コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「モーケン族」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
 
(30人の利用者による、間の77版が非表示)
1行目: 1行目:
{{出典の明記|date=2008年2月}}
'''モーケン族'''('''Moken''')とは、一年中海上で過ごす海洋民族。'''モーケン'''や'''モーケン人'''とも呼ばれる。別名「'''海のジプシー'''」と呼ばれる。
{{独自研究|date=2008年9月}}
{{Infobox 民族
|image = [[File:Moken kids.jpg|230px|モーケン族の子供]]
|group = モーケン族<br>{{lang-my|ဆလုံလူမျိုး}}<br>{{lang-th|ชาวเล}}
|population = 約2000~3000人
|region1 = {{MMR}}南部
|pop1 =
|ref1 =
|region2 = {{THA}}南部
|pop2 =
|ref2 =
|region3 =
|pop3 =
|ref3 =
|region4 =
|pop4 =
|ref4 =
|region5 =
|pop5 =
|ref5 =
|region6 =
|pop6 =
|ref6 =
|region7 =
|pop7 =
|ref7 =
|region8 =
|pop8 =
|ref8 =
|region9 =
|pop9 =
|ref9 =
|region10 =
|pop10 =
|ref10 =
|languages = {{仮リンク|モーケン語|en|Moken language}}、[[タイ語]]や[[ミャンマー語]]など
|religions = 伝統的宗教、[[仏教]]
|related = [[マレー人]]
|footnotes =
}}
[[File:Moken boat.jpg|thumb|right|モーケン族の舟]]
'''モーケン族'''('''Moken''')とは、ほぼ一年中海上で過ごす[[海洋民族]]。'''モーケン'''や'''モーケン人'''とも呼ばれる。モーケンは自称で、[[ビルマ語]]では'''サロン族'''と呼ばれる。別名「'''海のジプシー'''」。ただし「海のジプシー」という呼び名は[[東南アジア]]のいくつかの民族集団の総称であり、モーケン族のみを意味するものではない。[[オーストロネシア語族]]に属する{{仮リンク|モーケン語|en|Moken language}}の他、[[タイ語]]や[[ミャンマー語]]を使用する。


== 名前の由来 ==
== 名前の由来 ==
5行目: 47行目:


== 居住地 ==
== 居住地 ==
[[アンダマン海]]、[[タイ王国]]、[[ミャンマー]]、[[メルグイ諸島]]の近海に暮らしている。
[[アンダマン海]]、[[タイ王国]]、[[ミャンマー]]、[[メルギー諸島]]の近海に暮らしている。ミャンマーとタイの政府はモーケン族を文化的に同化させようと試みてきたが、その成果は限られたものである。[[1990年]]の報告によると、ミャンマーの[[国家平和発展評議会|軍事政権]]は一部のモーケン族を陸地に強制移住させたという

[[東京新聞]]によると、モーケン族は海岸沿いに高床式の住居を建てて陸上に定住しており、また、子供たちは内陸の学校に通うようになっているという<ref>{{Cite news |title=危険なイカダで通学…見かねた外国人ボランティアが寄付募り完成した橋 海洋民族、18年越しの悲願|url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/313206 |work=東京新聞|date=2024-03-06 |accessdate=2024-03-07|language=ja}}</ref>。


== 生活 ==
== 生活 ==
にカバンと呼ばれる家船に住んでいて、見知らぬものと出会うことを恐れている。などでらしている。
カバンと呼ばれる[[家船]](えぶね)に住んでいて、見知らぬものと出会うことを恐れている。しかし最近はミャンマー政府の政策により、海岸で定住生活をさせられている者もある。また、陸上での狩猟にも意外と長けている。ナマコを燻したものを売って現金収入を得て船の燃料を購入するなど、資本主義社会と無関係はない生活をしている。一方で、その資本主義社会かやってくる商業船団によって魚介類を根こそぎもっていかれてまうなど、生活が苦しくなってきている。

 
海を強く意識しているため、いくつかの地域のモーケン族は[[2004年]][[12月]]の[[スマトラ島沖地震 (2004年)|スマトラ島沖地震]]の際に津波の前兆をつかんでいたが、タイ・[[パンガー県]]の[[タプタワン]]など沿岸部の村々では住宅やカバンに対する深刻な打撃に苦しめられた。

== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist|1}}


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[ロマ]]{{Stub}}
*[[蛋民]]
*[[水上生活者]]
{{DEFAULTSORT:もけんそく}}
[[Category:東南アジアの民族]]
{{ビルマの民族}}
{{タイの民族}}
{{commonscat|Moken}}


{{Normdaten}}
[[de:Moken]]
{{DEFAULTSORT:もけんそく}}
[[en:Moken]]
[[Category:ミャンマーの民族]]
[[es:Pueblo Moken]]
[[Category:タイの民族]]
[[fr:Moken]]
{{seasia-stub}}
[[it:Moken]]
[[pt:Moken]]

2024年3月6日 (水) 23:07時点における最新版

モーケン族
ビルマ語: ဆလုံလူမျိုး
タイ語: ชาวเล
モーケン族の子供
総人口
約2000~3000人
居住地域
言語
モーケン語英語版タイ語ミャンマー語など
宗教
伝統的宗教、仏教
関連する民族
マレー人
モーケン族の舟

モーケン族Moken)とは、ほぼ一年中海上で過ごす海洋民族モーケンモーケン人とも呼ばれる。モーケンは自称で、ビルマ語ではサロン族と呼ばれる。別名「海のジプシー」。ただし「海のジプシー」という呼び名は東南アジアのいくつかの民族集団の総称であり、モーケン族のみを意味するものではない。オーストロネシア語族に属するモーケン語英語版の他、タイ語ミャンマー語を使用する。

名前の由来

[編集]

祖先の女王の妹の沈没を意味する。祖先である女王は、水と米と火をもたらした船乗りと結婚する。ところが、男は、女王の妹と姦通して、陸上から追い出された。

居住地

[編集]

アンダマン海タイ王国ミャンマーメルギー諸島の近海に暮らしている。ミャンマーとタイの政府はモーケン族を文化的に同化させようと試みてきたが、その成果は限られたものである。1990年の報告によると、ミャンマーの軍事政権は一部のモーケン族を陸地に強制移住させたという。

東京新聞によると、モーケン族は海岸沿いに高床式の住居を建てて陸上に定住しており、また、子供たちは内陸の学校に通うようになっているという[1]

生活

[編集]

主に、カバンと呼ばれる家船(えぶね)に住んでいて、見知らぬものと出会うことを恐れている。しかし最近はミャンマー政府の政策により、海岸で定住生活をさせられている者もある。また、陸上での狩猟にも意外と長けている。ナマコを燻したものを売って現金収入を得て船の燃料を購入するなど、資本主義社会と無関係ではない生活をしている。一方で、その資本主義社会からやってくる商業船団によって魚介類を根こそぎもっていかれてしまうなど、生活が苦しくなってきている。

海を強く意識しているため、いくつかの地域のモーケン族は2004年12月スマトラ島沖地震の際に津波の前兆をつかんでいたが、タイ・パンガー県タプタワンなど沿岸部の村々では住宅やカバンに対する深刻な打撃に苦しめられた。

脚注

[編集]

参考文献

[編集]

関連項目

[編集]