四通橋事件
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2022年10月13日、中華人民共和国北京市で習近平を批判する横断幕が掲げられた。熾烈な言論統制が敷かれる同国で今回のような抗議行動が行われるのは異例のことである[1][2]。
概要
2022年10月13日、中国の首都である北京市海淀区の高架橋側面に横断幕が掲げられた[1]。2枚掲げられたといい[3]、それには「独裁国賊習近平を罷免せよ[1]」「領袖は要らない、投票が欲しい[3]」「封鎖は要らない、自由が欲しい[3]」との文言が記されていた。また、『読売テレビ』は「飯を食わせろ!自由をくれ!投票させろ!」などと民主化を求める抗議の声も聞かれたと報じた[4]。『CNN』は「拡声器から流れる抗議のスローガンの音声」が確認されたと報じている[2]。
誰がこの横断幕を掲げたかは分かっておらず[5]、幕が掲げられた現場には、警察や消防当局が駆け付け幕を撤去[4]。そして厳戒態勢が敷かれた[4]。
横断幕を捉えた写真や動画がSNSに投稿されると、すぐさま削除され、閲覧できなくなっている[6]。また同国の国営テレビは、この件について一切触れていない[4]。
脚注
- ^ a b c “「領袖もPCRもいらない」北京に横断幕 党大会直前、習体制を批判”. 朝日新聞デジタル. (2022年10月13日)
- ^ a b “習主席に抗議の横断幕、共産党大会控えた北京で異例の抗議運動”. CNN. (2022年10月14日)
- ^ a b c “北京で習近平氏批判の横断幕 「独裁者の罷免を」要求”. 日経新聞. (2022年10月14日)
- ^ a b c d “北京で“習主席を批判”する横断幕”. ytv. (2022年10月13日)
- ^ “「独裁者罷免」要求の横断幕 党大会前、北京で習氏批判―中国”. 時事通信. (2022年10月13日)
- ^ “北京に習氏を直接批判の横断幕 ネットで映像拡散、当局は撤去”. ロイター. (2022年10月14日)