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「ミスリル (フルメタル・パニック!)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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2008年2月15日 (金) 13:28時点における版

メリダ島(メリダとう)は、賀東招二著、四季童子イラストのライトノベルおよびそれを原作とするアニメ『フルメタル・パニック!』に登場する架空の島である。

概要

いずれの国家にも属しない対テロ傭兵部隊である、"ミスリル"の作戦部西太平洋戦隊『トゥアハー・デ・ダナン』の拠点となる島。両翼10km程度の半円形をした絶海の孤島であり、面積は東京都心部のそれに近い。

東経140度31分、北緯20度50分の太平洋上に存在するが、通常の地図には表記されていない。地理的には、ヘリを使用すれば容易にグアムサイパンに向かうことが可能な距離にある。そのため、西太平洋戦隊の隊員の中には、休暇をそちらで過ごす者や、妻子を住まわせている者もいる。

熱帯性気候の島であり、スコールにさらされることも珍しくない。地上は密林のごとき状況になっており、SRTのマオですら、コンパス無しではまともな針路をとることができない。森の中ではかつてヨーロッパ人が持ち込んだ豚が野生化している。この豚は演習場の保全のため、発見次第駆除することが隊の規定で定められている。また、宗介の愛猫(ベンガルトラ)のシロが放されている。

かつて海賊"キャプテン・アミーゴ"(後に付けられたあだ名であり、本当の名は不明)が財宝を隠しており、その評価額は1031万5500ドルである。ちなみにこの額は、中古のM6A2と同額。

メリダ島基地

メリダ島基地は西太平洋戦隊の実質唯一の拠点であり、所属する将兵の居住区からASの格納庫、強襲揚陸潜水艦"トゥアハー・デ・ダナン"(TDD-1)のドック、航空機の滑走路などは地下に秘匿されている(各国諜報機関の偵察衛星の目から逃れるため)。

地上は歩兵やASの訓練場として利用されている。また、対空防衛施設の類は巧妙に配置されている。

基地の建造予算の多くはTDD-1のドックに回されており、結果として兵舎や娯楽室(置かれているのは卓球台とテトリスのみで、クルツ曰く「ひなびた温泉宿みたいで空しい」)、オフィス(雨漏りが発生する)など、その他の部分に関しては粗末な作りになっている。

なお、ミスリルという組織自体が表沙汰には出来ない秘密組織であるため、その建造には通常の基地の設営を遙かに超える手間と予算がつぎ込まれている。ソ連が開発を断念した新型潜水艦であるプロジェクト985をTDD-1に改修する作業も基地の建造に合わせて行われたが、これらの作業は最小限の人員により秘密裏に行われている。工事目的の名目としては、『CIAの極秘施設』や『エリア55に代わる新たな秘密基地』等が挙げられている。

余談

『フルメタル・パニック!』の原作者である賀東招二がかつて関わっていた蓬莱学園シリーズに登場する宇津帆島は、メリダ島と全く同じ場所にある。