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{{Otheruses|和菓子|イネ科の植物|モロコシ|唐土|中国}} |
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'''もろこし''' |
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[[ファイル:Usuyaki Morokoshi.jpg|thumb|right|280px|もろこし(唐土庵、左から抹茶、うす焼きもろこし、あんこ)]] |
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{{出典の明記|date=2016年8月2日 (火) 15:20 (UTC)}} |
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== 概要 == |
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# イネ科の一年草の植物・穀物。[[モロコシ]]を参照。 |
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'''もろこし'''または'''秋田諸越'''('''あきたもろこし''')と呼ばれることが多いが、地方によっては「唐土」や「諸粉子」とも書かれることがある。これは[[トウモロコシ]]を意味する「もろこし」ではなく、材料に小豆を使用することが特徴である。 |
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# [[小豆]]粉を木などでできた枠に入れて固めた[[和菓子]]。本項下記に詳述。 |
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# 唐土=唐の土、転じて[[中華人民共和国|中国]]のこと。主に[[唐]]から[[清]]までの中国を指す。 |
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伝統的には小豆粉を木などで造った枠に入れ、乾燥させて固めたものに焼きを入れて作られる。300年以上の歴史があるが、現代では伝統的製法から機械化への移行が進んでおり、材料は小豆粉に[[砂糖]]や[[和三盆]]を一緒に混ぜたものが多い。ただし原料や製法を変えて作られるものもあり、[[抹茶]]や[[黒糖]]などを加えて色がつけられたものもある。その形と模様は文字や縁起物のほか、[[なまはげ]]、[[秋田犬]]、[[秋田蕗]]など秋田の代表的なモチーフが入ったものも多く、土産品としての工夫の中で現代的に可愛らしくデザインされたものも作られるようになった<ref>{{Cite web|和書|url=https://news.mynavi.jp/article/20140326-namahage/ |title=世界一かわいいなまはげは子供も指でつまめる!? 秋田「なまはげ諸越」って? - マイナビニュース |accessdate=2019-04-21}}</ref>。 |
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[[和菓子]]の中でも打物と呼ばれる部類に属する堅い菓子だが、口の中に入れると甘い粉がゆっくりさらさらと融けるため、[[緑茶]]のお茶請けに向いている。また、[[八ツ橋]]に対する生八ツ橋と同様の派生商品として、焼きを入れず生で作った柔らかい生タイプのもろこしも開発され販売されている<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.akitafan.com/specials/pages/eat-namamorokosi|title=秋田の食一覧 もろこし(生タイプ) - 秋田観光総合ガイド |accessdate=2019-04-21}}</ref>。 |
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製法は、[[アズキ|小豆]]粉を木などで造った枠に入れ、固めたものに焼きを入れており、現在では小豆粉に[[砂糖]]も一緒に混ぜることが多い。 |
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「秋田諸越」として[[地域団体商標]]に登録されている<ref>{{Cite web|和書|title=商標登録第5064178号 秋田諸越(あきたもろこし) |url=https://www.jpo.go.jp/system/trademark/gaiyo/chidan/shoukai/ichiran/5064178.html |website=www.jpo.go.jp |access-date=2023-01-30 |publisher=[[経済産業省]][[特許庁]] |date=2020-03-16}}</ref>。 |
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漢字表記は'''諸越'''だが、これは[[江戸時代]]に藩主へ菓子を献上した時に「諸々の菓子を越えて風味良し」との評を得て銘を受けたことによるもので、地方によっては'''唐土'''や'''諸粉子'''とも書かれるが、一般的には'''秋田諸越'''('''あきたもろこし''')と呼ばれることが多い。 |
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== 由来 == |
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[[和菓子]]の中でも打物と呼ばれる部類に属する堅い菓子だが、口の中に入れると甘い粉がゆっくりさらさらと融けるため、[[緑茶]]のお茶請けに向いている。なお店舗や地方によっては原料や製法を変えて作られるものもある。 |
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諸説あり定説はないが、[[江戸時代]]の[[宝永]]2年([[1705年]])に[[久保田藩]]4代藩主・[[佐竹義格]]が臣下の功をねぎらうため煎米菓子を作らせたのが始まりなど、藩主に関わるものが知られている。漢字表記の「諸越」は、菓子店「杉山寿山堂」の初代・杉山良作が小豆の粉を使用した菓子を義格へ献上した<ref>{{Cite web|和書|url=http://morokoshi.jp/yurai.html |title=秋田諸越の由来 - 株式会社 杉山壽山堂 |accessdate=2019-04-21}}</ref>時に、「諸々の菓子を越えて風味良し」との評を得て銘を受けたことによるものと伝わる<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.sankei.com/article/20150213-CC7IRGNPM5JTFMSFC5EL6MTCR4/|title=【みちのく会社訪問】かおる堂(秋田市) - 産経ニュース|accessdate=2019-04-21}}</ref>。 |
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==脚注== |
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2024年10月9日 (水) 22:59時点における最新版
もろこし(諸越)は、秋田県地方で作られている小豆粉を使用した銘菓であり、落雁の一種である。
概要
[編集]もろこしまたは秋田諸越(あきたもろこし)と呼ばれることが多いが、地方によっては「唐土」や「諸粉子」とも書かれることがある。これはトウモロコシを意味する「もろこし」ではなく、材料に小豆を使用することが特徴である。
伝統的には小豆粉を木などで造った枠に入れ、乾燥させて固めたものに焼きを入れて作られる。300年以上の歴史があるが、現代では伝統的製法から機械化への移行が進んでおり、材料は小豆粉に砂糖や和三盆を一緒に混ぜたものが多い。ただし原料や製法を変えて作られるものもあり、抹茶や黒糖などを加えて色がつけられたものもある。その形と模様は文字や縁起物のほか、なまはげ、秋田犬、秋田蕗など秋田の代表的なモチーフが入ったものも多く、土産品としての工夫の中で現代的に可愛らしくデザインされたものも作られるようになった[1]。
和菓子の中でも打物と呼ばれる部類に属する堅い菓子だが、口の中に入れると甘い粉がゆっくりさらさらと融けるため、緑茶のお茶請けに向いている。また、八ツ橋に対する生八ツ橋と同様の派生商品として、焼きを入れず生で作った柔らかい生タイプのもろこしも開発され販売されている[2]。
由来
[編集]諸説あり定説はないが、江戸時代の宝永2年(1705年)に久保田藩4代藩主・佐竹義格が臣下の功をねぎらうため煎米菓子を作らせたのが始まりなど、藩主に関わるものが知られている。漢字表記の「諸越」は、菓子店「杉山寿山堂」の初代・杉山良作が小豆の粉を使用した菓子を義格へ献上した[4]時に、「諸々の菓子を越えて風味良し」との評を得て銘を受けたことによるものと伝わる[5]。
異説としては、中国(唐)から伝来してきたものは何でも「もろこし」と呼んでいたことの名残というものがある[6]。
脚注
[編集]- ^ “世界一かわいいなまはげは子供も指でつまめる!? 秋田「なまはげ諸越」って? - マイナビニュース”. 2019年4月21日閲覧。
- ^ “秋田の食一覧 もろこし(生タイプ) - 秋田観光総合ガイド”. 2019年4月21日閲覧。
- ^ “商標登録第5064178号 秋田諸越(あきたもろこし)”. www.jpo.go.jp. 経済産業省特許庁 (2020年3月16日). 2023年1月30日閲覧。
- ^ “秋田諸越の由来 - 株式会社 杉山壽山堂”. 2019年4月21日閲覧。
- ^ “【みちのく会社訪問】かおる堂(秋田市) - 産経ニュース”. 2019年4月21日閲覧。
- ^ “秋田名物「もろこし」”. 2019年4月21日閲覧。