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液性免疫

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液性免疫(えきせいめんえき、: humoral immunity)は抗体補体を中心とした免疫系である。抗体が血清中に溶解して存在するためこのように呼ばれる。別名、体液性免疫。

概要 

生ワクチン不活化ワクチン接種により、病原体に対して特異的に反応する抗体が産生され、抗体は血液中に溶けて存在する事から液性免疫と称される[1]

液性免疫の誘導 

マクロファージ樹状細胞などは抗原を細胞内へ取り込んだのちに分解を行い、その断片を細胞表面に提示することにより抗原提示細胞として機能している。抗原提示細胞はMHCクラスII分子を介して抗原断片を提示し、ナイーブT細胞(Th0)細胞表面のT細胞抗原受容体(TCR;T Cell Receptor)へシグナルを伝える。Th0細胞が1型ヘルパーT細胞(Th1)と2型ヘルパーT細胞(Th2)のどちらに分化するかの割合は疾患により異なるがTh2サイトカインと呼ばれるインターロイキン(IL;Interleukin)-4,IL-5等の存在下においてTh0はTh2に分化し、液性免疫を誘導する。

B細胞による抗体の産生

B細胞細胞膜にはB細胞抗原受容体(BCR;B Cell Receptor)が発現しており、Th2細胞による抗原提示を受けて抗体産生能を持つ形質細胞へと分化する。基本的にB細胞は細胞表面に発現しているものと同じ抗体を産生するためにIgMを産生するようになっているが、各種サイトカインの刺激を受けることによりその他の抗体の産生も可能となる。

脚注

関連項目