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「ジン・リッキー」の版間の差分

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元々は、[[ライウイスキー]]、もしくは[[バーボンウイスキー]]を使ったカクテルであった{{R|達磨1}}。
元々は、[[ライウイスキー]]、もしくは[[バーボンウイスキー]]を使ったカクテルであった{{R|達磨1}}。


ジョゼフ・カイル・リッキー(1842年-1903年)は、[[民主党 (アメリカ)|民主党]]の[[ロビイスト]]として強い影響力を持っており、[[ワシントンD.C.]]では「カーネル・ジョー・リッキー」として知られる顔役的存在であった{{R|達磨1}}。{{仮リンク|シューメーカーズ・サルーン|en|Shoomaker's Saloon}}は[[アメリカ合衆国議会議事堂]]を含む{{仮リンク|キャピトル・ヒル|en|Capitol Hill}}の一角にあり、政治工作員たちのたまり場であった{{R|達磨1}}。
ジョゼフ・カイル・リッキー(1842年-1903年)は、[[民主党 (アメリカ合衆国)|民主党]]の[[ロビイスト]]として強い影響力を持っており、[[ワシントンD.C.]]では「カーネル・ジョー・リッキー」として知られる顔役的存在であった{{R|達磨1}}。{{仮リンク|シューメーカーズ・サルーン|en|Shoomaker's Saloon}}は[[アメリカ合衆国議会議事堂]]を含む{{仮リンク|キャピトル・ヒル|en|Capitol Hill}}の一角にあり、政治工作員たちのたまり場であった{{R|達磨1}}。


[[1883年]]7月のある朝、明け方まで羽目を外していたジョー・リッキーが6人のスタッフを連れてシューメーカーズ・サルーンへ[[迎え酒]]をしようとやってきた{{R|達磨1}}。カウンターにライムの果実があるのを見つけたジョー・リッキーは[[バーテンダー]]のジョージ・ウィリアムソンに次のように依頼した{{R|達磨2}}。
[[1883年]]7月のある朝、明け方まで羽目を外していたジョー・リッキーが6人のスタッフを連れてシューメーカーズ・サルーンへ[[迎え酒]]をしようとやってきた{{R|達磨1}}。カウンターにライムの果実があるのを見つけたジョー・リッキーは[[バーテンダー]]のジョージ・ウィリアムソンに次のように依頼した{{R|達磨2}}。

2024年7月18日 (木) 22:45時点における最新版

ジン・リッキー
基本情報
種別 ロングドリンク
作成技法 ビルド
スタイル リッキー
無色透明
グラス   タンブラー
度数 14度[1]
レシピの一例
ベース ドライ・ジン
材料
ドライ・ジン …… 45ml
ライム …… 1/2個から1/4個
炭酸水 …… 適量
備考 マドラーを添える
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ジン・リッキー英語: Gin Rickey)は、ジンソーダ水ライムの実を使用したカクテル[1][2][3][4][5]

酒にソーダ水とライムで作るカクテルをリッキースタイル(リッキー)と呼ぶ[3]

由来と誕生

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元々は、ライウイスキー、もしくはバーボンウイスキーを使ったカクテルであった[6]

ジョゼフ・カイル・リッキー(1842年-1903年)は、民主党ロビイストとして強い影響力を持っており、ワシントンD.C.では「カーネル・ジョー・リッキー」として知られる顔役的存在であった[6]シューメーカーズ・サルーン英語版アメリカ合衆国議会議事堂を含むキャピトル・ヒル英語版の一角にあり、政治工作員たちのたまり場であった[6]

1883年7月のある朝、明け方まで羽目を外していたジョー・リッキーが6人のスタッフを連れてシューメーカーズ・サルーンへ迎え酒をしようとやってきた[6]。カウンターにライムの果実があるのを見つけたジョー・リッキーはバーテンダーのジョージ・ウィリアムソンに次のように依頼した[7]

まずグラスに、半分にカットしたライムを搾り入れる。ライムの外皮の滴が混じり込まないよう、優しく搾り、果汁のみを入れること。小さな氷の塊をひとつグラスに入れ、次にウイスキー、最後にライム果汁とウイスキーがよく混ざるようにソーダ水を注ぎ入れる[7]

このカクテルはスタッフに大好評となり、考案者である「ジョー・リッキー」の名前がつけられた[7]。なお、ここで使用されたウイスキーがライウイスキーであったのかバーボンウイスキーであったのかは、どちらも文献があり、定かではない[7]

やがて、いろいろな蒸留酒を用いた「リッキー」が作られるようになった[7]1894年の民主党党大会終了時の饗宴の様子を報じたワシントン・ポスト紙では、饗宴でウイスキー、ジン、ブランデーなど、この世に知られるありとあらゆる蒸留酒を使ったさまざまなレシピ、濃さのリッキーが振る舞われて人気を博したことが記されている[7]

1900年前後にはすでに「ジン・リッキー」がメジャーとなり定着していたようであり、ジョー・リッキー自身がニューヨークのホテルバーで「ジョー・リッキー」を注文しても通じずに苛立ったという逸話がある[7]

レシピの例

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材料[1][2][4][5]
作り方[1][2][4][5]
  1. タンブラーにライムを絞り入れる。
    絞ったライムの実は、そのままタンブラーに入れる[1]
  2. 氷、ジン、ソーダ水をタンブラーに入れ、軽くステアする。
  3. マドラーを添える。

マドラーを添えるのは必須である[8]。飲む際に、添えられたマドラーでライムの果肉をつぶすことにより、自分好みの味に調整できる[4][5]

バリエーション

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ジンを他の蒸留酒に替えることで、様々な「リッキー」がある。いずれも砂糖やシロップといった甘味料は加えない[8]。ただし、アルコール由来の糖類の甘味を舌が感じることはある[2]

出典

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  1. ^ a b c d e 中村健二「ジン・リッキー」『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、123頁。 
  2. ^ a b c d e f 福西英三「ジン・リッキー」『カクテル教室』保育社、1996年、24頁。ISBN 978-4586508877 
  3. ^ a b c d e f g h i 「ロング・ドリンクのスタイル解剖図」『カクテル完全ガイドうまいつくり方の方程式』(改訂版)池田書店、2021年、45頁。ISBN 978-4262130705 
  4. ^ a b c d 「ジン・リッキー」『カクテルの図鑑』マイナビ、2013年、40頁。ISBN 978-4839946234 
  5. ^ a b c d 「ジン・リッキー」『カクテル事典』学研、2014年、78頁。ISBN 978-4058003206 
  6. ^ a b c d 達磨信. “第70回 ジョー・リッキー”. サントリー. バーボン・ウイスキー・エッセイ. p. 1. 2023年6月9日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g 達磨信. “第70回 ジョー・リッキー”. サントリー. バーボン・ウイスキー・エッセイ. p. 2. 2023年6月9日閲覧。
  8. ^ a b 佐々木このみ (2020年5月6日). “【ジンリッキー】ってどんなカクテル?特徴や作り方を紹介!”. オリーブオイルをひとまわし. 2023年6月9日閲覧。