アディアベネ王国
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アディアベネ王国 (Adiabene) は、メソポタミア北部、現代のイラク領エルビル(アルベラ)を中心にした王国。アルサケス朝パルティア、サーサーン朝ペルシア時代にその従属王国であったが、ローマの侵攻をたびたび受けた。イザテス2世の時代にはパルティアの王位継承にも介入するなど、かなりの重要性を持った国であった。
王族は西暦1世紀頃、王母ヘレナの下でユダヤ教に改宗しており、その王たちはエルサレムの神殿建設に多大な資金提供を行っている。
主要な王
- イザテス1世 - モノバゾス1世とヘレナの父。
- モノバゾス1世(バザイオス) - 王妃はアディアベネのヘレナ。ヘレナはユダヤ教への改宗者として知られる。
- イザテス2世 - アルタバヌス2世とキンナムスの王位継承に介入。モノバゾス1世とヘレナの子。
- モノバゾス2世 - モノバゾス1世とヘレナの子。
- メハラスペス
- ナルセス - ヴォロガセス5世に反逆して殺されたとされるアディアベネの王。