新編相模国風土記稿
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新編相模国風土記稿(しんぺんさがみのくにふどきこう)は江戸時代に編纂された相模国の地誌。大学頭林述斎(林衡)の建議に基づいて昌平坂学問所地理局が編纂に携わる。天保12年(1841年)成立、全126巻。刊本は『大日本地誌大系』に収録されている。
概要
天保元年(1830年)に完成した『新編武蔵風土記稿』に続いて編纂され、編集方針・形式もそれに準じた形になっている。大量の古文書や古記録を元にし、相模国に所属する郡・村の沿革・地誌を網羅した(三浦郡池子村のみ未掲載)。八王子千人同心千人頭、原胤禄編纂。 相模国の郡・村史を研究する上で『皇国地誌残稿』とならぶ重要な文献である。
寛政10(1798)年に相続、御目見をえて天保11(1840)年には二丸留守居。文化7(1810)年に林述斎が主管する昌平黌の地誌調方出役となり同9年に出役頭取となり幕府官選の『新編武蔵風土記稿』『新編相模国風土記稿』『編脩地誌備用典籍解題』などの地誌,古文書編纂の実務を指揮し次いで沿革調所の『朝野旧聞褒藁』編纂に参加した。林述斎の修史事業の大半に加担した好学の人。
<著作>『小田原編年録』『古今感状集』<参考文献>福井保『江戸幕府編纂物・解説編』,『相田二郎著作集』3巻,杉山博解説『小田原編録』出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について。
脚注
注釈
参照
参考文献
- 蘆田伊人 編集校訂、圭室文雄 補訂『新編相模国風土記稿』 第1巻 - 第6巻,索引篇(第2版)、雄山閣〈大日本地誌大系 19 - 24〉、1998年4月。ISBN 978-4639015178。
- 小平市立図書館 こどもきょうどしりょう、「32. 八王子千人同心多摩をゆく」