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「サドル (自転車)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2008年4月21日 (月) 07:14時点における版

自転車

自転車を構成する部品の一つで、人の尻を載せる。古くは金属フレームに革を被せたものであったが、近年では合成樹脂製のものが多くを占める。 シティーサイクルなどのサドルの金属フレームにはコイル・スプリングが付属し、凹凸の激しい路面の衝撃を和らげる機能を有するが、ペダリングの力をロスしてしまうためスポーツサイクルでは使用されない。 スポーツ車用のサドルは足が動かしやすく、長時間座っても尻と性器が痛まない様、デザインに様々な工夫を凝らした物が市販されている。近年のサドルの種類の多様化は、いわゆるエルゴノミックデザインの賜物といっても良いが、これだけ多種多様なサドルが市場に出回っている事を逆に言えばサドルは技術進歩の進み具合が一番遅い部品とも言える。自転車が様変わりしていく中で未だよくフィットした革サドルを愛好する者も多い。 また、軽量化を追求するロードレーサー用のサドルとして、カーボンファイバーの板一枚で形成された、重量100グラムを切る超軽量サドルも存在する。この場合、製品によっては乗車する人の体重制限を設けているものもある(極端に重い人が座ると座面が割れてしまう)。

かつてオートバイを盗むために、自転車のサドルを盗んで使う事件が多発した。サドルに附いているパイプ(シートピラー)を使ってオートバイ(特にスクーター)の鍵を破壊し盗むという手口である。この手の盗難が頻発したため、オートバイメーカーは政府に対策を求めたが、逆に盗まれにくいオートバイを作るよう指導された。この結果、スクーターではシャッターロック機構などが採り入れられ、それ以外のオートバイではイモビライザー装置の導入が進んだ。