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木綿2007年6月24日 (日) 22:01より分割 |
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'''わた'''とは、繊維、または繊維状のものが絡まりあってひとまとまりの状態になっているものを言う。日本では、[[戦国時代_(日本)|戦国時代]]に[[木綿]]綿が普及する以前、すなわち[[古代]]や[[中世]]において「綿・わた」と表記されるもののほとんどは、[[蚕]]の[[繭]]から作られた[[絹]]の[[真綿]]の事を指している。 |
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*「綿」(わた:Cotton)は一般には木綿繊維や[[化学繊維]]からなり、布団の詰め物などに用いられる。 |
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**「[[真綿]]」(まわた:Floss silk)は[[絹]]繊維による「わた」。光沢があり、保温性・通気性・吸放湿性が良く軽い。高級詰め物に多く見られる。 |
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**「麻綿」は[[麻]]繊維による「わた」。吸放熱性が良く、さらっとした肌触りが特徴。夏用布団に用いられる事が多い。 |
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**「羊毛綿」は[[羊毛]]繊維による「わた」。表面は鱗が重なり合ったような形状をしており、クリンプと呼ばれる独特の縮れを有する。[[ヨーロッパ]]では古くから用いられ、弾力性・保湿性・吸放熱性に優れている。 |
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**「合繊綿」は[[合成繊維]]による「わた」。主に[[ポリエステル]]製が多い。木綿綿の2倍の[[かさ高]]があり、保温性に優れて軽く、体に馴染み易い。木綿綿と混合されて使われる場合も多い。 |
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**これらに関連して、綿の代わりに[[ガチョウ]]や[[鴨]]の[[羽毛]]を使ったものが高級かけ布団の材料として用いられる場合もある。 |
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*「[[石綿]]」(いしわた:Asbestos)は天然の[[鉱物]]が[[繊維]]状に変形したもの。耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに優れる反面、その繊維が肺疾患を惹き起こすことが分かり社会問題にもなっている。 |
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*「[[海綿]]」(かいめん:Sponge)は動物の一種。繊維状の骨格が[[スポンジ]]に用いられる。 |
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*「スチールウール」は[[鉄]]の繊維による「わた」。非常に酸化しやすく、酸素中で激しく燃焼する。 |
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*その他「わた」の状態になったもの。[[綿菓子]]、綿毛など。 |
2007年6月25日 (月) 12:34時点における版
わたとは、繊維、または繊維状のものが絡まりあってひとまとまりの状態になっているものを言う。日本では、戦国時代に木綿綿が普及する以前、すなわち古代や中世において「綿・わた」と表記されるもののほとんどは、蚕の繭から作られた絹の真綿の事を指している。
- 「綿」(わた:Cotton)は一般には木綿繊維や化学繊維からなり、布団の詰め物などに用いられる。
- 「真綿」(まわた:Floss silk)は絹繊維による「わた」。光沢があり、保温性・通気性・吸放湿性が良く軽い。高級詰め物に多く見られる。
- 「麻綿」は麻繊維による「わた」。吸放熱性が良く、さらっとした肌触りが特徴。夏用布団に用いられる事が多い。
- 「羊毛綿」は羊毛繊維による「わた」。表面は鱗が重なり合ったような形状をしており、クリンプと呼ばれる独特の縮れを有する。ヨーロッパでは古くから用いられ、弾力性・保湿性・吸放熱性に優れている。
- 「合繊綿」は合成繊維による「わた」。主にポリエステル製が多い。木綿綿の2倍のかさ高があり、保温性に優れて軽く、体に馴染み易い。木綿綿と混合されて使われる場合も多い。
- これらに関連して、綿の代わりにガチョウや鴨の羽毛を使ったものが高級かけ布団の材料として用いられる場合もある。
- 「石綿」(いしわた:Asbestos)は天然の鉱物が繊維状に変形したもの。耐久性、耐熱性、耐薬品性、電気絶縁性などに優れる反面、その繊維が肺疾患を惹き起こすことが分かり社会問題にもなっている。
- 「海綿」(かいめん:Sponge)は動物の一種。繊維状の骨格がスポンジに用いられる。
- 「スチールウール」は鉄の繊維による「わた」。非常に酸化しやすく、酸素中で激しく燃焼する。
- その他「わた」の状態になったもの。綿菓子、綿毛など。