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「バラン (ダイの大冒険)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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魔王軍 (ダイの大冒険) 2008年11月26日 (水) 20:44 の版から、バランの記述を分割し作成
(相違点なし)

2008年11月27日 (木) 13:41時点における版

魔王軍の超竜軍団長にして最後の純血なる竜の騎士。ダイの父親。人間でいうところの、壮年から中年期の男性のような風貌だが年齢は不明[1]。姿は人間に近いが、物語中では竜の騎士である事が公になる以前から人間として扱われていなかった。
魔王ハドラーが地上を席巻していた頃、魔界で冥竜王ヴェルザーと死闘を繰り広げ、これを斃す。生死の狭間で人間の娘ソアラと出会い、人間の愛に惹かれ彼女との恋に落ち、息子ディーノ(ダイ)が生まれる。だが、ソアラがアルキード王国の王女であったため、城の人間の嫉妬と陰謀で処刑される事となる。
愛する息子や妻の安全と幸せのため、そのまま甘んじて死ぬつもりだったが、処刑のために放たれた呪文は突如バランをかばって立ちはだかったソアラに命中し、泣き崩れるバランの腕の中でその生涯を終える。
その際にソアラを侮辱した人間の態度に激怒したバランはアルキード国を瞬時に消し飛ばし、流刑された息子を探したが船が難破したためか見つけることは叶わなかった。絶望の淵にいた彼はバーンの呼びかけに応えて人間を滅ぼすことを決意し、これに加担する。そして皮肉にも敵として再会した息子を味方につけ、共に人間を滅ぼしてソアラの仇を取ろうとするも失敗。息子への愛情と復讐心の板挟みになった状態で竜魔人となり暴走してしまうが、ダイによって止められる。正気に戻ったバランは息子の成長を認め、その立場を尊重する形で身を引いた。
バーンの目的が地上界の消滅にあると知ると、当初単身でバーンに向かい、命と引き換えにバーンに決戦を挑もうとしていた。しかし、チウを気まぐれで助け、その後、ヒュンケルとクロコダインに遭遇する。この際、クロコダインから共に戦うよう説得を受けるが拒否し、部下のラーハルトに鎧の魔槍を託されたヒュンケルとの一騎打ちが始まるが、アルビナスが突如として介入してくる。ヒュンケルがとっさに攻撃の標的をアルビナスへ切り替えて撃退したものの、アルビナスとバランの攻撃を受けたヒュンケルは「二度と戦えない」とバランが評する程の重傷を受ける。ヒュンケルの覚悟を見たバランは負けを認め、彼に何を報えばいいのかとクロコダインに問いかけるが、クロコダインからは心意気を汲んで欲しいと懇願される。
その後、彼らの意を汲んだバランは一時的にダイたちの仲間に加わり、ダイと共に大魔宮でハドラーと対峙する。序盤の段階でハドラーに黒の核晶が埋め込まれているのを見つけ、その首をはねれば核晶はすぐには作動しないと考えたバランは一騎打ちを仕掛け、ハドラーの奥義・超魔爆炎覇を封じ、必殺のギガブレイクを放つ。しかし、キルバーンを斬ったときの影響で剣の切れ味が鈍っていたため、首を落とすことができなかった。そのため、カウンターを喰らいそうになるがダイがかばい重傷を負う。覚悟を決めたバランはダイを眠らせると竜魔人と化し、ハドラーを全く寄せ付けないほどの強さを見せ付け、さらにバーンの魔力による黒の核晶の爆破も阻止する。しかし、ミストバーンが至近距離で黒の核晶に魔力を放ったことで完全に作動した核晶の爆発規模を抑えるため、竜闘気を全開にしドルオーラの要領で放出するがそれが元で致命傷を負い、ダイ達に看取られて命を落とす。最期にダイがバランの手を握った際、バランの竜の紋章は彼に受け継がれ、後に双竜紋となる。また、死後もその魂はダイとともにあった。
左目に付けている飾り「竜の牙(ドラゴンファング)」を握り締めて上空に掲げ、雷をその身に受けることにより、竜・魔族・人の3つの力を持った竜の騎士の最終戦闘形態(マックスバトルフォーム)である人型の魔獣「竜魔人」にその姿を変える。その際血の色が人の赤から魔族の青へと変化する。竜魔人に変身すると相手が全員死ぬまで元に戻れないようであるが、作中では戦闘不能になった時点で元に戻っている。この形態においては竜の騎士は理性を保てなくなり、目の前の敵を殺すことだけを考える。バランも、重傷を負って満足に動けないポップを容赦なく撃ち抜き、実の息子であるダイを平然と殺そうとする魔獣と化した。その力は竜の騎士の名に恥じぬもので、他の生物を寄せ付けない強さを見せ、超魔生物ハドラーを赤子同然に扱っていた。超常的な強さを誇り、大魔王バーンの魔法力すらも跳ね返す。
キルバーンを胴切りにしただけで倒したと思い込んだり(ハドラーも下半身を失った程度では死んでいない)、フェンブレンの奇襲に完全にやられそうになるなど、戦いにおいてやや詰めや読みの甘い面がある。理知的であるとポップは述べているが、竜魔人形態のときの印象が強いダイにはそのように思ってもらえなかった。
戦士としては相当な実力を誇る彼だが、新婚時代にダイの欲求が読めず子守りに失敗しては妻に叱られていた過去を回想しており、日常生活での息子の子守りには「苦戦」していたようだ。
〔技〕 幾つかの回復呪文や補助呪文(催眠呪文ラリホーマなど)、電撃系全般を含めた幾つかの攻撃呪文、ギガブレイク、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)、紋章閃
  1. ^ 竜の騎士の寿命は人間よりやや長い程度だが、歴代の竜の騎士は戦いに明け暮れほとんど天寿を全うしていない。