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「The Elder Scrolls」の版間の差分

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'''The Elder Scrolls''' (ジ・エルダー・スクロールズ 略:'''TES''')<ref>{{cite web | author = Bethesda Softworks | authorlink = ベセスダ・ソフトワークス | title = The Elder Scrolls | publisher = ベセスダ・ソフトワークス | url = https://www.elderscrolls.com/ | accessdate = 2009-10-31}}</ref>は{{仮リンク|ベセスダ・ゲーム・スタジオ|en|Bethesda Game Studios}}が開発し、[[ベセスダ・ソフトワークス]]が販売する[[コンピュータRPG]]シリーズでる。[[1994年]]1作[[The Elder Scrolls: Arena|Arena]]が発売さた。[[オープンワールド]]ゲームの先駆けで、第1作から巨大な街1つの空間とて作り込む方法で他社と差別化を図ってい
'''The Elder Scrolls'''ジ・エルダー・スクロールズ:'''TES'''{{仮リンク|ベセスダ・ゲーム・スタジオ|en|Bethesda Game Studios}}が開発し、[[ベセスダ・ソフトワークス]]が販売する[[コンピュータRPG]]シリーズ。シリーズの特徴として、[[オープンワールド]]の自由なゲームプレイに重点を置いている。特に2002年の第3作目『[[The Elder Scrolls III: Morrowind]]』で評価を確立し、以降、4[[The Elder Scrolls IV: Oblivion|Oblivion]]』(2006年)、第5作『[[The Elder Scrolls V: Skyrim|Skyrim]]』(2011年)といずも、複数の機関から[[ゲーム・ブ・ザ・イヤー]](GOTY)受賞してい


シリーズの舞台となるのは架空のファンタジー世界であるタムリエル大陸である。ローマ帝国のような強力な帝国といった中世以前の現実世界の要素に、制限された機械技術、魔法の普及、多くの神話的な生物といった中世ヨーロッパ的な[[ハイファンタジー]]の要素が組み合わされている。大陸には人間以外に[[エルフ]]や[[オーク (架空の生物)|オーク]]、ネコやトカゲの人型生物の種族が住んでおり、いくつかの地方に分かれている。ストーリーに共通するテーマは、選ばれた英雄が迫り来る脅威を打倒するために立ち上がる、というものである。また、シリーズタイトルである「エルダースクロール」(Elder Scroll)とは日本語版では「'''星霜の書'''」(せいそうのしょ)と訳されるもので、タムリエルの過去・現在・未来のすべてが記されているという特殊な書物(巻物)のことである。
== 概要 ==
3Dで描かれたマップを旅するコンピュータRPGである。第2作[[The Elder Scrolls II: Daggerfall|Daggerfall]]からは建物内部を除く世界全体がひとつの巨大な空間となった。その広大な世界 (第2作の世界の広さは約16万平方キロメートルである<ref>{{Webarchive|url=https://archive.is/20130105062122/http://unrealitymag.com/index.php/2010/05/07/a-size-comparison-of-massive-open-world-video-game-maps/|title=Unreality - A Size Comparison of Massive Open World Video Game Maps}}</ref>) を自由に行き来できること、民間人を助けることも襲撃することも可能な自由度が売りのひとつである。第3作[[The Elder Scrolls III: Morrowind|Morrowind]]ではストーリー上で重要な役割を持つ[[キャラクター]]ですら強盗やモンスターに殺され、ゲームが進行不能になることすらあった。[[The Elder Scrolls Construction Set]] によって [[Mod (コンピュータゲーム)|MOD]]制作が容易であることから、ファンによって様々な改良が施され、サイドストーリーも作られている。


1994年のシリーズ第1作『[[The Elder Scrolls: Arena]]』以来、2011年の『[[The Elder Scrolls V: Skyrim]]』までメインタイトルとしては5作、これ以外に拡張版やスピンオフ作品が何作か制作されている。2014年にはベセスダの関連会社ゼニマックスの子会社である[[ゼニマックス・オンライン・スタジオ]]より、初のオンライン版となる『[[The Elder Scrolls Online]]』がリリースされている。
また作中に書物が登場し、シリーズ5作と外伝で蓄積された文章量は膨大で、複雑な世界情勢や歴史・神話が細かく記載されている。第4作[[The Elder Scrolls IV: Oblivion|Oblivion]]に収録されている書物のデータ量は10 MBを超える。


== 世界 ==
== ゲーム内容 ==
「The Elder Scrolls」(ジ・エルダー・スクロールズ)シリーズは、[[アクションRPG]]であり、[[アドベンチャーゲーム]]の要素も含む。初作『アリーナ』は一般的なRPGのように、敵を倒すことで経験値を獲得し、レベルアップして成長していくものであった。しかし、第2作『ダガーフォール』以降は、スキルツリー方式となり、プレイヤーが個性に合わせてスキルを選択していくというものになった。第5作『スカイリム』ではスキルのレベルが上がることで、プレイヤーのレベルも上がるという新しい方式が採用された。これらにより、焦点はキャラクターの作成から、成長によるロールプレイ(役割)に変化した。また、ゲームエンジンの拡張性から専用開発ソフト『{{仮リンク|The Elder Scrolls Construction Set|label=Construction Set|en|The Elder Scrolls Construction Set}}』(CS)を用いたMOD開発も容易となった。
物語の主な舞台はムンダスという空間にあるニルンという惑星であり、その惑星の中にタムリエルと呼ばれる大陸がある。各シリーズの主人公はほぼこの大陸と地方で活躍する。


本シリーズは一般的なRPGとは異なるゲーム体験を重視しており、ゲームメディア『Joystiq』はベセスダ社と[[バイオウェア]]社を比較して、前者が「美しい表現と自由な冒険」に焦点を当てているのに対し、後者は戦闘システムとモジュルール式のアーキテクチャに焦点があると論じている<ref>{{cite web
=== ムンダス (Mundus) ===
|url=http://www.joystiq.com/2006/11/03/metareview-neverwinter-nights-2/
惑星ニルンがある世界。現実世界で[[宇宙]]に相当する。この世界とは別次元の世界に、[[The Elder Scrolls IV: Oblivion]] で オブリビオンの門を通じてアクセスできるデイドラ王の一人シェオゴラスが支配し、[[The Elder Scrolls IV: Shivering Isles]] の舞台となる 「シヴァリング・アイルズ」、[[An Elder Scrolls Legend: Battlespire]] と [[The Elder Scrolls V: Dawnguard]] に登場する死者の魂が彷徨う 「ソウル・ケルン」などの異次元世界が存在する。
|title=Neverwinter Nights 2, Metareview
|author=Rose, Alan
|date=Nov 3, 2006
|publisher=Joystiq
|url-status=live
|archive-url=https://web.archive.org/web/20061105112841/http://www2.joystiq.com/2006/11/03/metareview-neverwinter-nights-2/
|archive-date=November 5, 2006
|accessdate = 2024/5/5
}}</ref>。


== シリーズの歴史 ==
=== ニルン (Nirn)===
{{Video game timeline
タムリエル大陸がある惑星。現実世界における[[地球]]に相当する。マッサー (Masser) とセクンダ (Secunda) という大小2つの衛星を持つ。
| subtitle = Main series in bold
| 1994 = '''''[[The Elder Scrolls: Arena]]'''''
| 1996 = '''''[[The Elder Scrolls II: Daggerfall]]'''''
| 1997 = ''[[An Elder Scrolls Legend: Battlespire]]''
| 1998 = ''[[The Elder Scrolls Adventures: Redguard]]''
| 2002a = '''''[[The Elder Scrolls III: Morrowind]]'''''
| 2002b = ''[[The Elder Scrolls III: Tribunal]]''
| 2003a = ''[[The Elder Scrolls III: Bloodmoon]]''
| 2003b = ''[[The Elder Scrolls Travels: Stormhold]]''
| 2004a = ''[[The Elder Scrolls Travels: Dawnstar]]''
| 2004b = ''[[The Elder Scrolls Travels: Shadowkey]]''
| 2006a = '''''[[The Elder Scrolls IV: Oblivion]]'''''
| 2006b = ''[[The Elder Scrolls Travels: Oblivion]]''
| 2006c = ''[[The Elder Scrolls IV: Knights of the Nine]]''
| 2007 = ''[[The Elder Scrolls IV: Shivering Isles]]''
| 2011 = '''''[[The Elder Scrolls V: Skyrim]]'''''
| 2012a = ''[[The Elder Scrolls V: Skyrim – Dawnguard]]''
| 2012b = ''[[The Elder Scrolls V: Skyrim – Hearthfire]]''
| 2012c = ''[[The Elder Scrolls V: Skyrim – Dragonborn]]''
| 2014 = ''[[The Elder Scrolls Online]]''
| 2016a = ''[[The Elder Scrolls V: Skyrim – Special Edition]]''
| 2017a = ''[[The Elder Scrolls: Legends]]''
| 2017b = ''[[The Elder Scrolls V: Skyrim VR]]''
| 2017c = ''[[The Elder Scrolls Online – Morrowind]]''
| 2018 = ''[[The Elder Scrolls Online – Summerset]]''
| 2019 = ''[[The Elder Scrolls Online – Elsweyr]]''
| 2020a = ''[[The Elder Scrolls: Blades]]''
| 2020b = ''[[The Elder Scrolls Online – Greymoor]]''
| 2021a = ''[[The Elder Scrolls Online – Blackwood]]''
| 2021b = ''[[The Elder Scrolls V: Skyrim – Anniversary Edition]]''
| 2022 = ''[[The Elder Scrolls Online – High Isle]]''
| 2023a = ''[[The Elder Scrolls Online – Necrom]]''
| 2023b = ''The Elder Scrolls: Castles''
| 2024 = [[The Elder Scrolls Online|The Elder Scrolls Online – Gold Road]]
| TBA = '''''The Elder Scrolls VI'''''
}}


=== 前史 ===
タムリエルの北に幽霊の海を挟んでノルドや人間の祖先であるネディック達が住んでいた大陸アトモラ、西にレッドガード達が住んでいたヨクーダの大陸、東にアカヴィル達が住んでいたアカヴィルの大陸、南西にエルフの祖先アルドマー達が住んでいたアルドメリ大陸があったと言われている。
1986年に設立された開発元の[[ベセスダ・ソフトワークス|ベセスダ]]は、エルダースクロールズシリーズ以前は主にスポーツとアクションを専門としていた。1994年のシリーズ初作『アリーナ』の開発まで、6年の間、ベセスダは10本のゲームを製作し、このうち6件はホッケーやバスケットボールといったスポーツゲームであり<ref name="DIR">{{cite web|url=http://www.escapistmagazine.com/issue/83/11 |title=Bethesda: The Right Direction |publisher=The Escapist |first=Joe |last=Blancato |date=February 6, 2007 |access-date=June 1, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070403080340/http://www.escapistmagazine.com/issue/83/11 |archive-date=April 3, 2007 }}</ref>、それ以外は翻案作品(主に[[ターミネーターシリーズ]])であった<ref name="MOBYS">{{cite web |url=http://www.mobygames.com/browse/games/bethesda-softworks-llc/ |title=Game Browser: Bethesda Softworks LLC |publisher=[[MobyGames]] |access-date=June 9, 2007 |archive-date=April 14, 2019 |archive-url=https://web.archive.org/web/20190414154608/https://www.mobygames.com/browse/games/bethesda-softworks-llc/ |url-status=dead }}</ref>。
このような製作方針は、同社がアクションロールプレイングゲームの開発に着手した時に急激に変わった。デザイナーのテッド・ピーターソンは当時を振り返って、当時のRPGのパイオニアであった[[ウィザードリィ]](当時は『{{仮リンク|ウィザードリィ7 ガーディアの宝珠|label=ウィザードリィ7|en|Wizardry VII: Crusaders of the Dark Savant}}』)の[[サーテック]]の社員と話していた際、ベセスダがRPGを作り始めたと知って文字通り笑われたと回顧している<ref name="TEDDERS">{{cite web|url=http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=12 |title=Ted Peterson Interview I |publisher=Morrowind Italia |date=April 9, 2001 |access-date=June 8, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20071013193716/http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=12 |archive-date=October 13, 2007 }}</ref>。
ピーターソンは「中世スタイルの剣闘士ゲーム」をモチーフとした『アリーナ』の初期デザイナーの1人として、ビジェイ・ラクシュマンと協力した<ref name="TEDDERS" /><ref name="ARBTS">{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-arena.htm |title=Arena - Behind the Scenes |work=The Elder Scrolls 10th Anniversary |year=2004 |publisher=[[Bethesda Softworks]] |access-date=June 8, 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070509175304/http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-arena.htm |archive-date=May 9, 2007 |url-status=dead }}</ref>。


==== タムエル (Tamriel) ====
=== 第1作:Arena(アーナ) ===
{{Main|The Elder Scrolls: Arena}}
中心部は [[The Elder Scrolls IV: Oblivion]] の舞台でシロディールと呼ばれ、中央には大河ニベン川が流れている。そこに浮かぶ島に帝都がある。西部コロヴィアは格式が高く、東部を見下す傾向にある。シロディールの北には [[The Elder Scrolls V: Skyrim]] の舞台となる寒冷地スカイリム地方、北東には中心に [[The Elder Scrolls III: Morrowind]] の舞台となるヴァーデンフェルの火山島があるモロウィンド地方、北西と西には [[The Elder Scrolls II: Daggerfall]] の舞台となるハイ・ロックと砂漠地帯のハンマーフェルがある。南西にはサマーセット・アイルズと呼ばれる島、南の西半分にはヴァレンウッドと呼ばれる森、東半分にはエルスウェーアと呼ばれる地域がある。シリーズ第1作である [[The Elder Scrolls: Arena]] ではこのタムリエル大陸全体が物語の舞台となる。


開発チームに新たに{{仮リンク|ジュリアン・ルフェイ|en|Julian Lefay}}が加わった。ピーターソンによれば彼がシリーズの初期開発の陣頭指揮を執ったという<ref name="TEDDERS" />。
; モロウィンド/モロウウィンド (Morrowind)
ピーターソン、ラクシュマン、ルフェイの3人は、テーブルトークRPGの長年の愛好者であり<ref name="TEDDERS" />、物語の舞台となる世界タムリエルの構築に大きな影響を与えている<ref name="ARBTS" />。
: [[The Elder Scrolls III: Morrowind]] の舞台となる、ヴァーデンフェル島及び島をUの字のように覆っている大陸北東端の地域。最大の都市は生き神の名前にもなっている ヴィベック (Vivec)。中央にはレッドマウンテンが聳え、そこから灰の嵐という赤い砂嵐が吹き荒れている。後にこのレッドマウンテンが噴火したため、ダンマー達は全員ヴァーデンフェル島から北西のソルスセイム島やスカイリムに避難している。スカイリムの東、シロディールの北東、ブラックマーシュの北に位置する。
彼らはまた{{仮リンク|ルッキンググラス・スタジオ|en|Looking Glass Studios}}の『{{仮リンク|ウルティマ・アンダーワールド|en|Ultima Underworld: The Stygian Abyss}}』シリーズのファンでもあり、初作『アリーナ』の開発で影響を受けた<ref name="TEDDERS" />。
:; モーンホールド (Mournhold)
当初『アリーナ』はRPGではなかった。プレイヤーは戦士のチームの一員として世界を旅し、各地のアリーナ(闘技場)で敵チームと対戦してトーナメントを制し、最終的に首都インペリアル・シティにてグランド・チャンピオンを目指すというゲームであった<ref name="ARBTS" />。
:: [[The Elder Scrolls III: Morrowind#『Tribunal』|The Elder Scrolls III: Tribunal]] の舞台。ヴァーデンフェル島の南にあるモロウィンドの首都。The Elder Scrolls: III: Tribunal ではバレンジア元女王の息子ヘルセス王がこの都市を統治している。またモロウィンドでかつて実権を握っていたチャイマーである生き神の女神アルマレクシアがこの都市の北側にある Tribunal Temple に祀られている。
このような本筋以外にサブクエストも用意していていたが、開発が進むにつれ、次第にサイドクエストの重要性が増し、逆にメインのトーナメントの重要性は減っていった<ref name="TEDDERS" />。
; シロディール (Cyrodiil)
そこでRPG要素が追加されることとなり、アリーナ以外の都市や、都市外のダンジョンも作り込まれた<ref name="ARBTS" />。
: [[The Elder Scrolls IV: Oblivion]] の舞台。インペリアルの故郷である温暖な地。中心には白金の塔という塔がそびえる帝都がある。スカイリムの南、モロウィンドの南西、ブラックマーシュの西と北西、ハンマーフェルの東と南東、ヴァレンウッドとエルスウェーアの北に位置する。
最終的にはトーナメント要素を完全に排除し、クエストとダンジョンに焦点を当て<ref name="TEDDERS" />、「本格的なRPG」とすることが決定された<ref name="ARBTS" />。
:; 帝国
この結果、アリーナでの戦闘もすべて削除されたが、既に商材は印刷済みであったために、当初タイトル通りに『The Elder Scrolls: Arena』(ジ・エルダー・スクロール:'''アリーナ''')としてリリースされた。シリーズ名となった「The Elder Scrolls」はラクシュマンが思いついた名前で、当初は具体的なものではなかった<ref name="TEDDERS" />。これは日本語で「星霜の書」の意味であり、最終的にゲーム上に登場する「タムリエルの過去・現在・未来が記された神秘的な書物(巻物)」となった<ref name="ARBTS" />。
:: シロディールを本土として支配している人間族主体の多民族国家。「シロディールの帝国」とも呼ばれ、首都はインペリアルシティ。アイレイドに支配されていたネディックの反乱奴隷が建国した国で、反乱奴隷を率いた初代皇帝アレッシアの系譜が統治した第一帝国、レマン1世の系譜が統治した第二帝国、タムリエル統一を成し遂げた英雄皇帝タイバー・セプティムの系譜が統治した第三帝国、現在のミード家の系譜が統治する第四帝国と、時期によって皇帝の血筋が異なっており、帰属したツァエシの有力者が実権を握っていた時期もある。特に第三帝国時代はタムリエル全土を支配する覇権国家として全盛期を迎えたが、オブリビオン動乱で第三帝国が途絶えてからは衰退の一途を辿っている。
これに応じてゲームの最初のナレーションも変更され、「それはエルダー・スクロール(星霜の書)で予言されていた――」と始まる形になった<ref name="TEDDERS" />。
; スカイリム (Skyrim)
: [[The Elder Scrolls V: Skyrim]] の舞台。ノルドの故郷である寒冷地。首都はソリチュード。シロディールの北、モロウィンドの西、ハイ・ロックの東、ハンマーフェルの北東に位置する。
:; ソルスセイム (Solstheim)
:: [[The Elder Scrolls III: Bloodmoon]] の舞台となる島。「幽霊の海」を挟んでスカイリムの北東、モロウィンドの北西にある。その殆どをノルド達が支配しているが、後から帝国の East Empire Company が入植し、Raw Ebony を採掘するために鉱山都市レイブン・ロックを建設している。(ブラッドムーンではそのレイブン・ロックを何もない荒野から開拓して鉱山都市に作り上げるクエストがある)
::島北部には Skaal という村があり、スコールという名のノルドの部族が暮らしている。
; ハンマーフェル (Hammerfell)
: [[The Elder Scrolls II: Daggerfall]] の舞台でシロディールの西、ハイ・ロックの南東に位置する。砂漠地帯で黒人のような浅黒い肌を持つレッドガードの故郷。
; ハイ・ロック (High Rock)
: [[The Elder Scrolls II: Daggerfall]] の舞台でスカイリムの西、ハンマーフェルの西、北西に位置する。魔法に強く魔法を使いこなせる才能があるブレトンの故郷。半島状の土地で、南が半島の先端になっており、そこにダガーフォールという町がある。
; サマーセット島 (Summerset Isles)
: シロディールとヴァレンウッドの西、ハンマーフェルとハイ・ロックの南にある島。アルトマーの故郷。[[The Elder Scrolls V: Skyrim]] ではアルドメリ自治領の本拠地となっている。
; ヴァレンウッド (Valenwood)
: シロディールの南サマーセット島の東、エルスウェーアの西にある森林地帯。ボズマーの故郷。[[The Elder Scrolls V: Skyrim]] 時点ではアルドメリ自治領の支配下に置かれている。
; エルスウェーア (Elsweyr)
: シロディールの南、ヴァレンウッドの東、ブラックマーシュの西にある砂漠地帯。猫の獣人カジートの故郷。[[The Elder Scrolls V: Skyrim]] ではアルドメリ自治領の支配下に置かれている。
; ブラックマーシュ (Black Marsh)
: シロディールの東、モロウィンドの南にある湿地帯。トカゲの獣人アルゴニアンの故郷。[[The Elder Scrolls V: Skyrim]] ではレッドマウンテンの大噴火の混乱に乗じて帝国から離反し、モロウィンドを陥落させている。


『アリーナ』は1993年のクリスマス商戦には間に合わず、結果として1994年の第1四半期でのリリースとなった。これはベセスダのような小さな開発・販売会社としては致命的な失敗であった。さらに露出度の高い女戦士が描かれたパッケージが小売店の懸念を招き、当初の流通量はわずか2万本に留まった。クリスマス商戦を逃し、会社を危機に陥れたことを開発チームは後悔したが、ゲームは口コミで評判が広まり、売上は毎月伸び続けた<ref name="TEDDERS" />。
==== アルドメリ (Aldmeris) ====
バグが残っていたり<ref name="TEDDERS" />、使用機器への厳しい動作要件にもかかわらず<ref name="HIST">{{cite web|url=http://www.gamasutra.com/features/20070411/barton_05.shtml |title=The History of Computer Role-Playing Games Part III: The Platinum and Modern Ages (1994–2004) |publisher=[[Gamasutra]] |first=Matt |last=Barton |date=April 11, 2007 |access-date=June 8, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070611043513/http://www.gamasutra.com/features/20070411/barton_05.shtml |archive-date=June 11, 2007 }}</ref>、本作はカルト的なヒットとなった<ref name="DIR" />。
タムリエルの南にあると言われている大陸。エルフ達の祖先アルドマーはこの大陸からやってきたと言われている。時代によってはアルドメリ自治領と呼ばれる帝国から事実上は独立した国家となっている。
この成功に対する評価は「控えめなもの」<ref name="HIST" />から「大仰なもの」<ref name="DIR" />まで様々だった。
それでもゲーマーの支持を集め続けた。ゲーム史家のマット・バートンは、「このゲームはこのタイプのRPGの新たな基準を打ち立て、革新の余地がいまだ残っていることを証明した」と評した<ref name="HIST" />。


=== 第2作:Daggerfall(ダガーフォール) ===
==== ヨクーダ (Yokuda) ====
{{Main|The Elder Scrolls II: Daggerfall}}
タムリエルの西にあると言われている大陸。第一期に沈没し、レッドガードの祖先はこの際にヨクーダからタムリエルへやってきたと言われている。沈没後も群島状の陸地は残存しているが、文明が存在しているかは不明。


2作目『The Elder Scrolls II: Daggerfall』(ジ・エルダー・スクロールズ2:'''ダガーフォール''')は、前作『アリーナ』のリリース直後から始まった<ref name="DFBTS">{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-daggerfall.htm |title=Daggerfall - Behind the Scenes |work=The Elder Scrolls 10th Anniversary |year=2004 |publisher=[[Bethesda Softworks]] |access-date=June 9, 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070509175133/http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-daggerfall.htm |archive-date=May 9, 2007 |url-status=dead }}</ref>。
==== アトモーラ (Atmora) ====
リード・ゲーム・デザイナーはピーターソンが担当した<ref name="TEDDERS" />。
タムリエルの北、「幽霊の海」と呼ばれる海を挟んで存在する大陸。ノルドの祖先達はここからやってきて、タムリエルに初めて上陸・定住した人間と言われている。
『ダガーフォール』のプロットは『アリーナ』ほど陳腐ではなく、「複数の解決に至る複雑な一連の冒険」であった<ref name="TEDDERS" />。
アトモーラで起きた内戦から逃げて来たノルドのイスグラモル{{R|SSE-シロディールの社会史}}は、先住していたファルメル達と遭遇。両種族は初めは平和的に過ごしていたが、ファルメルに比べて寿命が短い反面繁殖力が旺盛なノルド達は、物凄い勢いで人口を増やし、生態系の安定を損なう野蛮な種族と見なされた。ノルド達の繁殖を防ぐためにファルメルによって戦争が起こされ、イスグラモルは再びアトモーラに帰還する。イスグラモルは、後に[[The Elder Scrolls V: Skyrim]] に登場する戦士達の組織、「同胞団」の原型となる軍隊 「500の同胞団 (Five Hundred Companions)」を引き連れて再びスカイリムに上陸、ファルメル達を追い出して初代帝国を築いた。
この作品において成長システムが変更され、役割を踏襲するロールプレイ(ref:例えば盗賊的なキャラクターであれば戦士のように敵を倒すのではなく、忍び足や鍵開けを行うといったロール(役)に徹した遊び方のこと)によって成長ポイントが得られるシステムに変更された<ref name="DFBTS" />。
キャラクター生成エンジンも改良され、GURPSの影響を受けて、独自のスキル割当もある自作のクラスを作成できるシステムも搭載された<ref name="TEDDERS" /><ref>{{cite journal|title=Daggerfall |journal=[[Next Generation Magazine]] |issue=11 |date=November 1995 |pages=82–5}}</ref>。
開発エンジンは、初の3Dエンジンの1つであるXnGineエンジンが用いられた。マップは自動生成式であり、フィールドの広さはイギリス(GB)とほぼ同じ大きさを実現し<ref name="DFBTS" />、1万5千の町と75万人の人口があった<ref name="DIR" />。
創作にあたっては、当時ピーターソンやジュリアン・ルフェイが読んだり、遊んだりしていた文学やゲーム、[[アレクサンドル・デュマ|デュマ]]の『[[ブラジュロンヌ子爵|鉄仮面]]』や『[[ヴァンパイア:ザ・マスカレード]]』などの影響を受けている<ref name="TEDDERS" />。
そして1996年8月31日に『ダガーフォール』はリリースされた<ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/daggerfall/similar.html?mode=versions |title=Daggerfall release dates |publisher=[[GameSpot]] |access-date=July 9, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070929124304/http://www.gamespot.com/pc/rpg/daggerfall/similar.html?mode=versions |archive-date=September 29, 2007 }}</ref>。
前作と同様に初期バージョンはいくつかのバグが残り、消費者に不満を持たれた<ref name="HIST" />。
これら初期の不具合は後のバージョンで修正された。この経験から、以降のゲームのリリーススケジュールについてはより慎重となった<ref>{{cite journal|title=Battlespire |journal=[[Next Generation Magazine]] |issue=34 |date=October 1997 |pages=124–5}}</ref>。


=== スピンオフ:Battlespire(バトルスパイア)とRedguard(レッドガード) ===
==== アカヴィル(Akavir)====
{{Main|{{仮リンク|An Elder Scrolls Legend: Battlespire|en|An Elder Scrolls Legend: Battlespire}}|{{仮リンク|The Elder Scrolls Adventures: Redguard|en|The Elder Scrolls Adventures: Redguard}}}}
タムリエルの東にある大陸。この大陸に住むツァエシという種族と帝国とは、過去に度々戦争をしている。元々アカヴィリ(またはアカヴィル)と呼ばれるヒューマノイドが住んでいたが、ツァエシに食われて滅びてしまったと言われている。アカヴィルの文化は[[日本の文化]]を元に設計されている。The Elder Scrolls シリーズに度々登場する帝国の[[情報機関|諜報機関]]「ブレイズ」は、アカヴィル文化の影響を受けており、日本の鎧や[[日本刀]]を帯びたスタイルをしている。
現存する国は、ツァエシ(蛇人の国)、カマル(悪魔の国)、タン・モー(猿人の国)、カ・ポツーン(猫人の国)の4カ国{{R|SSE-アカヴィルの不思議}}。最大の勢力はカ・ポツーン。


『ダガーフォール』のリリース後、ベセスダはメインの続編となる『モロウィンド』以外に、『An Elder Scrolls Legend: Battlespire』(アン・エルダー・スクロールズ:'''バトルスパイア''')と『The Elder Scrolls Adventures: Redguard』(ジ・エルダー・スクロールズ・アドベンチャー:'''レッドガード''')の2作のスピンオフ作品の合計3プロジェクトを同時に開始した<ref name="BSBTS">{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-battlespire.htm |title=Battlespire - Behind the Scenes |work=The Elder Scrolls 10th Anniversary |year=2004 |publisher=[[Bethesda Softworks]] |access-date=June 13, 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070609185118/http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-battlespire.htm |archive-date=June 9, 2007 |url-status=dead }}</ref>。このうち、まず『バトルスパイア』が1997年11月30日にリリースされた<ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/battlespire/similar.html?mode=versions |title=Battlespire release dates |publisher=[[GameSpot]] |access-date=June 14, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930042944/http://www.gamespot.com/pc/rpg/battlespire/similar.html?mode=versions |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
==== ピャンドニア(Pyandonea) ====
『バトルスパイア』は当初『ダガーフォール』の拡張パックとして企画され、タイトルも『Dungeon of Daggerfall: Battlespire』(ダンジョン・オブ・ダガーフォール:バトルスパイア)であった。しかし、独立したゲームとして再設計され、スピンオフ作品としてリリースされるに至った。この作品はダンジョン探索に重点が置かれており、さらにプレイヤー同士のデスマッチ形式によるマルチプレイヤー要素が盛り込まれていた<ref name="BSBTS" />。この試みは2014年に『オンライン』がリリースされるまで本作がシリーズ唯一であった。
タムリエルから遠く南西に位置すると言われている島。亜熱帯の地域で、海蛇を飼い慣らしているマオマーと呼ばれるエルフが住んでいる。
次に1998年10月31日にリリースされたのが『レッドガード』であった<ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/adventure/elderscrollsar/similar.html?mode=versions |title=Redguard release dates |publisher=[[GameSpot]] |access-date=June 14, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930013825/http://www.gamespot.com/pc/adventure/elderscrollsar/similar.html?mode=versions |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
この作品は『[[トゥームレイダー]]』、『[[プリンス・オブ・ペルシャシリーズ|プリンス・オブ・ペルシャ]]』、『[[ウルティマ]]』シリーズに影響を受けたアクションアドベンチャーゲームであった<ref name="RGBTS">{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-redguard.htm |title=Redguard - Behind the Scenes |work=The Elder Scrolls 10th Anniversary |year=2004 |publisher=[[Bethesda Softworks]] |access-date=June 13, 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070519060952/http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-redguard.htm |archive-date=May 19, 2007 |url-status=dead }}</ref>。
『レッドガード』は他のシリーズ作品と異なり、プレイキャラクターのエディット機能がなく、固有の主人公である「レッドガードのサイラス」を操作する<ref name="RGBTS" />。
これらスピンオフ2作は、シリーズのファンから酷評された。『ダガーフォール』の広大なオープンフィールドに対して、これら作品のマップは小さすぎた。ベセスダは、こうした大きな世界での冒険を望むプレイヤーの要望に注意し、次作の開発に注力した<ref name="DIR" />。


=== 第3作:Morrowind(モロウィンド) ===
==== サラス (Thras) ====
{{Main|The Elder Scrolls III: Morrowind}}
タムリエルの南西に位置する群島からなる地域。珊瑚の王国とも書かれており、スロード (Sload) と呼ばれる種族が住んでいる。


シリーズ3作目『The Elder Scrolls III: Morrowind』(ジ・エルダー・スクロールズ3:'''モロウィンド''')は、前作『ダガーフォール』の開発中には企画が始まっていた<ref name="ANIV">{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-morrowind.htm |title=Morrowind, Behind the Scenes |publisher=Bethesda Softworks |year=2004 |access-date=November 22, 2006 |archive-url=https://web.archive.org/web/20061114102101/http://www.elderscrolls.com/tenth_anniv/tenth_anniv-morrowind.htm |archive-date=November 14, 2006 |url-status=dead }}</ref>。
この他にもタムリエルとアカヴィルとの間にキャスノキー (Cathnoquey)、イネスレア (Yneslea)、エスロニエト (Esroniet)という島々、タムリエルとアトモーラの間にロスクレア (Roscrea)という島が存在する。
当初の計画では、モロウィンド地方全体を舞台とし、同地を統べる5つのダンマーの大家(Great Houses)すべてが関わるものであったが、当時の技術では大きすぎて実装は難しいと判断された。その結果、リリース時は、舞台はモロウィンドの一地方であるヴァーデンフェル島のみとなり、大家の数も3つとなった。XnGineは廃止され、代わりにNumerical Design LimitedのGamebryoが採用された。GamebryoはDirect3Dを搭載したエンジンで、変換、クリッピング、ライティング機能<ref name="QWE">{{cite web|url=http://www.imperial-library.info/content/interviews-MW-team |title=Interview with Morrowind Developers |work=The Interviews |publisher=Game. EXE. Reprinted in The Imperial Library |author=Qwerty |date=July 2001 |access-date=October 18, 2010 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20100928153740/http://imperial-library.info/content/interviews-MW-team |archive-date=September 28, 2010 }}</ref>、32ビットテクスチャ、スケルトン・アニメーションを備えていた<ref name="IGNHOWARD">{{cite web|url=http://pc.ign.com/articles/086/086957p1.html |publisher=IGN |title=Elder Scrolls III: Morrowind Interview 2 |access-date=May 14, 2007 |date=October 27, 2000 |author=IGN Staff |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070210224351/http://pc.ign.com/articles/086/086957p1.html |archive-date=February 10, 2007 }}</ref>。
ゲーム内のオブジェクトは、『ダガーフォール』のようなランダムなアルゴリズムで自動生成するのではなく、手作業で作成することになった。これは『レッドガード』で用いられた手法であった<ref name="VOODOO">{{cite web|url=http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=27 |work=VoodooExtreme |title=Development Team Chat No. 1 |access-date=September 20, 2006 |date=July 19, 2000 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20071019071012/http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=27 |archive-date=October 19, 2007 }}</ref>。


製作には「100人年(1200人月)近く費やした」という。スタッフを3倍に増やし、特に最初の1年間は専用開発ソフトである『{{仮リンク|The Elder Scrolls Construction Set|label=Construction Set|en|The Elder Scrolls Construction Set}}』(CS)の開発に費やした。このソフトによって開発スタッフはゲームバランスを取りやすくなり、修正の際も大掛かりなものではなく、細かな変更が可能となった<ref name="ANIV" />。
=== 種族 ===
『ダガーフォール』のリリース後に退社していたテッド・ピーターソンは、ゲーム内資料の執筆者や劇中世界内の伝承などに関するコンサルタントとして復帰した<ref>{{cite web |url=http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=8 |title=Ted Peterson Interview II |date=July 9, 2001 |author=Ultimate |access-date=June 14, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20071112174256/http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=8 |archive-date=November 12, 2007 |df=mdy-all }}</ref>。
PC版は2002年4月23日までに出荷可能状態となり<ref>{{cite web | url=http://www.elderscrolls.com/news/press_042302.htm | title=The Elder Scrolls III: Morrowind for PC goes gold |archive-url=https://web.archive.org/web/20020812193715/http://www.elderscrolls.com/news/press_042302.htm |archive-date=August 12, 2002 | access-date=August 15, 2013 | date=April 23, 2002 | publisher=[[Bethesda Softworks]]}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3morrowind/news_2862333.html |first=Trey |last=Walker |title=Morrowind goes gold |access-date=May 8, 2007 |date=April 23, 2002 |publisher=[[GameSpot]] |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930175302/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3morrowind/news_2862333.html |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>、北米では5月1日に発売された<ref name="PCRD">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3morrowind/similar.html?mode=versions |title=PC release dates |publisher=[[GameSpot]] |access-date=September 30, 2006 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20060617190226/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3morrowind/similar.html?mode=versions |archive-date=June 17, 2006 }}</ref>。また、Xbox版は6月7日に発売された<ref>{{cite web | url=http://www.elderscrolls.com/news/press_060402.htm | title=The Elder Scrolls III: Morrowind for Xbox headed to stores |archive-url=https://web.archive.org/web/20020804133555/http://www.elderscrolls.com/news/press_060402.htm |archive-date=August 4, 2002 | access-date=August 15, 2013 | date=June 4, 2002 | publisher=[[Bethesda Softworks]]}}</ref>。
1月3日に、ベセスダはゲーム販売会社であるフランスの[[ユービーアイソフト]]に、ヨーロッパにおける販売・管理権を与えたと発表した。これは『モロウィンド』のほか、ベセスダの8作品が含まれていた<ref>{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/news/press_011102.htm |title=Ubi Soft signs major publishing contract with Bethesda Softworks to distribute multiple titles in Europe |access-date=May 8, 2007 |date=January 3, 2002 |publisher=[[Bethesda Softworks]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20070317232115/http://elderscrolls.com/news/press_011102.htm |archive-date=March 17, 2007 |url-status=dead }}</ref>。


2003年11月6日<ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/similar.html?mode=versions |title=Tribunal release dates |publisher=[[GameSpot]] |access-date=May 19, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930191118/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/similar.html?mode=versions |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>には拡張パック『The Elder Scrolls III: Tribunal』(ジ・エルダー・スクロールズ3:'''トリビュナル''')がリリースされた<ref>{{cite web|url=http://pc.ign.com/articles/376/376755p1.html |title=Elder Scrolls III: Tribunal Ships |last=McNewserson |first=Newsey |publisher=IGN |date=November 8, 2002 |access-date=May 19, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070522201432/http://pc.ign.com/articles/376/376755p1.html |archive-date=May 22, 2007 }}</ref>。
==== 人間 ====
この作品では自己完結した城壁都市モーンホールドが新たに追加され、既存のモロウィンドの土地からテレポートで行き来できるようになる<ref name="DUPE">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/news.html?sid=2879545 |title=Tribunal to expand world of Morrowind |last=Parker |first=Sam |publisher=[[GameSpot]] |date=September 6, 2002 |access-date=May 22, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930042325/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/news.html?sid=2879545 |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
The Elder Scrollsでは、エルフを意味する "Mer" (マー) に対して人間のことを "Men" と呼んで区別している。
この拡張パックの開発は、本編のリリース直後から始まり、開発期間はわずか5ヶ月であったことを意味する。しかし、専用開発ソフト『CS』の存在によってチームは迅速にコンテンツや機能を新規追加することができた<ref name="TRQA">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/preview_2885348.html |title=The Elder Scrolls III: Tribunal Q&A |author=Staff |publisher=[[GameSpot]] |date=October 11, 2002 |access-date=May 19, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070929162621/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/preview_2885348.html |archive-date=September 29, 2007 }}</ref>。
; ネディック
拡張パックのリリースに伴い、インターフェイスの改善も図られ、特にジャーナル・システムのオーバーホールは、重要な目標の1つであった<ref name="TRQA" /><ref>{{cite web|url=http://archive.gamespy.com/reviews/december02/tribunalpc/ |publisher=[[GameSpy]] |title=Morrowind: Tribunal Review, page 1 |access-date=September 20, 2006 |date=December 8, 2002 |first=William |last=Abner |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20061019184350/http://archive.gamespy.com/reviews/december02/tribunalpc/ |archive-date=October 19, 2006 }}<br />{{cite web|url=http://pc.ign.com/articles/379/379780p1.html |publisher=IGN |title=Elder Scrolls III: Tribunal Review, page 1 |access-date=September 20, 2006 |date=December 9, 2002 |first=Barry |last=Brenesal |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20060804024341/http://pc.ign.com/articles/379/379780p1.html |archive-date=August 4, 2006 }}<br />{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/review.html?page=2 |publisher=[[GameSpot]] |title=Elder Scrolls III: Tribunal Review, page 2 |access-date=May 19, 2007 |date=November 21, 2002 |author=Desslock |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930080516/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3tribunal/review.html?page=2 |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
: アトモーラ大陸から船で「幽霊の海」を渡ってタムリエル大陸に上陸した種族で、レッドガードを除く現在の人間族の祖先。タムリエル上陸後はスカイリムに定住し、人間族の原型を繁殖させていった。特にノルドにとっては直接の原型となったことから、「古代ノルド」とも呼ばれ同一視・特別視されている。タロスとして崇拝されている帝国の英雄皇帝タイバー・セプティムもこの系統であり、彼がノルドから絶大な支持を受ける理由の一つにもなっている。
2004年6月6日には2つ目の拡張パック『The Elder Scrolls III: Bloodmoon』(ジ・エルダー・スクロールズ3:'''ブラッドムーン''')がリリースされた<ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3bloodmoon/news.html?sid=6028892 |title=Morrowind expansion goes gold |last=Parker |first=Sam |publisher=[[GameSpot]] |date=May 23, 2003 |access-date=May 20, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070211152254/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3bloodmoon/news.html?sid=6028892 |archive-date=February 11, 2007 }}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3bloodmoon/similar.html?mode=versions |title=Bloodmoon release dates |publisher=[[GameSpot]] |access-date=May 20, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930065004/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3bloodmoon/similar.html?mode=versions |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
; インペリアル (Imperial)
この拡張パックの企画は、『トリビュナル』のリリース以来、進められていたものであった<ref name="BQA">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3bloodmoon/preview_6025949.html?page=1 |title=The Elder Scrolls III: Bloodmoon Q&A |author=Staff |publisher=[[GameSpot]] |date=May 30, 2003 |access-date=May 20, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930040606/http://www.gamespot.com/pc/rpg/elderscrolls3bloodmoon/preview_6025949.html?page=1 |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
: 帝国市民であり、タムリエル大陸で現在最も支配的な種族。スカイリムからシロディールに定住したネディック移民の一派を祖先とするため、シロディール人とも呼ばれる。その昔はアルドマーやアイレイドの奴隷であったが、反乱によってこれらに勝利して帝国を築き上げたことが現在の隆盛の発端となった。[[The Elder Scrolls IV: Oblivion]] で起きた オブリビオンの動乱{{R|SSE-オブリビオンの動乱}} によって、マーティン・セプティムが死んで皇帝の血が途絶えるまでは、奴隷から救った神アカトシュを崇拝し、アカトシュとの契約に基づいてセプティム家を皇帝としていた。際立って秀でるわけではないものの、戦士職・魔法職のどちらにも平均以上の適性があり、文化レベルが高く、交渉事にも長ける。
この作品では極寒のソルスセイム島が追加され、プレイヤーは同島に駐留する兵士たちの不安を調査するため派遣される。
; ブレトン (Breton)
: 大陸西部ハイ・ロックの出身。アルドマーとネディックの混血(ハーフエルフ)が独自の適応・進化を遂げた種族。エルフの血を継いだ影響からインペリアルに比べて高い魔力を持ち、アルトマーとは異なり魔法に対する抵抗力も強い。また、エルフの文化も受け継いでいるため、文化レベルの高さはインペリアルに劣らない。スカイリムのリーチ地方には同族の土着民が居るが、原始的な部族生活を営みながら独自の文化を築いている。
; ノルド (Nord)
: 大陸北部の極寒の地スカイリム出身。上述の通りネディックの血筋や文化をほぼそのまま受け継いだ直系の子孫にあたり、タムリエル大陸の人間族の中でも最も長い歴史を誇る種族。後述する戦士気質の強さから、アルトマーやインペリアル、ブレトンからは田舎臭い野蛮人と見なされがち{{R|SSE-スカイリムのノルド}}。長身かつ屈強で、髪は金髪が多い。[[ヴァイキング]]のような種族で、腕力が強く性格はおおらか、また酒(特にスカイリム名産のハチミツ酒)を好む。また、排他的かつ頑固で、男女をいずれも力強さや勇猛さを信奉する傾向が強く、魔法を「力なき者の戦術」と断じて軽視・蔑視しがち。臆病者はたとえ同族であっても手酷く冷遇される一方、勇敢な者は他種族であっても敬意を表する。男性は特に全身に刺青を入れることも多い。アトモーラ大陸から移民してきたネディックの子孫が、スカイリムに定住してノルドになった。寒冷地に住んでいるため寒さに強い。
; レッドガード (Redguard)
: 唯一の非ネディック系人間族。戦乱と洪水で故郷のヨクーダ大陸が沈んだため、タムリエル西部の砂漠地帯ハンマーフェルに移り住んだ。色黒で頑強な肉体を持ち、毒や疾病に強い。腕力よりも技巧に重きを置く戦士タイプで、性格はストイックかつ独立心に富む。ノルドとは仲こそ悪いものの、戦士としての気質面では似通っている部分が多い。ヨクーダ以来のレッドガード独自の文化を保守し続ける排他的な内陸部の「クラウン」と、対外交流や異文化の受け入れにも寛容な沿岸部の「フォアベアー」という二つの派閥に分かれている。フォアベアーは主にシロディールの帝国の文化を積極的に取り入れたことから、クラウンとは文明度や宗教面に違いが生じており、対立することもある。


=== 第4作:Oblivion(オブリビオン) ===
====エルフ====
{{Main|The Elder Scrolls IV: Oblivion}}
人間と異なる独自の言語体系を持っている。彼らの言葉でエルフをマー (Mer) といい、ダークエルフをダンマーという。 [[The Elder Scrolls V: Skyrim]] の日本語版では Dunmer、Altmer、Bosmer、Dwemerをそれぞれ ダンマー、アルトマー、ボズマー、ドゥーマー と訳しているが、Falmerを「ファルマー」ではなく「ファルメル」と訳していることで、訳語不統一を引き起こしている。またスカイリムのゲーム内に登場する書物では、これらを「マー」ではなく「メル」で終わる語として翻訳している文も一部存在する。


第4作『The Elder Scrolls IV: Oblivion』(ジ・エルダー・スクロールズ4:'''オブリビオン''')の開発は前作『モロウィンド』リリース後の2002年から始まった<ref name="EIVPCNG">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/theelderscrollsivoblivion/news.html?sid=6107156 |title=Elder Scrolls IV coming to PC, next-gen |last=Thorsen |first=Tor |publisher=[[GameSpot]] |date=September 10, 2004 |access-date=May 26, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930144256/http://www.gamespot.com/pc/rpg/theelderscrollsivoblivion/news.html?sid=6107156 |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
; アルドマー (Aldmer)
本作は2006年3月21日にXbox 360版とPC版がリリースされ<ref name="RDD">{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/theelderscrollsivoblivion/news.html?sid=6136973 |title=Elder Scrolls IV missing Xbox 360 launch |last=Thorsen |first=Tor |publisher=[[GameSpot]] |date=October 31, 2005 |access-date=May 26, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070929135603/http://www.gamespot.com/pc/rpg/theelderscrollsivoblivion/news.html?sid=6136973 |archive-date=September 29, 2007 }}<br />{{cite web|url=http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=35 |publisher=[[GameSpy]] |date=December 10, 2005 |title=Oblivion: Release Date Dramas |author=Valerias |access-date=May 27, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://www.webcitation.org/6EecCvy8t?url=http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=35 |archive-date=February 23, 2013 }}</ref>、販売にあたってはベセスダとテイクツー・インタラクティブの子会社2K Gamesによる共同販売という形が取られた<ref name="COPUB">{{cite web|url=http://www.elderscrolls.com/news/press_020305.htm |title=Bethesda Softworks Signs Co-Publishing Agreement with Take-Two Interactive for The Elder Scrolls IV: Oblivion |publisher=[[Bethesda Softworks]] |archive-url=https://web.archive.org/web/20050207022001/http://www.elderscrolls.com/news/press_020305.htm |archive-date=February 7, 2005 |date=February 3, 2005 |access-date=August 15, 2013}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.gamespot.com/pc/rpg/theelderscrollsivoblivion/news.html?sid=6117825 |title=Take-Two to copublish Elder Scrolls IV, Cthulhu |last=Thorsen |first=Tor |publisher=[[GameSpot]] |date=February 3, 2005 |access-date=May 26, 2007 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930204504/http://www.gamespot.com/pc/rpg/theelderscrollsivoblivion/news.html?sid=6117825 |archive-date=September 30, 2007 }}</ref>。
: タムリエル大陸に根付くほぼ全てのエルフの祖先。とても強い魔力を持っていたといわれ、アルドメリ大陸からやってきたと言われており、最初の入植地であるサマーセット島を本拠に、原住の獣人族を駆逐してエルフ一強の時代を創成した。
物語はタムリエル大陸の中心地で、帝国首都インペリアル・シティがあるシロディール地方を舞台とする。そしてシロディール各地で異次元世界オブリビオンとのポータルが開き、デイドラの大群<!-- 大軍にあらず -->が攻めてくるという「オブリビオン・クライシス(オブリビオン動乱)」と呼ばれる出来事が物語の中心となる。
; チャイマー (Chimer)
: ダンマーの祖先。デイドラ王の一柱・アズラを崇拝し、その加護の下繁栄を謳歌していたが、「トリビュナル」と呼ばれる3人のチャイマーの有力者たちがアズラの定めた禁忌を破って現人神となったため、種族全体が受けた罰による呪いで肌の色を変えられてダンマーと化した{{R|SSE-レッドマウンテンの戦い}}。[[The Elder Scrolls III: Morrowind#『Tribunal』|The Elder Scrolls III: Tribunal]]に登場するトリビュナルの一柱で、かつてのモロウィンドの Tribunal Temple で実権を握っていたアルマレクシアは、肌の色が変わらないままのチャイマーで、色白である。
; ダンマー (Dunmer)
: タムリエル大陸の北東部モロウィンドの出身。「ダークエルフ」とも呼ばれる、青黒い肌と紅い瞳を持つエルフ。人間が悪魔と忌み嫌うデイドラや祖先の霊、トリビュナルを崇拝しており、人間の神々を嫌っている。ノルド以上に排他的・差別的な種族であり、基本的に自分達以外の種族 (特に人間と獣人) はすべて見下す傾向にある。 破壊魔法に長けたものが多い。気性が荒く人当たりが悪いが、人情深く義理高いが、疑り深い。炎に強い。先述の通りアズラの加護を失いながらも、デイドラ王とも渡り合える力を持つトリビュナルたちの加護と統治で繁栄を維持することに成功し、帝国の支配下にあってもそれは変わらなかったが、[[The Elder Scrolls III: Morrowind]]におけるトリビュナルの消滅を機に急速に衰退し、続くオブリビオン動乱と大規模な火山噴火の影響でモロウィンドは荒廃、更にはアルゴニアンによる侵攻で支配地のほとんどを失陥し、多くのダンマーが犠牲となり、生き残った者も難民と化して辺境の地や国外に追いやられ、苦しい生活を強いられている。
; アルトマー (Altmer)
: 大陸西南の島サマーセット出身。「ハイエルフ」とも呼ばれ、エルフの中では大柄で、輝くような白い肌をしている。アルドマーの直系を自負し、実際に種としての歴史も古く、その昔は絶大な魔力によって大陸を支配していた。大陸の様々な種族のなかでも文化レベルが高く、シロディールの言語、工業芸術、法律、科学などはアルドマーのものを元としている。高潔で正義感の強い性格の持ち主が多い反面、プライドが高く自信家で、他の種族を見下す傾向にある。 第一期以降はその力も弱まってしまい、大陸中に散らばった他のエルフ族を統制しきれなくなって独立をほぼ許していた上に、新たに上陸した人間族の台頭を押し留められず、第二紀にはアルドメリ自治領を結成してタイバー・セプティムの下に急速に勢力を拡大する帝国と対決するも敗れて滅ぼされ、一時は帝国の支配下に甘んじていたこともあった。しかし、第四紀には帝国の衰退と合わせるように再び勢力を増してきており、ボズマーと共にアルドメリ自治領を再結成して帝国に戦争を仕掛けて一時帝都を占領、旧帝国領のエルスウェーアを属国とするなど、大陸の覇権を争うほどになってきている。魔法への親和性が高いが故に、魔法に弱いという体質を持つ。
; ボズマー (Bosmer)
: 大陸西南部の森林ヴァレンウッド出身。「ウッドエルフ」とも呼ばれ、文明を嫌って森に住んだと言われる小柄なエルフ。敏捷で狩人の素質を持ち、種族全体でも狩人としての気質が非常に強く、原理主義的なボズマーであれば倒した相手は同族や人間であっても「獲物」と見做し、時に人食いすら辞さないほど。いたずら好きで奇人・変人が多く、妄想に取り付かれる者もいる。他のエルフに比べてより動物的・野性的な外見をしており、その野蛮な一面や文明度の低さから見下される傾向にある。信仰するエイドラのイフレとの間で結んだ「グリーンパクト」と呼ばれる契約によって、森の植物の力を借りて生活しているが、代償として森の植物を害することを固く禁じられている(この禁を破ったボズマーは同胞から処罰されたり、時にイフレから直々に苛烈な制裁を下されることもある)ため、ほとんどの者が一切の植物食を口にしないという極端な食性を有している。ただし、ヴァレンウッドから離れた者には影響はなく、こういった者たちは普通に野菜なども口にする。
; オルシマー (Orsimer)
: 大陸西の山岳地帯ドラゴンテイル山脈出身。「オーク」とも呼ばれ、デイドラであるマラキャスを崇拝している{{R|SSE-オークの素性}}。醜い顔のせいで偏見を持たれやすいが、名誉と掟を何より大切にする戦士部族である。知能こそ他のエルフに一歩劣る面があるものの、強さこそが全てだとする文化を持っているため、腕っ節はかなりのもの。その能力を生かして帝国軍に入隊する者も多い。鍛冶の技術にも優れており、彼等の作った武器や防具は高額で取引されている。古くは「邪悪なエルフ」などと蔑まれていた。本来は醜い姿ではなかったが、彼らの信仰するエイドラのトリニマックがデイドラのボエシアに喰われてマラキャスに転生した際に、今の姿に変化したと言われている{{R|SSE-オークの素性}}。
; ドゥーマー (Dwemer)
: 現在は消滅した種族。「ドワーフ」「ディープエルフ」とも呼ばれ、文化的には魔法よりも機械技術に傾倒し、ロボットを製造するほどの高度な科学技術も有していた。信心深いエルフ族には珍しく信仰する神を持たず、地下に住むことを好み、余りに異質な発展を遂げたことから、他のエルフ族には敬遠されてほぼ孤立した状態にあった。第一紀に宗教観の違いから勃発したチャイマーとの戦の最中、地中より発見された太古のアーティファクトを起動した結果、種族全体がこつ然と姿を消した。スカイリム、モロウィンドにはドゥーマーの遺跡が数多く残されており、第四紀になってもその遺産は高値で取引されている。日本版のゲームではドゥエマーと訳されることもある。
; マオマー (Maormer)
: サマーセットから更に南に位置する島であるピャンドニアの住民。「シーエルフ」「トロピカルエルフ」とも呼ばれ、熱帯地域と海洋での暮らしに適応した種族。青白い肌と乳白色の瞳を持つ。航海術に長け、天候を操る独自の魔法を得意とし、巨大な海蛇を飼い慣らしている。タムリエルのエルフたちと同じく祖先はアルドメリ大陸出身だが、アルドマーとは異なる一派だったらしく、繋がりは薄い。タムリエルの住民を敵視し、特にサマーセットのアルトマーを不倶戴天の敵と見做しており、タムリエルの南部沿岸地域を中心に襲撃や略奪を繰り返している他、全面戦争となったこともある。
; アイレイド(Ayleid)
: 帝国以前にシロディールを支配していたアルドマーの派生種族。デイドラのメリディアを信仰していた。非常に強大な勢力を築き、アルトマー以上に傲慢であったとされ、シロディールに入植したネディック(インペリアルの直接の祖先にあたる一派)を奴隷にした。しかし、後の帝国初代皇帝アレッシア率いる反乱奴隷の武装蜂起を招き、内戦の末に敗れて滅亡した。現在は白金の塔などの遺物や遺跡が存在の痕跡として残るのみとなっている。
; ファルマー (Falmer)
: 「スノーエルフ」とも呼ばれ、寒冷地に適応した白い肌と銀髪を特徴とする種族。[[The Elder Scrolls V: Skyrim]] で言及され、[[The Elder Scrolls V: Dawnguard]] で少数が登場する。かつてはスカイリムを支配していたが、入植したネディックを警戒して「涙の夜」と呼ばれる虐殺事件を引き起こしたことを切っ掛けに抗争に発展し、これに敗北して滅ぼされた。その後は地下に逃れた生き残りがドゥーマーと共存して暮らしていたが、ドゥーマーに騙されて拷問や各種実験により盲目にされてしまい、多くの者が知性を失って人間を襲う醜悪で凶暴な怪物と成り果てている。ゲーム中に登場するファルマーはこの怪物化してしまった姿であり、世間一般では、知性を持つかつてのファルマーは絶滅したとされている。


開発スタッフたちはより緊密なストーリーを展開し、より発展したキャラクター<ref name="RPGNG">{{cite web|url=http://elderscrolls.com/codex/team_rpgnextgen.htm |publisher=[[Bethesda Softworks]] |title=The RPG for the Next Generation |first=Todd |last=Howard |access-date=March 26, 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070320172701/http://www.elderscrolls.com/codex/team_rpgnextgen.htm |archive-date=March 20, 2007 |url-status=dead }}</ref><ref name="GCRT">{{cite web|url=http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=5 |title=E3 2005 Coverage: Gavin Carter |author=Stargleman |publisher=[[GameSpy]] |date=May 29, 2005 |access-date=May 27, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20071019011225/http://planetelderscrolls.gamespy.com/View.php?view=Articles.Detail&id=5 |archive-date=October 19, 2007 }}</ref>、プレイヤーやゲーム世界の情報にアクセスしやすくすることに充填を置いた<ref name="GCLOUD">{{cite web|archive-url=https://web.archive.org/web/20051103190838/http://www.gamecloud.com/article.php?article_id=1635 |url=http://www.gamecloud.com/article.php?article_id=1635 |title=Elder Scrolls IV: Oblivion Interview |date=September 26, 2005 |archive-date=November 3, 2005 |publisher=Gamecloud |access-date=June 2, 2007 |first=John |last=Callaham}}</ref>。
====獣人====
その他の特徴として、改善されたAI<ref name="GCHRON">{{cite web|url=http://www.gamechronicles.com/qa/elderscrolls4/oblivion.htm |title=Developers Corner: The Elder Scrolls IV: Oblivion |first=Mat |last=Houghton |publisher=Game Chronicles |access-date=August 11, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070821082016/http://www.gamechronicles.com/qa/elderscrolls4/oblivion.htm |archive-date=August 21, 2007 }}</ref><ref name="GNEXT">{{cite web|url=http://gamingnexus.com/Default.aspx?Section=Article&ArticleType=3&OldUID=104 |title=Elder Scrolls IV: Oblivion Interview |first=Charles |last=Husemann |date=June 2, 2005 |access-date=August 11, 2007 |publisher=Gaming Nexus |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070816234910/http://www.gamingnexus.com/Default.aspx?Section=Article&ArticleType=3&OldUID=104 |archive-date=August 16, 2007 }}</ref>、向上した物理演算<ref name="LIVING">{{cite web|url=http://www.games.net/article/feature/101408/living-in-oblivion/ |title=Living in Oblivion |first=Sid |last=Shuman |publisher=Games.Net |archive-url=https://web.archive.org/web/20070312164927/http://www.games.net/article/feature/101408/living-in-oblivion/ |archive-date=March 12, 2007 |date=May 23, 2006 |access-date=August 15, 2013}}</ref>、改良されたグラフィックが挙げられる<ref name="MONTHLY">{{cite web|url=http://www.gameplaymonthly.com/interviews/oblivion.htm |title=The Elder Scrolls IV: Oblivion Interview |date=March 25, 2005 |access-date=August 15, 2013 |first=Alex |last=Hammond |archive-url=https://web.archive.org/web/20060212160610/http://www.gameplaymonthly.com/interviews/oblivion.htm |archive-date=February 12, 2006 |publisher=Gameplay Monthly}}</ref><ref name="ELB">{{cite web|url=http://www.elitebastards.com/page.php?pageid=12316 |title=Oblivion interview - Gavin Carter of Bethesda |publisher=Elite Bastards |date=October 20, 2005 |access-date=June 1, 2007|archive-url = https://web.archive.org/web/20070609150144/http://www.elitebastards.com/page.php?pageid=12316 |archive-date = June 9, 2007|url-status=dead}}</ref><ref name="TVG">{{cite web|title=Elder Scrolls IV: Oblivion - Q&A |url=http://www.totalvideogames.com/articles/Elder_Scrolls_IV_Oblivion_-_QA_Feature_8066_4139_0_0_0_0_20.htm |first=Derek |last=dela Fuente |access-date=June 2, 2007 |publisher=TVG |date=July 20, 2005 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20080222062102/http://www.totalvideogames.com/articles/Elder_Scrolls_IV_Oblivion_-_QA_Feature_8066_4139_0_0_0_0_20.htm |archive-date=February 22, 2008 }}</ref>。
; カジート (Khajiit)
また、本作の地形は過去作よりも複雑で現実的な風景を実現したが、これらはプロシージャル(手続き型)コンテンツ作成ツールの開発・導入で行われており、開発スタッフの負担は少なかった<ref name="RPGCRT">{{cite web |url=http://www.rpgamer.com/games/elderscrolls/elder4/elder4interview.html |title=The Elder Scrolls IV: Oblivion Interview with Gavin Carter |publisher=RPGamer |access-date=June 17, 2007 |url-status=dead |archive-url=https://web.archive.org/web/20070930014539/http://www.rpgamer.com/games/elderscrolls/elder4/elder4interview.html |archive-date=September 30, 2007 |df=mdy-all }}</ref><ref name="NOAH">{{cite web|url=http://elderscrolls.com/codex/team_teamprof_nberry.htm |title=A Brief History of Cyrodiil |first=Noah |last=Berry |publisher=[[Bethesda Softworks]] |access-date=June 2, 2007 |archive-url=https://web.archive.org/web/20070509175315/http://www.elderscrolls.com/codex/team_teamprof_nberry.htm |archive-date=May 9, 2007 |url-status=dead }}</ref>。
: 大陸南部の砂漠地帯エルスウェーア出身。一般に猫や虎に近い容姿をしている。機敏であり、動物的な見た目に反して知力も高い。暗闇でも目が利き、隠密行動に優れた者が多い。生まれた時の2つの月、マッサー (Masser) とセクンダ (Secunda) の満ち欠けによっていくつかの種族に分かれ、ボズマーにしか見えない種族、四足歩行でネコ科動物にしか見えない種族などもいる。しかし、ほとんどの種族のカジートは生涯エルスウェーアから外に出ることがないと言われている。モロウィンドでは奴隷階級にある。言語に一人称が存在せず、自らを「この者」と言ったり名前で呼ぶ。
: 本国は長く内戦状態にあったため、追い剥ぎとなるものも多い。エルスウェーアで最も有名なラジーンという名の盗人を、盗賊の神として崇拝するなど、窃盗行為を文化的に認めている節がある。また毒物や麻薬に強いことから、料理などに日常的にスクゥーマやムーンシュガー (麻薬) を使用するなど、麻薬への認識が他の種族とは異なるようである。これらは文化の違いでは済まされず、エルスウェーア以外の地方では犯罪であるため、スカイリム地方では街に入ることすら禁止されるなど、他種族から差別される原因となっている。またそれを利用して麻薬密売人を生業とする者もいる。
:; キャセイ
:: マッサーが上弦月、セクンダが満月の時に生まれる。ジャガーのような外見。戦闘が強い。
:; シュセイ
:: タムリエル各地でよく見られるカジート。
:; センシュ
:: マッサーが満月、セクンダも満月の時に生まれる。巨大な体躯をしており、乗り物として他のカジートを乗せて移動することもある。
:; オームス
:: マッサーが新月、セクンダが満月の時生まれる。エルフのような外見。エルフと間違われないように顔に刺青を入れている。
:; ダギ
:: マッサーが下弦月、セクンダが新月の時生まれる。体が小さい。魔法に精通している。
:; パーマー
:: マッサーが満月、セクンダが新月の時生まれる。虎のような外見。騎乗生物として扱われるが、己が認めた相手でないと乗せない。
:; アルフィク
:: マッサーが下弦月、セクンダが満月の時に生まれる。イエネコのような外見。知能が高く、魔法を使うことができる。
:; たてがみ
:: 第3の月が発生した時のみ生まれる。第3の月が発生する条件は不明。1人しか存在しない、唯一無二の存在。
: また、種族名の後ろのに「ラート」とつく亜種が存在し(たとえば、シュセイ・ラート)、通常よりひと回り大きい。
:
; アルゴニアン (Argonian)
: 大陸南東部、モロウィンドの南にある毒の沼地ブラックマーシュ地方に住むトカゲ型の獣人。沼地の環境に適応しているため、疾病に対する耐性を持っており、エラがあって水中で呼吸ができる。知能が高く、魔法に精通した者も多い。また槍の扱いにも長けており、ゲリラ戦を得意とする。アルゴニアンという種族名は、ブラックマーシュのアルドメリ語での名称「アルゴニア」から取られている。
: 種族として特定の神を信仰するということはしないが、ブラックマーシュに存在する「ヒスト」という種の樹木を神聖視している。ヒストは太古より存在する神秘の存在とされ、アルゴニアンの生や死、輪廻の多くの段階に密接な繋がりを持つと信じられてきた。彼等が自らの種族を指して使う「サクスリール」という言葉には「根の民」という意味が込められている。
: 出生したアルゴニアンに名前はなく、数年間の観察の後に、その人物を最も適切に表現する言葉が名前として与えられる。その名前は他種族には発音できないこともあり、一般的には「浅瀬に佇む者」などのようにシロディールの言語に翻訳された名前を名乗る。影座生まれのアルゴニアンはシャドウスケイルと呼ばれ、暗殺者として育てる習わしがある。彼らは皆ブラックマーシュの王に仕えており、闇の一党とも協力関係にある。
: モロウィンドでは奴隷階級にあるが、シロディールでは魔術など知的な分野に携わる。第四紀には、衰退した帝国からブラックマーシュが離反し、モロウィンドを手に入れている。


拡張パックとして2006年に『{{仮リンク|The Elder Scrolls IV: Knights of the Nine|label=ナイツ・オブ・ザ・ナイン|en|The Elder Scrolls IV: Knights of the Nine}}』(九大神の騎士)、2007年に『{{仮リンク|The Elder Scrolls IV: Shivering Isles|label=シヴァリング・アイルズ|en|The Elder Scrolls IV: Shivering Isles}}』の2作がリリースされた<ref>{{cite web|url=http://www.1up.com/news/ps3-oblivion-shelved-year |title=PS3 Oblivion Shelved Till Next Year |work=1Up.com |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20121026130438/http://www.1up.com/news/ps3-oblivion-shelved-year |archive-date=October 26, 2012|deadlink=2024/5/5} }}</ref><ref>{{cite web|url=http://uk.ign.com/games/the-elder-scrolls-iv-the-shivering-isles/xbox-360-874117|title=The Elder Scrolls IV: The Shivering Isles|author=IGN|date=March 27, 2007|work=IGN|deadlink=2024/5/5}}</ref>。前者は作中で信仰される九大神が与えたという聖戦士のアイテムを手に入れるイベントが追加するものである。後者は狂気を司るデイドラの大公シェオゴラスをテーマとし、オブリビオン内の彼の領地であるシヴァリング・アイルズを冒険する。
====アカヴィリ====
; ツァエシ (Tsaesci)
: 半人半蛇の蛇人。他種族を容赦なく捕食する精強かつ獰猛な種族で、アカヴィル大陸の人間族を食い尽くして絶滅させたとされ、周辺に住むゴブリンを捕えて奴隷兼食料にもしている{{R|SSE-アカヴィルの不思議}}。中世日本風の武具を扱う独特の文化と鍛冶技術を有し、本人の戦闘力だけでなく武具の性能も高い。かつてはアカヴィルの覇権種族として猛威を振るったが、虎竜の出現で台頭したカ・ポツーンに押されて勢力を後退させた。第一紀にはタムリエル大陸にも遠征軍を送り込んだことがあるが、当時の第一帝国に敗れて生き残りが降伏・帰属し、戦士ギルドの創始者になるなどの様々な影響や伝承を残しており、全盛期には皇帝を輩出して権勢を振るったが、第三紀以降のタムリエルにおける子孫の存在は確認されていない。
; カ・ポツーン
: ツァエシ以上の戦闘力を誇り、ドラゴンを上位存在として崇拝する猫人。ツァエシとは過去に起きたドラゴンを巡る戦争以来因縁の仇敵同士であり、この戦いが原因でアカヴィル大陸のドラゴンが絶滅してしまったことから、彼らを「生き血を啜る蛇」と呼んで忌み嫌っている。時の最高指導者が変貌を遂げた巨大なドラゴン「虎竜」を聖人として崇めており、虎竜の統率の下、長らく覇を唱えていたツァエシを押し退けてアカヴィルの最大勢力となった。
; タン・モー
: 群島地域を支配する猿人。争いは好まないが勇敢で戦いにも強く、カマルによる度重なる侵攻を全て撃退している。ツァエシとも対立しており、現在はカ・ポツーンと同盟を結んでいる。
; カマル
: 寒冷地域を支配する「雪の悪魔」と呼ばれる種族。毎年夏になるとタン・モーの領域に侵攻するが、その都度撃退されている。また、第二紀にタムリエル大陸にも遠征軍を送り込んだが、こちらもダンマーに撃退されて失敗している。


=== 第5作:Skyrim(スカイリム) ===
====その他====
{{Main|The Elder Scrolls V: Skyrim}}
; スロード (Sload)
: 別名ベトマー。タムリエルの南西に位置する群島サラスに生息している。ナメクジ (Slag) とカエル (Toad) の混成語が示唆するように、ナメクジに足が生えたような不気味な姿をしており、知性は非常に高く、完璧な記憶力を持ち合わせるという。幼少期は水中で暮らし、成長すると陸に上がる。幼少期は雌雄の概念がない。独自の言語(スロード語)を持つ。書籍「ガスタ クバタ クバキス」はこの言語が使われていると言われている。また、冒険心はまったく無く、決断は熟考してから。動きこそ鈍重だが、移動魔法の使い手でもある。死霊術の才能もある。第一紀の終わりに、「スラシア疫病」という病をタムリエルに持ち込んでパンデミックを引き起こし、大量の死者を出したとされており、原因の根絶を図ったシロディールの帝国の遠征軍の侵攻を受け、絶滅寸前まで追い込まれたことがある。蟲の王マニマルコの部下、ガスタもスロードである。ガスタは[[The Elder Scrolls Adventures:Redguard]]で登場する。
: シースロードと呼ばれる亜種も存在する。
; イムガ
: ヴァレンウッドの原住獣人族。類人猿としても知られ、生まれつき器用で、俊敏なことでも有名である。ウッドエルフと共存をしている。また、アルトマーを目上として見ており、理想的な文明社会の像としている。そのためイムガはアルトマーのように、ケープを着用し、決闘用の剣技を学び、がらがらで極端に低い声で、完璧な発声と宮廷作法で話そうとする。極端なイムガはアルトマーを真似、体毛を剃り、粉末を掛けて肌を白くする者もいる。
:イムガは一人一人が何かしらの称号(男爵、公爵、首長など)を持っており、主に、サルモールの構成員に手紙を送る場合に利用している。しかし、土地を所有しているイムガは存在しないようである。ちなみに、彼らの生殖生物学はよく理解されていない。
:ファリネスティのイムガの集落では、オークの木の一番柔らかい枝だけを餌にしている。また、コロッピと呼ばれる[[げっ歯類]](木の中でも一番細い枝の最先端に棲む)を摘み採って食べる。摘み採られたコロッピは、同じ名前の簡単な庶民料理に使われている{{R|SSE-赤い台所読本}}。


2010年8月にベセスダの開発リーダーである[[トッド・ハワード]]はシリーズの最新作を開発中だと発表した。構想自体は前作『オブリビオン』リリース後から練られていたものの、本格的な開発は2008年の『[[Fallout 3]]』リリース後から始まった<ref name="euroaug">{{cite web|url=http://www.eurogamer.net/articles/2010-08-16-bethesdas-todd-howard-interview |title=Bethesda's Todd Howard (interview) |author=Tom Branwell |date=August 16, 2010 |work=www.eurogamer.net |publisher=[[Eurogamer]] |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20130203041805/http://www.eurogamer.net/articles/2010-08-16-bethesdas-todd-howard-interview |archive-date=February 3, 2013 |accessdate = 2024/5/5}}</ref>。
これ以外にも多くの種族が存在する。ゴブリンやオーガは自然崇拝をしたり小屋を建て[[鏃]]を作る程度の文明をもっているが、モンスターの一種として扱われる。
第5作『The Elder Scrolls V: Skyrim』(ジ・エルダー・スクロールズ5:'''スカイリム''')は、2011年11月11日にリリースされ、幅広い批評家から高い評価を受けた<ref>{{cite web|url=http://uk.ign.com/wikis/best-of-2011/PC_Game_of_the_Year |title=PC Game of the Year |work=IGN |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20120108022415/http://uk.ign.com/wikis/best-of-2011/PC_Game_of_the_Year |archive-date=January 8, 2012 |accessdate = 2024/5/5}}</ref><ref>{{cite web|url=http://gamerant.com/2011-spike-video-game-awards-complete-winners-list-robk-120822/ |title=2011 Spike Video Game Awards: Complete Winners List |work=Game Rant |date=December 11, 2011 |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20130126204932/http://gamerant.com/2011-spike-video-game-awards-complete-winners-list-robk-120822/ |archive-date=January 26, 2013 |accessdate = 2024/5/5}}</ref>
。ゲームの舞台は、現実のスカンジナビア地域を模したタムリエル北部のスカイリム地方であり、今までのシリーズからは約200年後となる{{efn|初作『アリーナ』から第4作『オブリビオン』までは皇帝ユリエル・セプティム7世の治世下にあたり比較的近い時間軸であった。作中世界の暦では第三紀389年から第三紀433年の約40年間にあたる。}}。プレイヤーは初代皇帝と同じドラゴンボーンの力が発現した主人公を操作し、復活した「世界を喰らうもの」の異名を持つ伝説の竜アルドゥインと戦う。


2012年には拡張版として『Dawnguard』(ダウンガード)、『Hearthfire』(ハースフィアー)、また新規マップを含む大型拡張として『Dragonborn』(ドラゴンボーン)の3作がリリースされた。『ダウンガード』では吸血鬼と吸血鬼ハンター組織「ダウンガード」の戦いに関する新規クエストが追加された。『ハースフィアー』は自宅作成と養子システムが追加されるというものである。『ドラゴンボーン』は、かつて『ブラッドムーン』で舞台となったソルスセイム島が新規追加され、ヴァーデンフェル島の噴火によって荒廃した同島が舞台となる。世界支配を企む蘇った古代のドラゴンボーンであるミラークや、知識を司るデイドラの大公ハルメアス・モラをテーマとする。
=== 文化・宗教 ===
人間やエルフを創造した神々を、エルフの言葉で祖先という意味の「エイドラ」と呼び、それ以外の高次の存在を、祖先でない者「デイドラ」と呼ぶ{{R|SSE-エドラとデイドラ}}。


2016年10月28日には公式拡張版3作を同梱し、システムやグラフィックのオーバーホールを行った『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』(スカイリムSE版)がリリースされた<ref>{{cite web|url=http://store.steampowered.com/app/226880/ |title=The Elder Scrolls V: Skyrim – Dragonborn on Steam |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20150322020106/http://store.steampowered.com/app/226880 |archive-date=March 22, 2015 |accessdate = 2024/5/5}}</ref>。
闇の神パドメイの血からデイドラが生まれ、天地創造に関与した光の神アヌの血とパドメイの血が混ざったものからエイドラが生まれた。このためエイドラは善悪の二面性を持ち、死ぬこともある{{R|SSE-エドラとデイドラ}}。デイドラは基本的に悪で、不死である。またエイドラは人間界に干渉することを好まないが、デイドラは人間界に戦争や疫病、腐敗などをもたらす傾向にある{{R|SSE-オブリビオンについて}}。
また2017年11月17日にはPlayStation 4版としてVR操作で遊ぶ『Skyrim VR』(スカイリムVR版)<ref>{{Cite web|url=https://www.playstation.com/en-us/games/the-elder-scrolls-v-skyrim-vr-ps4/|title=The Elder Scrolls V: Skyrim VR|website=PlayStation|accessdate = 2024/5/5}}</ref>、2018年6月10日にはAmazon Alexa版として音声操作で行う『Skyrim: Very Special Edition』(スカイリムVSE版)がリリースされた<ref>{{Cite web|url=https://www.polygon.com/e3/2018/6/11/17448080/skyrim-alexa-iphone-android-how-to-play|title=How to play Skyrim for Alexa on your iPhone or Android device|first=Charlie|last=Hall|date=June 11, 2018|website=Polygon|accessdate = 2024/5/5}}</ref>。


=== オンライン版 ===
デイドラの中でも特に強力なものはデイドラ王と呼ばれ、崇拝の対象となっている。デイドラは天界 (エセリウス) と人間界 (ニルン) の間にあるオブリビオンと呼ばれる世界に住んでおり、デイドラ王はそれぞれ独自の領土を持つ{{R|SSE-オブリビオンについて}}。インペリアルはエイドラの中でも特に9人を挙げて、九大神として崇拝の対象としているが、デイドラを崇拝する者も少なくない{{R|SSE-災いの徒党}}。デイドラの本質は完全な悪というより気まぐれや欲望であり、人間の運命を狂わせたり、逆に救ったりする。なお、デイドラ王の一人、メエルーンズ・ディゴンは度々人間界へ侵攻しており、一般に悪と見なされる。
{{main|The Elder Scrolls Online}}


2012年5月3日、シリーズのオンライン版が開発中であると発表された。そして2014年4月4日にWindows及びmacOS向けに、『The Elder Scrolls Online』(ジ・エルダー・スクロールズ・'''オンライン''')がリリースされた。当初はコンシューマー版(Xbox One、PlayStation 4)が 2014年6月にリリースされる予定であったが延期され、これは2015年6月9日にリリースされた<ref>{{cite news|url=http://www.ign.com/articles/2013/12/11/the-elder-scrolls-online-pc-xbox-one-and-ps4-release-dates-announced|title=The Elder Scrolls Online PC and Mac, Xbox One, and PS4 Release Dates Announced - IGN|last=Dyer|first=Mitch|date=December 11, 2013|work=[[IGN]]|access-date=December 11, 2013}}</ref>。
インペリアルが考える天地創造の神話もあるが、他種族の神話とは相互に若干の違いがある{{R|SSE-帝国内の様々な宗派}}。[[習合]]によって同一の神と思われるものが別の名前で呼ばれていたり、異なる神話を持つ神が同じ神と見なされたりもする{{R|SSE-アルドゥイン・アカトシュ二分法|SSE-帝国内の様々な宗派}}。

本作の舞台は、これまでのシリーズよりはるか昔(『スカイリム』から約1000年前、『アリーナ』から『オブリビオン』の時間軸では約800年前)のタムリエルであり、行ける地方は複数ある。

=== スピンオフ:Blades (ブレイズ) ===
{{Main|{{仮リンク|The Elder Scrolls: Blades|en|The Elder Scrolls: Blades}}}}

2018年の[[Electronic Entertainment Expo]](E3)においてハワードは、スマートフォン向けの1人称視点アクションRPG『The Elder Scrolls: Blades』(ジ・エルダー・スクロールズ:'''ブレイズ''')を開発中であると発表した。当初は2018年第3四半期リリース予定であったが、延期され2019年3月27日となった(早期アクセス版)<ref>{{Cite news|url=https://kotaku.com/the-elder-scrolls-blades-announced-for-phones-1826717970|title=The Elder Scrolls Blades Announced For Phones|last=Grayson|first=Nathan|work=Kotaku|access-date=June 11, 2018|language=en-US}}</ref><ref>{{Cite news|url=https://www.theverge.com/2018/6/10/17447612/elder-scrolls-blades-e3-2018-announce-trailer|title=The next Elder Scrolls game is a beautiful mobile RPG named Blades|work=The Verge|access-date=June 11, 2018}}</ref>。対応OSはAppleとAndroid。ゲームの舞台は『スカイリム』の少し前にあたり、プレイヤーは帝国とサルモールの戦争によって壊滅した皇帝直属部隊「ブレイズ」の残党として行動する。

また、2023年9月28日には『Fallout Shelter』を踏襲した『The Elder Scrolls:Castles』がAndroid向けにリリースされた<ref>{{cite web |last1=Zwiezen |first1=Zack |title=Surprise, Bethesda Just Released A New Elder Scrolls Game |url=https://kotaku.com/elder-scrolls-castles-mobile-fallout-shelter-ios-beta-1850886941 |website=[[Kotaku]] |publisher=[[G/O Media]] |access-date=29 September 2023 |date=29 September 2023}}</ref>。

=== 6作目の予定 ===
2018年のE3において『[[Starfield (ゲーム)|Starfield]]』(2023年リリース)と共に、TESシリーズの次回作として『VI』が製作準備段階に入っていると広報された<ref>{{Citation |title=The Elder Scrolls VI – Official Announcement Teaser |url=https://www.youtube.com/watch?v=OkFdqqyI8y4 |access-date=2023-09-01 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |date=2023-08-24 |title=Todd Howard Seems To Think Bethesda Announced The Elder Scrolls VI Too Early |url=https://kotaku.com/todd-howard-elder-scrolls-vi-6-2018-e3-teaser-early-1850770820 |access-date=2023-09-01 |website=Kotaku |language=en}}</ref>。

== 世界設定 ==
The Elder Scrollsの舞台は、現実世界の文化的要素を踏まえて構築された[[ハイファンタジー]]世界である<ref name=medieval>{{cite book|title=American/Medieval Goes North: Earth and Water in Transit|last=Hurley|first=Mary Kate|publisher=[[Vandenhoeck & Ruprecht]]|year=2019|isbn=9783847009528|url=https://books.google.com/books?id=AZW0DwAAQBAJ}}</ref>{{rp|138}}。
一般的なハイファンタジー作品と同様に、シリアスなトーンで壮大なスケールを持ち、超自然的な存在、あるいは邪悪な力に対抗する大きな戦いをテーマにしている。登場する種族には、人間、オーク、エルフといった定番のものから、トカゲのようなアルゴニアンや、ネコのようなカジートといった珍しいものもいる。あるいは滅びた種族ドゥーマーは、通称「ドワーフ」と呼ばれるが、創作で一般的な穴を掘って冶金や石工に長けているという設定ではなく、蒸気機関を用いた高度な機械文明を築いていたエルフの一種となっている。
また、ハイファンタジーでよく見られるように、魔法や神話的な生き物、政治意図を持った様々な派閥、城壁に囲まれた中世的な都市や拠点、予言や伝説(伝承)に基づいたプロットなどがよくある

本シリーズは豊富な伝承(書物)や舞台背景、バックストーリーなど、細部へのこだわりがあることで知られているが、作中に全知全能の語り手は登場しない。伝承はあくまでその世界の住人である学者らによって叙述されたという形式をとり、彼らの偏見や憶測が含まれているという設定になっている。その情報の真偽は明示されず、プレイヤーは自分なりの解釈を行うことが推奨され、史学研究のように検証するファン・コミュニティも存在する。開発者は「聖典」によってファンによる説を否定したり、覆すことは避けている。また、前日談となるような作品においては相互排他的なマルチエンディングを導入することで、矛盾を意図的に生じさせており、魔法によるパラドックスなどと説明されている<ref>{{cite magazine|url=https://www.pcgamer.com/the-battle-to-control-whats-fact-and-fiction-in-the-elder-scrolls-lore/|title=The battle to control what's fact and fiction in The Elder Scrolls' lore|last=Chan|first=Khee Hoon|magazine=[[PC Gamer]]|date=November 26, 2019|access-date=December 31, 2019}}</ref>。
伝承が意図的に矛盾していたり、曖昧になっていることもあり{{efn|例えば第4作『オブリビオン』の主人公は、約200年後の第5作『スカイリム』において「クヴァッチの英雄」として書籍で語られるが、その来歴については曖昧に語られ、戦士とも盗賊とも取れるようになっている。}}、その真偽の判断はプレイヤーに委ねられている。例えばプレイヤーは、予言されていた英雄として振る舞うこともできるし、それを否定したロールプレイングをすることも可能である<ref name=oral>{{cite web|url=https://www.polygon.com/2019/3/27/18281082/elder-scrolls-morrowind-oral-history-bethesda|title=Morrowind: An oral history|last=Kane|first=Alex|work=[[Polygon (website)|Polygon]]|date=March 27, 2019|access-date=January 1, 2020}}</ref>。

シリーズ第1作目の『アリーナ』では伝承はほぼ登場せず、後のシリーズを特徴付ける多くの要素が欠けていた<ref>{{Cite web|date=2020-03-14|title=The Elder Scrolls Crazy Lore Breaks All The Traditional Fantasy Rules - Here's How|url=https://screenrant.com/elder-scrolls-worlds-lore-skyrim-morrowind-oblivion/|access-date=2021-05-30|website=ScreenRant|language=en-US}}</ref>。
次作『ダガーフォール』において神々と神話に関する手の込んだ設定が導入された<ref name=evolution>[http://www.pcgamer.com/the-evolution-of-the-elder-scrolls/ The evolution of The Elder Scrolls]. {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20161201173939/http://www.pcgamer.com/the-evolution-of-the-elder-scrolls/ |date=December 1, 2016 }}. ''PC Gamer''.</ref>。
こうした練られた伝承は、拙いと批判された『アリーナ』の文章を改善したいという欲求から生まれたものであった<ref>{{cite web|url=https://www.escapistmagazine.com/v2/the-elder-scrolls-at-25-how-i-created-bethesdas-legendary-rpg-series/|title=The Elder Scrolls at 25: How I Created Bethesda's Legendary RPG Series|last=Peterson|first=Ted|work=[[The Escapist (magazine)|The Escapist]]|date=April 19, 2019|access-date=November 16, 2020}}</ref>。

『ダガーフォール』後、デザイナーたちは歴史や宗教の設定がまだ甘いと気付き、さらに盛り込むことに注力した<ref name=oral/>。
こうして創作された世界設定は[[グノーシス主義]]の影響を受けている<ref>{{cite book|title=Playing with Religion in Digital Games|last=Anthony|first=Jason|chapter=Dreidels to Dante's Inferno|publisher=[[Indiana University Press]]|year=2014|isbn=978-0-253-01263-0|page=40|chapter-url=https://books.google.com/books?id=UKBrAwAAQBAJ&pg=PA40}}</ref>。
本シリーズにおいては相反する創世神話があり、1つは神々の一部が騙されて人間の世界を創世し、その一部を放棄したとする。これらの神々はエイドラと呼ばれる慈悲深い神とみなされ、九大神として篤い信仰を受ける。他方ではデイドラとして知られる悪魔的な神々を信仰する神話体系も存在し、彼らは強大な力を持って別次元の空間オブリビオンに存在する{{efn|より厳密にはオブリビオンに存在する悪魔のような存在を総称してデイドラと呼び、その中でも神とみなされるような絶大な力を持つ者たちを、デイドラ・プリンスと呼ぶ。}}<ref>{{cite magazine|url=https://www.pcgamer.com/major-events-in-the-elder-scrolls-timeline/|title=Major events in the Elder Scrolls timeline|last=Macgregor|first=Jody|magazine=[[PC Gamer]]|date=August 27, 2018|access-date=January 1, 2020}}</ref>。
個々のデイドラは必ずしも邪悪ではないが、人間に協力的でも共感性に欠けるように描かれることが多い<ref>{{cite web|url=https://www.engadget.com/2013-11-01-tamriel-infinium-what-you-need-to-know-about-daedra-in-the-elde.html|title=Tamriel Infinium: What you need to know about Daedra in The Elder Scrolls Online|last=Everett|first=Larry|work=[[Engadget]]|date=November 1, 2013|access-date=November 16, 2020}}</ref>。

シリーズの主要な舞台は、惑星ニルンにあるタムリエル大陸である<ref>{{cite web |last=Burgar|first=Charles|date=March 12, 2020|url=https://www.thegamer.com/elder-scrolls-crazy-facts-bethesda/|title=The Elder Scrolls: 15 Crazy Facts You Didn't Know About The Franchise|publisher=TheGamer.com|access-date=November 26, 2020}}</ref>。
ゲームでは他にもこの惑星に大陸が存在することは明かされているが(ヴィール、ヨクダ、アトモラ)、現在はタムリエルと交流がないために、それにまつわる書物や情報もなく、不明なままである<ref>{{cite web|url=https://www.eurogamer.net/articles/2018-08-10-elder-scrolls-6-guide-possible-location-everything-we-know-5600|title=Elder Scrolls 6 location predictions - where we think the new Elder Scrolls is set and everything else we know|last=Tapsell|first=Chris|work=[[Eurogamer]]|date=June 4, 2019|access-date=January 1, 2020}}</ref>。また、例外的に『オブリビオン』の一部や、またその拡張版『シヴァリング・アイルズ』(SI)の全体は、別次元オブリビオンが舞台である<ref>{{cite magazine|url=https://www.gameinformer.com/b/features/archive/2010/12/26/decrypting-the-elder-scrolls.aspx|title= Decrypting The Elder Scrolls|last=Miller|first=Matt|magazine=[[Game Informer]]|date=December 26, 2010|access-date=January 1, 2020}}</ref> 。

[[File:Політична карта Тамріеля (4Е201).jpg|thumb|タムリエル大陸のマップ。区分けは第5作『スカイリム』開始時点(第4紀201年)のものである。]]

タムリエルは9つの地方(州)から構成されており、それぞれにプレイヤーが選択できる10の種族のどれかが主体的に住んでいる<ref>{{Cite web|date=2020-11-15|title=The Elder Scrolls: The Races of Tamriel|url=https://www.cbr.com/elder-scrolls-tamriel-races/|access-date=2021-05-30|website=CBR|language=en-US}}</ref>。以下、北西部から
; ハイロック
: 大陸北西部の土地。エルフ族の祖先アルドマーと人間族の祖先ネディックの混血(ハーフエルフ)の子孫である人間族ブレトンが住む。第2作『ダガーフォール』の舞台の1つ。
; スカイリム
: 大陸北部の冷寒地帯。人間族ノルドが住む。第5作『スカイリム』の舞台。
; モロウィンド
: タムリエル大陸の北東部に位置する。ダンマーと呼ばれるダークエルフが住む。第3作『モロウィンド』の舞台。
; ハンマーフェル
: タムリエル西部の砂漠地帯。褐色肌の人間族レッドガードが住む。第2作『ダガーフォール』の舞台の1つ。
; シロディール
: 大陸中央部に位置し、帝国の首都がある。人間族のインペリアル(帝国人)が住む。第4作『オブリビオン』の舞台。
; サマセット島
: 大陸西南の沖合にある大きな島。アルトマーと呼ばれるハイエルフが住む。
; ヴァレンウッド
: 大陸西南部の森林地帯。ウッドエルフと呼ばれるボズマーが住む。
; エルスウェーア
: 大陸南部の砂漠地帯。猫型の種族カジートの故郷。
; ブラック・マーシュ
: 大陸南東部にある毒の沼地。トカゲ型の種族アルゴニアンの故郷。
上記以外の10番目の種族としてオークと呼ばれるエルフ族のオルシマーがいる。彼らは元々ハイロックに王国があったが消滅し、現在は大陸各地に点在して暮らしている。

有史以来、数千年が経ち、様々な帝国が大陸を支配してきたが、シリーズはもっぱらシロディール帝国時代、特に第21代皇帝ユリエル・セプティム7世の治世期が舞台となる。シロディール帝国は、スカイリム地方出身のタイバー・セプティムが劇中の暦法で第2紀896年に大陸全土を統一して成立した国家であり、同時に暦法も第3紀0年となる。以降、帝国の支配が続いてきたが、建国から約400年後がシリーズの主要な時代となるユリエル・セプティム7世の治世時代となる。第1作『アリーナ』は劇中の暦法で第3紀389年の話であり、国政を壟断する悪徳宮廷魔術師によって密かに幽閉されていた若き皇帝セプティム7世を救出する物語である。以降、第2作『ダガーフォール』、第3作『モローウィンド』はセプティム7世が主人公に対する任務の命令者として登場する。第4作『オブリビオン』は、第3紀433年の話であり、帝国を亡き者とするカルト教団の陰謀との戦いであり、冒頭で暗殺されるセプティム7世の最期の頼みを受けた主人公が帝都のあるシロディール地方を冒険する物語である。この第4作にて、結果としてセプティム家の直系は途絶え、第3紀は終わりを迎える。第5作『スカイリム』は時代が大きく飛んで第4紀201年のスカイリム地方の物語である。帝国は、特にエルフ族の一派サルモールを始めとする諸勢力の反乱によって弱体化の一途を辿っている。

シリーズタイトルでもある「エルダースクロール」(Elder Scroll、星霜の書)は、タムリエルの過去・現在・未来のすべてが記されているという特殊な書物である。これは、非常に限定的な形で劇中に登場する。基本は「エルダースクロールで予言されていた」というような形で物語が始まる、プロット上の仕掛けであり、エルダースクロール自体は劇中に登場しない<ref name=evolution/>。
しかし、第4作『オブリビオン』では、サブクエストである盗賊ギルドのエピソードの最後でわずかに登場する。エルダースクロールは常人が読むとすぐに失明してしまうため読む者は限られており、失明を覚悟で読むもので、盲目となった修道士らが暮らす場所も登場する<ref name="The Elder Scrolls IV: Oblivion">{{cite video game| title = The Elder Scrolls IV: Oblivion| developer = Bethesda Game Studios| publisher = Bethesda Softworks, 2K Games| date = April 30, 2007| version = 1.2.0416}}</ref>。
第5作『スカイリム』は、エルダースクロールに記された最後の出来事とされており、世界を滅ぼすとされる「世界を喰らうもの」の異名を持つ伝説の竜アルドゥインの復活などが記されていたという。また、同作では多くのエルダースクロールが登場し、主人公はドラゴンボーンという特殊な体質ゆえに、読んでも一時的な目のくらみなどで済む形になっている<ref>{{cite video game| title = The Elder Scrolls V: Skyrim| developer = Bethesda Game Studios| publisher = Bethesda Softworks}}</ref>。


== シリーズとプラットフォーム ==
== シリーズとプラットフォーム ==
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
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=== 注釈 ===
{{reflist|refs=
{{Notelist|2}}
<ref name="SSE-アカヴィルの不思議">{{Cite video game|和書 |title=[[The Elder Scrolls V: Skyrim|The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition]]|developer=[[ベセスダ・ソフトワークス]] |platform=[[Microsoft Windows]] |scene=書籍『アカヴィルの不思議』 |language=ja }}</ref>
=== 出典 ===
<ref name="SSE-シロディールの社会史">{{Cite video game|和書 |title=[[The Elder Scrolls V: Skyrim|The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition]]|developer=[[ベセスダ・ソフトワークス]] |platform=[[Microsoft Windows]] |scene=書籍『シロディールの社会史』 |language=ja }}</ref>
{{Reflist|40em}}
<ref name="SSE-オブリビオンの動乱">{{Cite video game|和書 |title=[[The Elder Scrolls V: Skyrim|The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition]]|developer=[[ベセスダ・ソフトワークス]] |platform=[[Microsoft Windows]] |scene=書籍『オブリビオンの動乱』 |language=ja }}</ref>
<ref name="SSE-スカイリムのノルド">{{Cite video game|和書 |title=[[The Elder Scrolls V: Skyrim|The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition]]|developer=[[ベセスダ・ソフトワークス]] |platform=[[Microsoft Windows]] |scene=書籍『スカイリムのノルド』 |language=ja }}</ref>
<ref name="SSE-オークの素性">{{Cite video game|和書 |title=[[The Elder Scrolls V: Skyrim|The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition]]|developer=[[ベセスダ・ソフトワークス]] |platform=[[Microsoft Windows]] |scene=書籍『オークの素性』 |language=ja }}</ref>
<ref name="SSE-エドラとデイドラ">{{Cite video game|和書 |title=[[The Elder Scrolls V: Skyrim|The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition]]|developer=[[ベセスダ・ソフトワークス]] |platform=[[Microsoft Windows]] |scene=書籍『エドラとデイドラ』 |language=ja }}</ref>
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [https://elderscrolls.bethesda.net/en/ The Elder Scrolls]{{en icon}}
* [https://elderscrolls.bethesda.net/en/ The Elder Scrolls]{{en icon}}
* [https://elderscrolls.bethesda.net/ja/ The Elder Scrolls]{{ja icon}}
* [https://elderscrolls.bethesda.net/ja/ The Elder Scrolls]{{ja icon}}



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2024年5月5日 (日) 14:24時点における版

The Elder Scrolls
ジャンル RPG
開発元 ベセスダ・ゲーム・スタジオ
発売元 ベセスダ・ソフトワークス
1作目 The Elder Scrolls: Arena
(1994年3月25日)
最新作 The Elder Scrolls: Blades英語版
(2020年5月12日)
公式サイト 公式サイト
テンプレートを表示

The Elder Scrolls(ジ・エルダー・スクロールズ、略称:TES)は、ベセスダ・ゲーム・スタジオ英語版が開発し、ベセスダ・ソフトワークスが販売するコンピュータRPGシリーズ。シリーズの特徴として、オープンワールドでの自由なゲームプレイに重点を置いている。特に2002年の第3作目『The Elder Scrolls III: Morrowind』で評価を確立し、以降、第4作『Oblivion』(2006年)、第5作『Skyrim』(2011年)といずれも、複数の機関からゲーム・オブ・ザ・イヤー(GOTY)を受賞している。

シリーズの舞台となるのは架空のファンタジー世界であるタムリエル大陸である。ローマ帝国のような強力な帝国といった中世以前の現実世界の要素に、制限された機械技術、魔法の普及、多くの神話的な生物といった中世ヨーロッパ的なハイファンタジーの要素が組み合わされている。大陸には人間以外にエルフオーク、ネコやトカゲの人型生物の種族が住んでおり、いくつかの地方に分かれている。ストーリーに共通するテーマは、選ばれた英雄が迫り来る脅威を打倒するために立ち上がる、というものである。また、シリーズタイトルである「エルダースクロール」(Elder Scroll)とは日本語版では「星霜の書」(せいそうのしょ)と訳されるもので、タムリエルの過去・現在・未来のすべてが記されているという特殊な書物(巻物)のことである。

1994年のシリーズ第1作『The Elder Scrolls: Arena』以来、2011年の『The Elder Scrolls V: Skyrim』までメインタイトルとしては5作、これ以外に拡張版やスピンオフ作品が何作か制作されている。2014年にはベセスダの関連会社ゼニマックスの子会社であるゼニマックス・オンライン・スタジオより、初のオンライン版となる『The Elder Scrolls Online』がリリースされている。

ゲーム内容

「The Elder Scrolls」(ジ・エルダー・スクロールズ)シリーズは、アクションRPGであり、アドベンチャーゲームの要素も含む。初作『アリーナ』は一般的なRPGのように、敵を倒すことで経験値を獲得し、レベルアップして成長していくものであった。しかし、第2作『ダガーフォール』以降は、スキルツリー方式となり、プレイヤーが個性に合わせてスキルを選択していくというものになった。第5作『スカイリム』ではスキルのレベルが上がることで、プレイヤーのレベルも上がるという新しい方式が採用された。これらにより、焦点はキャラクターの作成から、成長によるロールプレイ(役割)に変化した。また、ゲームエンジンの拡張性から専用開発ソフト『Construction Set』(CS)を用いたMOD開発も容易となった。

本シリーズは一般的なRPGとは異なるゲーム体験を重視しており、ゲームメディア『Joystiq』はベセスダ社とバイオウェア社を比較して、前者が「美しい表現と自由な冒険」に焦点を当てているのに対し、後者は戦闘システムとモジュルール式のアーキテクチャに焦点があると論じている[1]

シリーズの歴史

発売の年表
Main series in bold
1994The Elder Scrolls: Arena
1995
1996The Elder Scrolls II: Daggerfall
1997An Elder Scrolls Legend: Battlespire
1998The Elder Scrolls Adventures: Redguard
1999
2000
2001
2002The Elder Scrolls III: Morrowind
The Elder Scrolls III: Tribunal
2003The Elder Scrolls III: Bloodmoon
The Elder Scrolls Travels: Stormhold
2004The Elder Scrolls Travels: Dawnstar
The Elder Scrolls Travels: Shadowkey
2005
2006The Elder Scrolls IV: Oblivion
The Elder Scrolls Travels: Oblivion
The Elder Scrolls IV: Knights of the Nine
2007The Elder Scrolls IV: Shivering Isles
2008
2009
2010
2011The Elder Scrolls V: Skyrim
2012The Elder Scrolls V: Skyrim – Dawnguard
The Elder Scrolls V: Skyrim – Hearthfire
The Elder Scrolls V: Skyrim – Dragonborn
2013
2014The Elder Scrolls Online
2015
2016The Elder Scrolls V: Skyrim – Special Edition
2017The Elder Scrolls: Legends
The Elder Scrolls V: Skyrim VR
The Elder Scrolls Online – Morrowind
2018The Elder Scrolls Online – Summerset
2019The Elder Scrolls Online – Elsweyr
2020The Elder Scrolls: Blades
The Elder Scrolls Online – Greymoor
2021The Elder Scrolls Online – Blackwood
The Elder Scrolls V: Skyrim – Anniversary Edition
2022The Elder Scrolls Online – High Isle
2023The Elder Scrolls Online – Necrom
The Elder Scrolls: Castles
2024The Elder Scrolls Online – Gold Road
未定The Elder Scrolls VI

前史

1986年に設立された開発元のベセスダは、エルダースクロールズシリーズ以前は主にスポーツとアクションを専門としていた。1994年のシリーズ初作『アリーナ』の開発まで、6年の間、ベセスダは10本のゲームを製作し、このうち6件はホッケーやバスケットボールといったスポーツゲームであり[2]、それ以外は翻案作品(主にターミネーターシリーズ)であった[3]。 このような製作方針は、同社がアクションロールプレイングゲームの開発に着手した時に急激に変わった。デザイナーのテッド・ピーターソンは当時を振り返って、当時のRPGのパイオニアであったウィザードリィ(当時は『ウィザードリィ7英語版』)のサーテックの社員と話していた際、ベセスダがRPGを作り始めたと知って文字通り笑われたと回顧している[4]。 ピーターソンは「中世スタイルの剣闘士ゲーム」をモチーフとした『アリーナ』の初期デザイナーの1人として、ビジェイ・ラクシュマンと協力した[4][5]

第1作:Arena(アリーナ)

開発チームに新たにジュリアン・ルフェイ英語版が加わった。ピーターソンによれば彼がシリーズの初期開発の陣頭指揮を執ったという[4]。 ピーターソン、ラクシュマン、ルフェイの3人は、テーブルトークRPGの長年の愛好者であり[4]、物語の舞台となる世界タムリエルの構築に大きな影響を与えている[5]。 彼らはまたルッキンググラス・スタジオ英語版の『ウルティマ・アンダーワールド英語版』シリーズのファンでもあり、初作『アリーナ』の開発で影響を受けた[4]。 当初『アリーナ』はRPGではなかった。プレイヤーは戦士のチームの一員として世界を旅し、各地のアリーナ(闘技場)で敵チームと対戦してトーナメントを制し、最終的に首都インペリアル・シティにてグランド・チャンピオンを目指すというゲームであった[5]。 このような本筋以外にサブクエストも用意していていたが、開発が進むにつれ、次第にサイドクエストの重要性が増し、逆にメインのトーナメントの重要性は減っていった[4]。 そこでRPG要素が追加されることとなり、アリーナ以外の都市や、都市外のダンジョンも作り込まれた[5]。 最終的にはトーナメント要素を完全に排除し、クエストとダンジョンに焦点を当て[4]、「本格的なRPG」とすることが決定された[5]。 この結果、アリーナでの戦闘もすべて削除されたが、既に商材は印刷済みであったために、当初タイトル通りに『The Elder Scrolls: Arena』(ジ・エルダー・スクロール:アリーナ)としてリリースされた。シリーズ名となった「The Elder Scrolls」はラクシュマンが思いついた名前で、当初は具体的なものではなかった[4]。これは日本語で「星霜の書」の意味であり、最終的にゲーム上に登場する「タムリエルの過去・現在・未来が記された神秘的な書物(巻物)」となった[5]。 これに応じてゲームの最初のナレーションも変更され、「それはエルダー・スクロール(星霜の書)で予言されていた――」と始まる形になった[4]

『アリーナ』は1993年のクリスマス商戦には間に合わず、結果として1994年の第1四半期でのリリースとなった。これはベセスダのような小さな開発・販売会社としては致命的な失敗であった。さらに露出度の高い女戦士が描かれたパッケージが小売店の懸念を招き、当初の流通量はわずか2万本に留まった。クリスマス商戦を逃し、会社を危機に陥れたことを開発チームは後悔したが、ゲームは口コミで評判が広まり、売上は毎月伸び続けた[4]。 バグが残っていたり[4]、使用機器への厳しい動作要件にもかかわらず[6]、本作はカルト的なヒットとなった[2]。 この成功に対する評価は「控えめなもの」[6]から「大仰なもの」[2]まで様々だった。 それでもゲーマーの支持を集め続けた。ゲーム史家のマット・バートンは、「このゲームはこのタイプのRPGの新たな基準を打ち立て、革新の余地がいまだ残っていることを証明した」と評した[6]

第2作:Daggerfall(ダガーフォール)

2作目『The Elder Scrolls II: Daggerfall』(ジ・エルダー・スクロールズ2:ダガーフォール)は、前作『アリーナ』のリリース直後から始まった[7]。 リード・ゲーム・デザイナーはピーターソンが担当した[4]。 『ダガーフォール』のプロットは『アリーナ』ほど陳腐ではなく、「複数の解決に至る複雑な一連の冒険」であった[4]。 この作品において成長システムが変更され、役割を踏襲するロールプレイ(ref:例えば盗賊的なキャラクターであれば戦士のように敵を倒すのではなく、忍び足や鍵開けを行うといったロール(役)に徹した遊び方のこと)によって成長ポイントが得られるシステムに変更された[7]。 キャラクター生成エンジンも改良され、GURPSの影響を受けて、独自のスキル割当もある自作のクラスを作成できるシステムも搭載された[4][8]。 開発エンジンは、初の3Dエンジンの1つであるXnGineエンジンが用いられた。マップは自動生成式であり、フィールドの広さはイギリス(GB)とほぼ同じ大きさを実現し[7]、1万5千の町と75万人の人口があった[2]。 創作にあたっては、当時ピーターソンやジュリアン・ルフェイが読んだり、遊んだりしていた文学やゲーム、デュマの『鉄仮面』や『ヴァンパイア:ザ・マスカレード』などの影響を受けている[4]。 そして1996年8月31日に『ダガーフォール』はリリースされた[9]。 前作と同様に初期バージョンはいくつかのバグが残り、消費者に不満を持たれた[6]。 これら初期の不具合は後のバージョンで修正された。この経験から、以降のゲームのリリーススケジュールについてはより慎重となった[10]

スピンオフ:Battlespire(バトルスパイア)とRedguard(レッドガード)

『ダガーフォール』のリリース後、ベセスダはメインの続編となる『モロウィンド』以外に、『An Elder Scrolls Legend: Battlespire』(アン・エルダー・スクロールズ:バトルスパイア)と『The Elder Scrolls Adventures: Redguard』(ジ・エルダー・スクロールズ・アドベンチャー:レッドガード)の2作のスピンオフ作品の合計3プロジェクトを同時に開始した[11]。このうち、まず『バトルスパイア』が1997年11月30日にリリースされた[12]。 『バトルスパイア』は当初『ダガーフォール』の拡張パックとして企画され、タイトルも『Dungeon of Daggerfall: Battlespire』(ダンジョン・オブ・ダガーフォール:バトルスパイア)であった。しかし、独立したゲームとして再設計され、スピンオフ作品としてリリースされるに至った。この作品はダンジョン探索に重点が置かれており、さらにプレイヤー同士のデスマッチ形式によるマルチプレイヤー要素が盛り込まれていた[11]。この試みは2014年に『オンライン』がリリースされるまで本作がシリーズ唯一であった。 次に1998年10月31日にリリースされたのが『レッドガード』であった[13]。 この作品は『トゥームレイダー』、『プリンス・オブ・ペルシャ』、『ウルティマ』シリーズに影響を受けたアクションアドベンチャーゲームであった[14]。 『レッドガード』は他のシリーズ作品と異なり、プレイキャラクターのエディット機能がなく、固有の主人公である「レッドガードのサイラス」を操作する[14]。 これらスピンオフ2作は、シリーズのファンから酷評された。『ダガーフォール』の広大なオープンフィールドに対して、これら作品のマップは小さすぎた。ベセスダは、こうした大きな世界での冒険を望むプレイヤーの要望に注意し、次作の開発に注力した[2]

第3作:Morrowind(モロウィンド)

シリーズ3作目『The Elder Scrolls III: Morrowind』(ジ・エルダー・スクロールズ3:モロウィンド)は、前作『ダガーフォール』の開発中には企画が始まっていた[15]。 当初の計画では、モロウィンド地方全体を舞台とし、同地を統べる5つのダンマーの大家(Great Houses)すべてが関わるものであったが、当時の技術では大きすぎて実装は難しいと判断された。その結果、リリース時は、舞台はモロウィンドの一地方であるヴァーデンフェル島のみとなり、大家の数も3つとなった。XnGineは廃止され、代わりにNumerical Design LimitedのGamebryoが採用された。GamebryoはDirect3Dを搭載したエンジンで、変換、クリッピング、ライティング機能[16]、32ビットテクスチャ、スケルトン・アニメーションを備えていた[17]。 ゲーム内のオブジェクトは、『ダガーフォール』のようなランダムなアルゴリズムで自動生成するのではなく、手作業で作成することになった。これは『レッドガード』で用いられた手法であった[18]

製作には「100人年(1200人月)近く費やした」という。スタッフを3倍に増やし、特に最初の1年間は専用開発ソフトである『Construction Set』(CS)の開発に費やした。このソフトによって開発スタッフはゲームバランスを取りやすくなり、修正の際も大掛かりなものではなく、細かな変更が可能となった[15]。 『ダガーフォール』のリリース後に退社していたテッド・ピーターソンは、ゲーム内資料の執筆者や劇中世界内の伝承などに関するコンサルタントとして復帰した[19]。 PC版は2002年4月23日までに出荷可能状態となり[20][21]、北米では5月1日に発売された[22]。また、Xbox版は6月7日に発売された[23]。 1月3日に、ベセスダはゲーム販売会社であるフランスのユービーアイソフトに、ヨーロッパにおける販売・管理権を与えたと発表した。これは『モロウィンド』のほか、ベセスダの8作品が含まれていた[24]

2003年11月6日[25]には拡張パック『The Elder Scrolls III: Tribunal』(ジ・エルダー・スクロールズ3:トリビュナル)がリリースされた[26]。 この作品では自己完結した城壁都市モーンホールドが新たに追加され、既存のモロウィンドの土地からテレポートで行き来できるようになる[27]。 この拡張パックの開発は、本編のリリース直後から始まり、開発期間はわずか5ヶ月であったことを意味する。しかし、専用開発ソフト『CS』の存在によってチームは迅速にコンテンツや機能を新規追加することができた[28]。 拡張パックのリリースに伴い、インターフェイスの改善も図られ、特にジャーナル・システムのオーバーホールは、重要な目標の1つであった[28][29]。 2004年6月6日には2つ目の拡張パック『The Elder Scrolls III: Bloodmoon』(ジ・エルダー・スクロールズ3:ブラッドムーン)がリリースされた[30][31]。 この拡張パックの企画は、『トリビュナル』のリリース以来、進められていたものであった[32]。 この作品では極寒のソルスセイム島が追加され、プレイヤーは同島に駐留する兵士たちの不安を調査するため派遣される。

第4作:Oblivion(オブリビオン)

第4作『The Elder Scrolls IV: Oblivion』(ジ・エルダー・スクロールズ4:オブリビオン)の開発は前作『モロウィンド』リリース後の2002年から始まった[33]。 本作は2006年3月21日にXbox 360版とPC版がリリースされ[34]、販売にあたってはベセスダとテイクツー・インタラクティブの子会社2K Gamesによる共同販売という形が取られた[35][36]。 物語はタムリエル大陸の中心地で、帝国首都インペリアル・シティがあるシロディール地方を舞台とする。そしてシロディール各地で異次元世界オブリビオンとのポータルが開き、デイドラの大群が攻めてくるという「オブリビオン・クライシス(オブリビオン動乱)」と呼ばれる出来事が物語の中心となる。

開発スタッフたちはより緊密なストーリーを展開し、より発展したキャラクター[37][38]、プレイヤーやゲーム世界の情報にアクセスしやすくすることに充填を置いた[39]。 その他の特徴として、改善されたAI[40][41]、向上した物理演算[42]、改良されたグラフィックが挙げられる[43][44][45]。 また、本作の地形は過去作よりも複雑で現実的な風景を実現したが、これらはプロシージャル(手続き型)コンテンツ作成ツールの開発・導入で行われており、開発スタッフの負担は少なかった[46][47]

拡張パックとして2006年に『ナイツ・オブ・ザ・ナイン英語版』(九大神の騎士)、2007年に『シヴァリング・アイルズ英語版』の2作がリリースされた[48][49]。前者は作中で信仰される九大神が与えたという聖戦士のアイテムを手に入れるイベントが追加するものである。後者は狂気を司るデイドラの大公シェオゴラスをテーマとし、オブリビオン内の彼の領地であるシヴァリング・アイルズを冒険する。

第5作:Skyrim(スカイリム)

2010年8月にベセスダの開発リーダーであるトッド・ハワードはシリーズの最新作を開発中だと発表した。構想自体は前作『オブリビオン』リリース後から練られていたものの、本格的な開発は2008年の『Fallout 3』リリース後から始まった[50]。 第5作『The Elder Scrolls V: Skyrim』(ジ・エルダー・スクロールズ5:スカイリム)は、2011年11月11日にリリースされ、幅広い批評家から高い評価を受けた[51][52] 。ゲームの舞台は、現実のスカンジナビア地域を模したタムリエル北部のスカイリム地方であり、今までのシリーズからは約200年後となる[注釈 1]。プレイヤーは初代皇帝と同じドラゴンボーンの力が発現した主人公を操作し、復活した「世界を喰らうもの」の異名を持つ伝説の竜アルドゥインと戦う。

2012年には拡張版として『Dawnguard』(ダウンガード)、『Hearthfire』(ハースフィアー)、また新規マップを含む大型拡張として『Dragonborn』(ドラゴンボーン)の3作がリリースされた。『ダウンガード』では吸血鬼と吸血鬼ハンター組織「ダウンガード」の戦いに関する新規クエストが追加された。『ハースフィアー』は自宅作成と養子システムが追加されるというものである。『ドラゴンボーン』は、かつて『ブラッドムーン』で舞台となったソルスセイム島が新規追加され、ヴァーデンフェル島の噴火によって荒廃した同島が舞台となる。世界支配を企む蘇った古代のドラゴンボーンであるミラークや、知識を司るデイドラの大公ハルメアス・モラをテーマとする。

2016年10月28日には公式拡張版3作を同梱し、システムやグラフィックのオーバーホールを行った『The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition』(スカイリムSE版)がリリースされた[53]。 また2017年11月17日にはPlayStation 4版としてVR操作で遊ぶ『Skyrim VR』(スカイリムVR版)[54]、2018年6月10日にはAmazon Alexa版として音声操作で行う『Skyrim: Very Special Edition』(スカイリムVSE版)がリリースされた[55]

オンライン版

2012年5月3日、シリーズのオンライン版が開発中であると発表された。そして2014年4月4日にWindows及びmacOS向けに、『The Elder Scrolls Online』(ジ・エルダー・スクロールズ・オンライン)がリリースされた。当初はコンシューマー版(Xbox One、PlayStation 4)が 2014年6月にリリースされる予定であったが延期され、これは2015年6月9日にリリースされた[56]

本作の舞台は、これまでのシリーズよりはるか昔(『スカイリム』から約1000年前、『アリーナ』から『オブリビオン』の時間軸では約800年前)のタムリエルであり、行ける地方は複数ある。

スピンオフ:Blades (ブレイズ)

2018年のElectronic Entertainment Expo(E3)においてハワードは、スマートフォン向けの1人称視点アクションRPG『The Elder Scrolls: Blades』(ジ・エルダー・スクロールズ:ブレイズ)を開発中であると発表した。当初は2018年第3四半期リリース予定であったが、延期され2019年3月27日となった(早期アクセス版)[57][58]。対応OSはAppleとAndroid。ゲームの舞台は『スカイリム』の少し前にあたり、プレイヤーは帝国とサルモールの戦争によって壊滅した皇帝直属部隊「ブレイズ」の残党として行動する。

また、2023年9月28日には『Fallout Shelter』を踏襲した『The Elder Scrolls:Castles』がAndroid向けにリリースされた[59]

6作目の予定

2018年のE3において『Starfield』(2023年リリース)と共に、TESシリーズの次回作として『VI』が製作準備段階に入っていると広報された[60][61]

世界設定

The Elder Scrollsの舞台は、現実世界の文化的要素を踏まえて構築されたハイファンタジー世界である[62]:138。 一般的なハイファンタジー作品と同様に、シリアスなトーンで壮大なスケールを持ち、超自然的な存在、あるいは邪悪な力に対抗する大きな戦いをテーマにしている。登場する種族には、人間、オーク、エルフといった定番のものから、トカゲのようなアルゴニアンや、ネコのようなカジートといった珍しいものもいる。あるいは滅びた種族ドゥーマーは、通称「ドワーフ」と呼ばれるが、創作で一般的な穴を掘って冶金や石工に長けているという設定ではなく、蒸気機関を用いた高度な機械文明を築いていたエルフの一種となっている。 また、ハイファンタジーでよく見られるように、魔法や神話的な生き物、政治意図を持った様々な派閥、城壁に囲まれた中世的な都市や拠点、予言や伝説(伝承)に基づいたプロットなどがよくある

本シリーズは豊富な伝承(書物)や舞台背景、バックストーリーなど、細部へのこだわりがあることで知られているが、作中に全知全能の語り手は登場しない。伝承はあくまでその世界の住人である学者らによって叙述されたという形式をとり、彼らの偏見や憶測が含まれているという設定になっている。その情報の真偽は明示されず、プレイヤーは自分なりの解釈を行うことが推奨され、史学研究のように検証するファン・コミュニティも存在する。開発者は「聖典」によってファンによる説を否定したり、覆すことは避けている。また、前日談となるような作品においては相互排他的なマルチエンディングを導入することで、矛盾を意図的に生じさせており、魔法によるパラドックスなどと説明されている[63]。 伝承が意図的に矛盾していたり、曖昧になっていることもあり[注釈 2]、その真偽の判断はプレイヤーに委ねられている。例えばプレイヤーは、予言されていた英雄として振る舞うこともできるし、それを否定したロールプレイングをすることも可能である[64]

シリーズ第1作目の『アリーナ』では伝承はほぼ登場せず、後のシリーズを特徴付ける多くの要素が欠けていた[65]。 次作『ダガーフォール』において神々と神話に関する手の込んだ設定が導入された[66]。 こうした練られた伝承は、拙いと批判された『アリーナ』の文章を改善したいという欲求から生まれたものであった[67]

『ダガーフォール』後、デザイナーたちは歴史や宗教の設定がまだ甘いと気付き、さらに盛り込むことに注力した[64]。 こうして創作された世界設定はグノーシス主義の影響を受けている[68]。 本シリーズにおいては相反する創世神話があり、1つは神々の一部が騙されて人間の世界を創世し、その一部を放棄したとする。これらの神々はエイドラと呼ばれる慈悲深い神とみなされ、九大神として篤い信仰を受ける。他方ではデイドラとして知られる悪魔的な神々を信仰する神話体系も存在し、彼らは強大な力を持って別次元の空間オブリビオンに存在する[注釈 3][69]。 個々のデイドラは必ずしも邪悪ではないが、人間に協力的でも共感性に欠けるように描かれることが多い[70]

シリーズの主要な舞台は、惑星ニルンにあるタムリエル大陸である[71]。 ゲームでは他にもこの惑星に大陸が存在することは明かされているが(ヴィール、ヨクダ、アトモラ)、現在はタムリエルと交流がないために、それにまつわる書物や情報もなく、不明なままである[72]。また、例外的に『オブリビオン』の一部や、またその拡張版『シヴァリング・アイルズ』(SI)の全体は、別次元オブリビオンが舞台である[73]

タムリエル大陸のマップ。区分けは第5作『スカイリム』開始時点(第4紀201年)のものである。

タムリエルは9つの地方(州)から構成されており、それぞれにプレイヤーが選択できる10の種族のどれかが主体的に住んでいる[74]。以下、北西部から

ハイロック
大陸北西部の土地。エルフ族の祖先アルドマーと人間族の祖先ネディックの混血(ハーフエルフ)の子孫である人間族ブレトンが住む。第2作『ダガーフォール』の舞台の1つ。
スカイリム
大陸北部の冷寒地帯。人間族ノルドが住む。第5作『スカイリム』の舞台。
モロウィンド
タムリエル大陸の北東部に位置する。ダンマーと呼ばれるダークエルフが住む。第3作『モロウィンド』の舞台。
ハンマーフェル
タムリエル西部の砂漠地帯。褐色肌の人間族レッドガードが住む。第2作『ダガーフォール』の舞台の1つ。
シロディール
大陸中央部に位置し、帝国の首都がある。人間族のインペリアル(帝国人)が住む。第4作『オブリビオン』の舞台。
サマセット島
大陸西南の沖合にある大きな島。アルトマーと呼ばれるハイエルフが住む。
ヴァレンウッド
大陸西南部の森林地帯。ウッドエルフと呼ばれるボズマーが住む。
エルスウェーア
大陸南部の砂漠地帯。猫型の種族カジートの故郷。
ブラック・マーシュ
大陸南東部にある毒の沼地。トカゲ型の種族アルゴニアンの故郷。

上記以外の10番目の種族としてオークと呼ばれるエルフ族のオルシマーがいる。彼らは元々ハイロックに王国があったが消滅し、現在は大陸各地に点在して暮らしている。

有史以来、数千年が経ち、様々な帝国が大陸を支配してきたが、シリーズはもっぱらシロディール帝国時代、特に第21代皇帝ユリエル・セプティム7世の治世期が舞台となる。シロディール帝国は、スカイリム地方出身のタイバー・セプティムが劇中の暦法で第2紀896年に大陸全土を統一して成立した国家であり、同時に暦法も第3紀0年となる。以降、帝国の支配が続いてきたが、建国から約400年後がシリーズの主要な時代となるユリエル・セプティム7世の治世時代となる。第1作『アリーナ』は劇中の暦法で第3紀389年の話であり、国政を壟断する悪徳宮廷魔術師によって密かに幽閉されていた若き皇帝セプティム7世を救出する物語である。以降、第2作『ダガーフォール』、第3作『モローウィンド』はセプティム7世が主人公に対する任務の命令者として登場する。第4作『オブリビオン』は、第3紀433年の話であり、帝国を亡き者とするカルト教団の陰謀との戦いであり、冒頭で暗殺されるセプティム7世の最期の頼みを受けた主人公が帝都のあるシロディール地方を冒険する物語である。この第4作にて、結果としてセプティム家の直系は途絶え、第3紀は終わりを迎える。第5作『スカイリム』は時代が大きく飛んで第4紀201年のスカイリム地方の物語である。帝国は、特にエルフ族の一派サルモールを始めとする諸勢力の反乱によって弱体化の一途を辿っている。

シリーズタイトルでもある「エルダースクロール」(Elder Scroll、星霜の書)は、タムリエルの過去・現在・未来のすべてが記されているという特殊な書物である。これは、非常に限定的な形で劇中に登場する。基本は「エルダースクロールで予言されていた」というような形で物語が始まる、プロット上の仕掛けであり、エルダースクロール自体は劇中に登場しない[66]。 しかし、第4作『オブリビオン』では、サブクエストである盗賊ギルドのエピソードの最後でわずかに登場する。エルダースクロールは常人が読むとすぐに失明してしまうため読む者は限られており、失明を覚悟で読むもので、盲目となった修道士らが暮らす場所も登場する[75]。 第5作『スカイリム』は、エルダースクロールに記された最後の出来事とされており、世界を滅ぼすとされる「世界を喰らうもの」の異名を持つ伝説の竜アルドゥインの復活などが記されていたという。また、同作では多くのエルダースクロールが登場し、主人公はドラゴンボーンという特殊な体質ゆえに、読んでも一時的な目のくらみなどで済む形になっている[76]

シリーズとプラットフォーム

以下は Elder Scrolls のメディアの一覧。ゲームのほか、小説などを含む。リリース日順に一覧化されている。

1990年代

2000年代

2010年代

  • Lord of Souls: An Elder Scrolls Novel -- 2011年9月23日 (小説)
  • The Elder Scrolls V: Skyrim -- 2011年11月11日 (Windows, Xbox 360, PS3) 、2011年12月8日 (Xbox 360 日本語版, PS3 日本語版) 、2012年1月26日 (Windows 日本語版)
    • Creation Kit - 2012年1月7日
    • The Elder Scrolls V: Dawnguard - 2012年6月26日 (Xbox 360) 、2012年7月31日 (Xbox 360 日本語版) 、2012年8月2日 (Windows) 、2012年10月5日 (Windows日本語版) 、2013年2月26日 (PS3) 、2013年3月19日 (PS3日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Hearthfire - 2012年9月4日 (Xbox 360) 、2012年10月5日 (Windows) 、2012年10月11日 (Xbox 360 日本語版) 、2012年10月16日 (Windows日本語版) 、2013年2月19日 (PS3) 、2013年3月19日 (PS3日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Dragonborn - 2012年12月4日 (Xbox 360) 、2012年12月21日 (Xbox 360 日本語版) 、2013年2月5日 (Windows) 、2013年2月12日 (PS3) 、2013年2月25日 (Windows 日本語版) 、2013年3月19日 (PS3 日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Skyrim Legendary Edition - 2013年6月4日 (Windows, Xbox 360, PS3) 、2013年6月27日 (PS3 日本語版, Xbox 360 日本語版) 、2013年7月25日 (Windows 日本語版) 
    • The Elder Scrolls V: Skyrim Special Edition - 2016年10月28日 (Windows, Xbox One, PS4) 、2016年11月10日 (Windows 日本語版, Xbox One 日本語版, PS4 日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Skyrim (Nintendo Switch) - 2017年11月17日、2018年2月1日 (日本語版)
    • The Elder Scrolls V: Skyrim Anniversary Edition英語版 - 2021年11月11日 (Windows, Xbox One, Xbox Series X/S, PS4, PS5) 、2022年9月15日 (Windows 日本語版, Xbox One 日本語版, Xbox Series X/S 日本語版, PS4 日本語版, PS5 日本語版) 、2022年9月29日 (Nintendo Switch 日本語版)
  • The Elder Scrolls Online - 2014年4月4日 (Windows, macOS) 、2015年6月9日 (Xbox One, PS4) 、2016年6月23日 (Windows 日本語版, macOS 日本語版) 、2021年6月15日 (Xbox Series X/S, PS5)
  • The Elder Scrolls V: Skyrim Pinball英語版 - 2016年12月6日 (Windows, macOS, Xbox 360. Xbox One, PS3, PS Vita, PS4, Wii U) 、2016年12月8日 (Android, iOS)
  • The Elder Scrolls V: Skyrim VR英語版 - 2017年11月17日 (PS VR) 、2017年12月14日 (PS VR 日本語版) 、2018年4月3日 (Windows 日本語版)
  • The Elder Scrolls: Legends英語版 - 2017年3月9日 (Windows) 、2017年5月31日 (macOS) 、2017年7月27日 (Android, iOS) 、2020年3月12日 (Android 日本語版, iOS 日本語版)

2020年代

  • The Elder Scrolls: Blades英語版 - 2020年5月12日 (Android, iOS) 、2020年5月14日 (Nintendo Switch) 、2020年12月22日 (Android 日本語版, iOS 日本語版)

脚注

注釈

  1. ^ 初作『アリーナ』から第4作『オブリビオン』までは皇帝ユリエル・セプティム7世の治世下にあたり比較的近い時間軸であった。作中世界の暦では第三紀389年から第三紀433年の約40年間にあたる。
  2. ^ 例えば第4作『オブリビオン』の主人公は、約200年後の第5作『スカイリム』において「クヴァッチの英雄」として書籍で語られるが、その来歴については曖昧に語られ、戦士とも盗賊とも取れるようになっている。
  3. ^ より厳密にはオブリビオンに存在する悪魔のような存在を総称してデイドラと呼び、その中でも神とみなされるような絶大な力を持つ者たちを、デイドラ・プリンスと呼ぶ。

出典

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外部リンク