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ノベライゼーション 2007年4月24日 (火) 00:04 (UTC) を統合(主執筆者:七文銭) |
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'''ノベライゼーション''' ('''novelization''') とは、[[映画]]・[[テレビドラマ|ドラマ]]・[[アニメ]]・[[コンピュータゲーム|ゲーム]]など小説以外の物語を[[小説]]にしたもの。帯や広告などに原作と書かれていることもあるが、原作小説とは違うものである。アニメ・ゲームにおいては、[[ノベライズ]]と呼ぶほうが一般的である。最近では[[映画]]・[[テレビドラマ|ドラマ]]においても、ノベライズ本、または単にノベライズと呼ばれることがある。なお、英語で「''novelize''」は動詞である。 |
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== 映画・ドラマのノベライゼーション == |
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映画やドラマのノベライゼーションは、脚本を小説化したものである。主に[[ハリウッド]]映画の娯楽作で作られる。最近では日本の映画やドラマでも刊行されることがある。 |
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=== 外国映画のノベライゼーション === |
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映画公開前に出版するため、撮影された映像などを見ることなく書き上げられることが多い。そのため、映画の内容とは異なる箇所が存在してしまい、なかには結末が違うことすらある。しかし、ノベライゼーションを読むことで、撮影前など制作初期段階での脚本の内容が分かったり、映画を見ただけでは分からない設定を知ったり、編集の際にカットされたシーンを知ることができる利点がある。ただ、脚本には書かれていない内面描写などは、ノベライゼーション作家の創造であり、実際の映画の俳優の演技・監督の演出等と一致しないため、映画の解説書代わりに読むことは勧められない。 |
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ノベライゼーション専門の作家によって書かれることが多い。このためもあり、ノベライゼーションの文学的評価は低い。ただし、[[SF映画]]においては[[SF作家]]によって書かれることもある。 |
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* 『[[アビス]]』 ([[オースン・スコット・カード]]、(上)ISBN 4042737013、(下)ISBN 4042737021) |
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文庫で出版され、絶版になるまでの期間が通常の小説よりも短い。 |
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原作小説がある場合ノベライゼーションは作られないが、原作が短編小説であるなどの理由で、原作小説とノベライゼーションの両方が存在する場合もある。 |
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* 『[[トータル・リコール]]』 ([[ピアズ・アンソニイ]]、ISBN 4167275384) |
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元々ノベライゼーションのない外国映画において、日本独自のノベライゼーションが出版されることがある。 |
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* 『[[ウェディング・バンケット]]』 ([[今野雄二]]、ISBN 4838705085) |
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=== 日本の映画やドラマのノベライゼーション === |
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日本の映画やドラマでは、ヒットした作品の公開・放映の終了後に出版されることも多い。こちらは文庫ではなく、[[単行本]] ([[ハードカバー]]) で出版されることもある。日本にはノベライゼーション専門の作家がいないためか、その映画・ドラマの脚本を書いた脚本家もしくは監督本人がノベライゼーションも書いていることが多い。その場合、その作者の処女小説であることが多い。 |
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なお、[[青山真治]]は自身が監督した映画『[[EUREKA ユリイカ]]』のノベライゼーション (ISBN 4043656017) で[[三島由紀夫賞]]を受賞した。 |
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=== 原作付映画のノベライゼーション === |
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最近は小説などから映画化された場合であってもノベライゼーションが行われることもある。映画オリジナルなサイドストーリのみならず、「原作を忠実に映画化」と銘打たれたケースであってもノベライズ版が出版されることが間々ある。 |
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2007年6月28日 (木) 11:34時点における版
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ノベライズとは、映画、漫画、ドラマ、アニメーション、ゲームなど、小説以外の表現手法やメディアで既に作成・発表された作品を、小説の手法で表現しなおして発表する事。小説化とも称される。
概要
ノベライズされて発表された作品に対し、その元となった他メディア作品は原作と称し、元作品の作者は原作者として遇される。また、この事例における「原作者」は個人を指すだけにとどまらず、時に元作品の製作会社そのものが「原作者」として名義を持つこともある。しかし、かつては著作権の登録は個人名義に限られていたため、その頃から存在していた古参の製作会社(東映関連会社、サンライズなど)の場合においては版権管理のために擬人名称を原作者名義に使う(八手三郎、東堂いづみ、矢立肇など)場合がある。
ノベライズは企業のメディアミックス展開においては漫画化と同様によく使われる手法であり、対象原作との相互的な宣伝効果をもたらす。
ライトノベル
日本においてはライトノベル分野において顕著に使われる手法として知られており、主に1970年代後半から1980年代において創刊された、朝日ソノラマのソノラマ文庫や角川書店の角川スニーカー文庫(角川文庫・青版)、富士見書房の富士見ファンタジア文庫などが、その元祖的代表例に挙げられている。
これは漫画やアニメがメディアの主流となっていた当時の青少年の「活字離れ」による「小説離れ」を危惧した出版社が、彼らに馴染みの深いアニメや漫画を逆に小説にすることによって、若年層のニーズと市場を生み出そうとした事に端を発するものであり、そのためにこの分野における初期の小説作家は漫画原作者やアニメの脚本家である事が多く、そこから小説家として名を馳せるケースも少なからずある(富田祐弘やあかほりさとるなど)。
のちにライトノベル分野の出版社主導による新人賞の創設が顕著になり、ライトノベルを専門に扱う小説家が多くなると、逆に専業小説家自身が既存作品のノベライズに乗り出すケースも出ている。
また近年ではライトノベルジャンルに限らず、一般のドラマ作品や映画作品においても、ドラマ終了後や映画公開直前に同作品のメイン脚本家によるノベライズ作品が刊行されるなど、いわゆるメディアミックス展開における「ノベライズ手法」を利用する作品は増加している傾向にある。
ごくまれに宮部みゆきや福井晴敏などの著名作家がノベライズ作品を発表することもある。
ノベライズされた作品
たったひとつの恋
関連項目
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ノベライゼーション (novelization) とは、映画・ドラマ・アニメ・ゲームなど小説以外の物語を小説にしたもの。帯や広告などに原作と書かれていることもあるが、原作小説とは違うものである。アニメ・ゲームにおいては、ノベライズと呼ぶほうが一般的である。最近では映画・ドラマにおいても、ノベライズ本、または単にノベライズと呼ばれることがある。なお、英語で「novelize」は動詞である。
映画・ドラマのノベライゼーション
映画やドラマのノベライゼーションは、脚本を小説化したものである。主にハリウッド映画の娯楽作で作られる。最近では日本の映画やドラマでも刊行されることがある。
外国映画のノベライゼーション
映画公開前に出版するため、撮影された映像などを見ることなく書き上げられることが多い。そのため、映画の内容とは異なる箇所が存在してしまい、なかには結末が違うことすらある。しかし、ノベライゼーションを読むことで、撮影前など制作初期段階での脚本の内容が分かったり、映画を見ただけでは分からない設定を知ったり、編集の際にカットされたシーンを知ることができる利点がある。ただ、脚本には書かれていない内面描写などは、ノベライゼーション作家の創造であり、実際の映画の俳優の演技・監督の演出等と一致しないため、映画の解説書代わりに読むことは勧められない。
ノベライゼーション専門の作家によって書かれることが多い。このためもあり、ノベライゼーションの文学的評価は低い。ただし、SF映画においてはSF作家によって書かれることもある。
- 『アビス』 (オースン・スコット・カード、(上)ISBN 4042737013、(下)ISBN 4042737021)
文庫で出版され、絶版になるまでの期間が通常の小説よりも短い。
原作小説がある場合ノベライゼーションは作られないが、原作が短編小説であるなどの理由で、原作小説とノベライゼーションの両方が存在する場合もある。
元々ノベライゼーションのない外国映画において、日本独自のノベライゼーションが出版されることがある。
日本の映画やドラマのノベライゼーション
日本の映画やドラマでは、ヒットした作品の公開・放映の終了後に出版されることも多い。こちらは文庫ではなく、単行本 (ハードカバー) で出版されることもある。日本にはノベライゼーション専門の作家がいないためか、その映画・ドラマの脚本を書いた脚本家もしくは監督本人がノベライゼーションも書いていることが多い。その場合、その作者の処女小説であることが多い。 なお、青山真治は自身が監督した映画『EUREKA ユリイカ』のノベライゼーション (ISBN 4043656017) で三島由紀夫賞を受賞した。
原作付映画のノベライゼーション
最近は小説などから映画化された場合であってもノベライゼーションが行われることもある。映画オリジナルなサイドストーリのみならず、「原作を忠実に映画化」と銘打たれたケースであってもノベライズ版が出版されることが間々ある。