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「オカダトカゲ」の版間の差分

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'''オカダトカゲ'''(''Plestiodon latiscutatus'')は、[[爬虫類|爬虫綱]][[有鱗目 (爬虫類)|有鱗目]][[スキンク科]][[スジトカゲ属]]に分類されるトカゲ。


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伊豆半島に分布する[[ニホントカゲ]]とされていたが、最近に本種と判明した。そのため伊豆半島[[下田]]が[[タイプ (分類学)|模式標本]]の産地だった''Eumeces latiscutatus''は本種の学名になり、旧学名''Eumeces okadae''は[[シノニム]]になった。それに伴いニホントカゲの学名は''Eumeces japonicus''に変更された。


== 形態 ==
== 形態 ==
全長15-27cm。幼体は黒い体色に5本の黄色の縦縞が入り、尾が青い。成長につれ体色が褐色になるが、他のスジトカゲ属に比べ体色の変化は早いとされる。斜めに列になった胴体の鱗の数(体列鱗数)は28-30枚だが、体色や体列鱗数には地域変異がある。
全長15-27cm。体色は褐色。幼体は黒い体色に5本の黄色の縦縞が入り、尾が青い。
斜めに列になった胴体の鱗の数(体列鱗数)は28-30枚だが、体色や体列鱗数には地域変異がある。


== 生態 ==
== 生態 ==
[[草原]]や[[森林]]、[[海岸]]、岩場、民家近くに生息する。
[[草原]]や[[森林]]、[[海岸]]、岩場、民家近くに生息する。[[天敵]]は[[ニホンイタチ]]等といった動物食の哺乳類や[[シマヘビ]]等が挙げられる。


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食性は動物性で、[[昆虫類]]や[[節足動物]]、[[甲殻類]]等を捕食する


繁殖形態は卵生で、6-7月に地面に穴を掘り3-15個の卵を産む。個体数の多い島では産卵数が少なかったり、隔年でしか繁殖を行わない等の地域変異が見られる。メスは卵が孵化するまで卵を保護する。
繁殖形態は卵生で、6-7月に地面に穴を掘り3-15個の卵を産む。個体数の多い島では産卵数が少なかったり、隔年でしか繁殖を行わない等の地域変異が見られる。メスは卵が孵化するまで卵を保護する。

== Status ==
{{絶滅のおそれのある地域個体群}}


== 人間との関係 ==
== 人間との関係 ==
生息する島によって形態や生態等に地域変異が見られるため、研究の材料とされることもある。
分布する島によって形態や生態等に地域変異が見られるため、研究の材料とされることもある。


以前高密度で生息していが、上記あるニホンイタチの人為的な移入によ生息数激減している。そのためイタチのいない民家近く等に生息しているが、ここでも環境破壊による影響で生息数が減少している。
[[青ヶ島]]、[[八丈島]]、[[三宅島]]でネズミ駆除のめ人為的移入されたニホンイタチによる食害で、生息数激減している。そのためイタチのいない民家近く等に生息しているが、ここでも環境による生息地の破壊によ生息数が減少している。

== 参考文献 ==
* 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、319項
* 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、100項


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[トカゲ]]
* [[トカゲ]]
* [[スキンク科]]
** [[スキンク科]]
* [[スジトカゲ属]]
*** [[スジトカゲ属]]

== 外部リンク ==
* [http://www.biodic.go.jp/index.html 環境省 自然環境局 生物多様性センター]
** [http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html 生物多様性情報システム]: RDB種情報検索


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2007年11月17日 (土) 07:55時点における版

オカダトカゲ
保全状況評価
 
絶滅のおそれのある地域個体群環境省レッドリスト
分類
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : スキンク下目 Scincomorpha
: スキンク科 Scincidae
: スジトカゲ属 Plestiodon
: オカダトカゲ
P. latiscutatus
学名
Plestiodon latiscutatus
Hallowell, 1861
和名
オカダトカゲ
英名
Okada's five-lined skink

オカダトカゲPlestiodon latiscutatus)は、爬虫綱有鱗目スキンク科スジトカゲ属に分類されるトカゲ。

分布

日本伊豆半島伊豆諸島固有種

伊豆半島に分布するのはニホントカゲとされていたが、最近になり本種と判明した。そのため伊豆半島下田模式標本の産地だったEumeces latiscutatusは本種の学名になり、旧学名Eumeces okadaeシノニムになった。それに伴いニホントカゲの学名はEumeces japonicusに変更された。

形態

全長15-27cm。体色は褐色。幼体は黒い体色に5本の黄色の縦縞が入り、尾が青い。

斜めに列になった胴体の鱗の数(体列鱗数)は28-30枚だが、体色や体列鱗数には地域変異がある。

生態

草原森林海岸、岩場、民家近くに生息する。天敵ニホンイタチ等といった動物食の哺乳類やシマヘビ等が挙げられる。

食性は動物性で、昆虫類節足動物甲殻類等を捕食する

繁殖形態は卵生で、6-7月に地面に穴を掘り3-15個の卵を産む。個体数の多い島では産卵数が少なかったり、隔年でしか繁殖を行わない等の地域変異が見られる。メスは卵が孵化するまで卵を保護する。

人間との関係

分布する島によって形態や生態等に地域変異が見られるため、研究の材料とされることもある。

青ヶ島八丈島三宅島ではネズミ駆除のため人為的に移入されたニホンイタチによる食害で、生息数が激減している。そのためイタチのいない民家近く等に生息しているが、ここでも環境による生息地の破壊により生息数が減少している。

参考文献

  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、319項
  • 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、100項

関連項目

外部リンク