やもり (漫画)
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『やもり』は、1998年8月31日の24:45 - 25:15にテレビ東京で放送されたテレビドラマ。原作はつげ義春の短編漫画で、つげの自伝的要素を含み、戦後を舞台に貧困した家族を描かれている作品である[1][2]。
概要
つげ義春原作のドラマシリーズ『つげ義春ワールド』の1本として製作された。ビデオは、松竹ホームビデオから発売されている。
ストーリー
終戦直後、小学生の春男は、母と兄、妹の4人暮らし。家は貧しく米兵の捨てた吸い殻をタバコにまき直し売る日々であった。やがて新しい父親がやってきて春男を虐待する。そんなある日、優しい若夫婦と仲良くなり、うちの子にならないかと誘われる。
キャスト
スタッフ
- 原作:つげ義春
- 企画:中沢敏明
- プロデューサー:相原英雄、菅原章
- アシスタントプロデューサー:川島裕、阿比留一彦、宮崎大
- 脚本:山岸きくみ
- 撮影:安藤庄平
- 音楽:遠藤浩二
- 監督:伊藤秀祐
- 制作:プラネットエンターテイメント
- 製作:丸紅、電通、プラネットエンターテイメント
漫画
1986年9月刊行の『COMICばく』(日本文芸社)第10号に掲載された[2]。40ページの漫画作品[3]。1993年10月25日に筑摩書房より発売された『つげ義春全集7 大場電気鍍金工業所・やもり』に収録[4][2]。
本作では貧しい母子家庭の親子が描かれている[1]。5歳で父親を亡くしたつげは、1946年のつげが9歳の時に母親が再婚するまでは母子家庭を経験しており、「実体験を元に描かれたフィクション」として執筆されている[1][5]。例として、本作には「仕立物で夜なべをする母」が登場する[5]。
出典
- やもり - テレビドラマデータベース
参考文献
- つげ義春、戌井昭人、東村アキコ、山下裕二『つげ義春 夢と旅の世界』新潮社、2014年9月20日。ISBN 978-4-10-602254-8。
- つげ義春、権藤晋『つげ義春 漫画術』 上、ワイズ出版、1993年9月9日。ISBN 4-948735-18-3。