コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「カプセルホテル」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Ygn kamiya (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
 
経済準学士 (会話 | 投稿記録)
ホテル7年1月24日 (水) 14:04 (UTC)からの一部移転
1行目: 1行目:
#REDIRECT[[ホテル#カプセルホテル]]
[[Image:CapsuleHotelCapsule.jpg|thumb|200px|right|カプセルホテル]]
'''カプセルホテル'''は[[カプセル]]状の簡易ベッドが提供される宿泊施設。旅館業法ではホテル営業ではなく[[簡易宿泊所]]営業になる。ほとんどは、ビジネスホテル同様、都市の繁華街に立地する。施設としては単独のもののほか、[[サウナ風呂|サウナ]]店に併設されるケースも多く、大部屋の中にカプセルが積み重ねられた形態が多い。

カプセル中の設備は、照明灯、換気扇、時計、ラジオ、小型テレビ(天井から吊される)が寝たまま操作できるよう、機能的に配置されている。寝具は、マットレスに毛布程度であるが、空調が効いているため不自由は無い。出入口は部屋の短辺側(足側)にある縦型と、長辺側にある横型が存在し、それぞれブラインドとカーテンで仕切られるようになっている。遮音性は全くないため、通路を歩く足音や目覚まし時計の音、周りの利用者の[[いびき]]などが響き、落ち着かないと感じる人もいる。カプセルにカギはないので、別にカギのかかるロッカーが用意されている。

利用客としては、まずビジネスホテルと比較すると、格段に値段の安いことから経費節約のために利用するビジネスマンが主である。その他[[終電車]]や[[深夜バス]]を利用できず、宿泊を余儀なくされる場合に予約なしの飛び込み(ウォークイン)で利用するほか、ビジネス客がビジネスホテルが満室のため、やむを得ずカプセルホテルを利用する場合がある。経済面から若い学生や社会人が個人旅行で利用することも多い。また、諸外国にはこの様な形状のホテルが存在しないため(日本の大都市の地価事情や治安事情などから生まれたもの)、主に欧米の観光客が話のネタに宿泊するケースもある。

カプセルホテルは、男性専用のものが多いが、一部には女性専用フロアを設けているところもある。グループで利用することは想定していないので、フロアを男女別にしている。ホテルによっては、カプセルと通常の個室の両方の設備を持つところもある。

なお、このカプセルホテルを初めて設計したのは[[建築家]]として著名な[[黒川紀章]]である。[[1979年]]に大阪で開業した。[[1985年]]に開催された[[国際科学技術博覧会|つくば科学万博]]では、地域の宿泊施設の収容能力を超える観光客に対処するため応急的にカプセルホテルが建設され、テレビで紹介されたことがきっかけとなり認知度は高まった。

[[Category:ホテル|]かふせるほてる]]

2007年1月30日 (火) 10:25時点における版

カプセルホテル

カプセルホテルカプセル状の簡易ベッドが提供される宿泊施設。旅館業法ではホテル営業ではなく簡易宿泊所営業になる。ほとんどは、ビジネスホテル同様、都市の繁華街に立地する。施設としては単独のもののほか、サウナ店に併設されるケースも多く、大部屋の中にカプセルが積み重ねられた形態が多い。

カプセル中の設備は、照明灯、換気扇、時計、ラジオ、小型テレビ(天井から吊される)が寝たまま操作できるよう、機能的に配置されている。寝具は、マットレスに毛布程度であるが、空調が効いているため不自由は無い。出入口は部屋の短辺側(足側)にある縦型と、長辺側にある横型が存在し、それぞれブラインドとカーテンで仕切られるようになっている。遮音性は全くないため、通路を歩く足音や目覚まし時計の音、周りの利用者のいびきなどが響き、落ち着かないと感じる人もいる。カプセルにカギはないので、別にカギのかかるロッカーが用意されている。

利用客としては、まずビジネスホテルと比較すると、格段に値段の安いことから経費節約のために利用するビジネスマンが主である。その他終電車深夜バスを利用できず、宿泊を余儀なくされる場合に予約なしの飛び込み(ウォークイン)で利用するほか、ビジネス客がビジネスホテルが満室のため、やむを得ずカプセルホテルを利用する場合がある。経済面から若い学生や社会人が個人旅行で利用することも多い。また、諸外国にはこの様な形状のホテルが存在しないため(日本の大都市の地価事情や治安事情などから生まれたもの)、主に欧米の観光客が話のネタに宿泊するケースもある。

カプセルホテルは、男性専用のものが多いが、一部には女性専用フロアを設けているところもある。グループで利用することは想定していないので、フロアを男女別にしている。ホテルによっては、カプセルと通常の個室の両方の設備を持つところもある。

なお、このカプセルホテルを初めて設計したのは建築家として著名な黒川紀章である。1979年に大阪で開業した。1985年に開催されたつくば科学万博では、地域の宿泊施設の収容能力を超える観光客に対処するため応急的にカプセルホテルが建設され、テレビで紹介されたことがきっかけとなり認知度は高まった。