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'''庄川扇状地'''(しょうがわせんじょうち)は[[富山県]]の[[庄川]]流域に広がる[[扇状地]]である。富山県[[南砺市]]、[[砺波市]]、[[小矢部市]]、[[高岡市]]一帯に広がる。扇央部は[[村落|散居村]]が広がる地域としても知られ、標高25[[メートル]]以上の散居村が見られる付近を扇央部、標高25メートル以下の旧湿田地帯を扇端部として区別する。 |
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==庄川== |
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*庄川は扇状地を形成する過程で西東に何度も流路を変えてきた筈であるが、記録が残る室町時代以降は西から東へと流路を変えている。 |
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==散居村== |
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*庄川扇状地扇央部の日本を代表する散居村地帯となっている。扇状地を見下ろす山々に設けられた展望台には全国から観光客が訪れる。散居村の形態は他に、富山県黒部川扇状地、岩手県胆沢川扇状地、島根県斐伊川扇状地(出雲平野)など全国に見られるが、規模で庄川扇状地が他を圧倒している。 |
*庄川扇状地扇央部の日本を代表する散居村地帯となっている。扇状地を見下ろす山々に設けられた展望台には全国から観光客が訪れる。散居村の形態は他に、富山県黒部川扇状地、岩手県胆沢川扇状地、島根県斐伊川扇状地(出雲平野)など全国に見られるが、規模で庄川扇状地が他を圧倒している。 |
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==自噴泉== |
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*高岡市[[佐野地区]]、[[小勢地区]]には今でも自噴泉が多くみられ、水汲みに訪れる人も多い。 |
*高岡市[[佐野地区]]、[[小勢地区]]には今でも自噴泉が多くみられ、水汲みに訪れる人も多い。 |
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**佐野自噴泉(高岡市佐野) |
**佐野自噴泉(高岡市佐野) |
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*庄川扇状地を代表する河川として[[祖父川]]がある。この川は庄川扇状地上の湧水を源とするが、年を経るに従ってヘッドイロージョン作用(head erosion;川上侵食)により、川上に向かい伸長してきた川である。そのため別名「無頭川」とも呼ばれる。現在の水源は砺波市内にある。 |
*庄川扇状地を代表する河川として[[祖父川]]がある。この川は庄川扇状地上の湧水を源とするが、年を経るに従ってヘッドイロージョン作用(head erosion;川上侵食)により、川上に向かい伸長してきた川である。そのため別名「無頭川」とも呼ばれる。現在の水源は砺波市内にある。 |
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[[Category:富山県の地理]] |
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2008年4月6日 (日) 16:12時点における版
庄川扇状地(しょうがわせんじょうち)は富山県の庄川流域に広がる扇状地である。富山県南砺市、砺波市、小矢部市、高岡市一帯に広がる。扇央部は散居村が広がる地域としても知られ、標高25メートル以上の散居村が見られる付近を扇央部、標高25メートル以下の旧湿田地帯を扇端部として区別する。
庄川
- 庄川は扇状地を形成する過程で西東に何度も流路を変えてきた筈であるが、記録が残る室町時代以降は西から東へと流路を変えている。
- 1406年(応永13年)以降は野尻川(砺波市東野尻を通り、小矢部市津沢の北方で小矢部川へ流れ込む流路)が庄川本流であり、それ以前は高瀬村(南砺市高瀬)を流れる川筋が庄川本流であったとの記述が残されている(加越能三ヶ国御絵図被仰付候覚書)。以降、中村川(現在の岸渡川へ流れ込む流路)・新又川(現在の荒又川へ流れ込む流路)を経て、1585年(天正13年)から1630年(寛永7年)は千保川が庄川の本流であった。1630年(寛永7年)以降は現在の流路となっている。現在の流路は近年まで夫々の地域で中田川、射水川、大門川等と呼ばれていた。
散居村
- 庄川扇状地扇央部の日本を代表する散居村地帯となっている。扇状地を見下ろす山々に設けられた展望台には全国から観光客が訪れる。散居村の形態は他に、富山県黒部川扇状地、岩手県胆沢川扇状地、島根県斐伊川扇状地(出雲平野)など全国に見られるが、規模で庄川扇状地が他を圧倒している。
- 乾田における稲作農業は水が得られ易く、農地と家が近接している方が有利である。そのため一般的な農村は水が得られ易い場所に成立するケースが多い。当地は扇状地という緩傾斜地のため広範囲で灌漑によって水を引くことが容易であった。そのため村々は散居形態を取りながら広がっていった。
- 庄川扇状地上に散居村を形成する村々は安土桃山時代頃には既に成立していた村が多く、その頃には既に現在のような散居を呈していたと考えられる。
- 砺波市高波地区、高岡市醍醐地区、戸出地区以北の標高25メートルあたりを境にそれより低い地域には散居村は見られない。これはこの地域が近年まで湿田(沼田)地帯であり、灌漑不要であったためである。現在は乾田化されてその境界は目に見えないが、以前は標高25メートル地帯の北と南では様相ははっきりと異なっていた。
自噴泉
その他
- 庄川扇状地を代表する河川として祖父川がある。この川は庄川扇状地上の湧水を源とするが、年を経るに従ってヘッドイロージョン作用(head erosion;川上侵食)により、川上に向かい伸長してきた川である。そのため別名「無頭川」とも呼ばれる。現在の水源は砺波市内にある。