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「ミストバーン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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魔王軍 (ダイの大冒険) 2008年11月24日 (月) 10:28 の版より分割し、作成
(相違点なし)

2008年11月26日 (水) 15:08時点における版

魔影軍団長。後にバーンの最大の秘密の鍵を握り彼の側近であることが判明し、ハドラーに代わって魔軍司令を勤める。ヒュンケルの命の恩人にして闇の師。
普段は着用している「闇の衣」から覗く部分が黒い影となっており、両目と胸の部分が丸く光って見える。強力な暗黒闘気や鋼鉄以上の硬度を誇る両腕の爪を操る。
正体は暗黒闘気の集合体である魔界の魔物ミスト。実体が無いため物理攻撃は一切効かず、逆に自身も敵を攻撃することは出来ないが、他者の肉体に憑依し、相手の体を乗っ取る能力を持つ。この能力を見込まれバーンに拾われた後、バーンに絶対的な忠誠を誓い、バーンの本来の肉体を預かって纏わりつくことで、バーンの肉体の存在と自身の正体を隠していた。「凍れる時の秘法」により停止した肉体を動かしているため、肉体は極大消滅呪文メドローアを除いたあらゆる攻撃を受け付けないが、本体である彼は体質上、光の闘気を弱点とし、光の闘気を用いた攻撃ならダメージを与えられる。
実体が無く自らを鍛え強くなることが出来なかったため、自身を鍛えて強くなった強者を敵味方問わず羨み尊敬する傾向があり、またその反対の性格の者をこれも敵味方問わず軽蔑する。それは袂を分かったハドラーやバラン、クロコダインに対しても、最後まで魔王軍であり後に自分の部下となったザボエラに対しても変わらない。特にハドラーとは一定の親交を築き、彼から礼を述べられたり、その身を案じたりもした。最終的にはハドラーへの情よりもバーンへの忠誠を優先して彼を見捨てたが、敬意そのものは継続した。
元々は単に「ミスト」とのみ呼ばれていたが、キルバーンが現れてから彼に合わせてミストバーンと呼ばれるようになった。名前の由来はmyst(霧)+主のバーンの個人名。作中では「影(ミスト)のバーン」という意味でもある。
普段はバーンの肉体は纏わり付いて動かしているだけに近いが、バーンの許可を前提に「闇の衣」を解き放つことで肉体に入り込んでその身体能力を使用できる。この時のミストバーンはバーンの肉体を保存する「凍れる時の秘法」の特性に加え、バーンの肉体の高い身体能力を自由に使うことが可能である。「凍れる時の秘法」を唯一打ち破るメドローアでさえもバーンの超必殺技の一つであるフェニックスウイングを使用すれば回避可能。これらのことから、魔王軍六団長はバランが最強とされているが、事実上最強なのは闇の衣を剥ぎ取った状態の彼であり、作中でも魔王軍最強を自負している。最終決戦の時はバーンも苦戦していて許可を得るための会話をすることができなかったのでやむを得ず無断で使用。バーンと対話できるようになった時点で彼がミストに肉体の返却を求めるほど追い詰められていたので事実上不問とされた。
ヒュンケルを助け師となったのは、万一バーンに肉体を返すことになった時に、彼の肉体をメインボディとして使用するためであった。長年にわたりヒュンケルに暗黒闘気の使い方を教え込むことで自分と彼の暗黒闘気の相性を最高のものとしており、バーンと比べて戦闘能力では大きく劣るものの、ヒュンケルの肉体を乗っ取ったならばミストバーンに匹敵する最強戦士になれると述べている。なお、ミストの乗っ取った肉体がダメージを受けても、ミストにはその痛みは伝わらず限界を超えてその肉体を酷使することができるため、既に戦闘不能となっていたヒュンケルに乗り移っても問題はなかった。ダイに苦戦していたバーンに肉体を返した後、一時期マァムに取り憑き、次いでヒュンケルに乗り移ろうとした。だがこれを察知していた彼は魂に光の闘気を溜め込んでおり、その中に飲み込まれて最期を迎えた。
バーンの肉体を借りているという事実を隠すため、彼と同じ声をみだりに発することがないように滅多に口をきかないとされていた。が、ストーリーが進むにつれ、かなり口数が多くなった。当初は会話相手を慎重に選んでいた筈が、群集へ死刑宣告を下し、不特定多数へ声を聞かせてしまう場面もあった。そもそも彼は他者の肉体に取り付いている間であっても彼本来の肉声を出す事が出来、肉体がバーンの物だからといって強制的に声までバーンの物となる訳ではない。単に声色を変えれば済む話で、わざわざ発言を控える必要はない(ミスト独自の声については物語終盤で明かされ、序盤からの設定と矛盾している)。キルバーンによれば「ミストバーンは必要がなければ何百年でも黙りっぱなし」とのことである。
のちに発売されたコンビニコミックではバーン以外のキャラクターに乗り移ったらどうなるかという企画があった。
〔技〕(全て肉体に纏わりついている状態の時のもの) ビュートデストリンガー、デストリンガー・ブレード、闘魔傀儡掌、闘魔滅砕陣、闘魔最終掌、フェニックスウイング(闇の衣を取り払った時のみ使用可能)