ウガリ
ウガリ(スワヒリ語:Ugali)は、穀物の粉を湯で練り上げたアフリカ伝統の食品である。ケニアなどアフリカ東部や南部で主食として広く食されている。
概要
ウガリは、コーンミールやキャッサバの粉を湯で練って作る。水分を含ませる度合いによって団子状から粥状のものまでさまざまなバリエーションがある。ザンビアやマラウイではンシマ(nshima)、ウガンダではポショ(posho)など、地域によって硬さや弾力、名称が異なる。アフリカ東部では主食とされる食物であるウガリは、地域ごとに食べ方の違いがある。一般的には小さくボール状にまとめて肉や野菜のスープにつけて食べたり、硬く作ったウガリにスープをかけてスプーンやナイフとフォークで食べることもある。また、ウガリをスプーン状にまとめ、おかずをすくって食べる例もある。味は「味のないおからのよう」と形容されるが、食べなれてくると穀物自体の味があるのがわかるようになるという。この点でもご飯に似ている。
アルジェリアではタアム(ta`aam طعام)、つまり食べ物と呼ばれるほど常食されている。アルジェリアを含む北アフリカ諸国では、クスクスとウガリは厳密に区別されるのではなく、現地では同じようなものと扱われている。
ウガリの原料となる「粉」は暑い気候でも比較的、日持ちがする。さらに、中南米からトウモロコシが渡来して以降は、主な材料として調理されている。サハラ以南のアフリカの多くの国と地域で、ウガリは人々の主食としての地位にある。
関連項目
外部リンク
ンシマ(英語:nshima)とは、ザンビアの郷土料理で主食にあたるもの。マラウイにも同様の料理がある。語頭の/n/を発音しにくい日本語ではシマと読み書きされることも多い。
概要
材料は、メイズ(トウモロコシ)の中粗挽き粉(コーンミール)を湯で練り固めて作る。外観は白色で、塊をちぎって丸めて食べる[1]。同様の材料、調理法による料理は、東アフリカで食されるウガリにも見られるが、ンシマはウガリよりも弾力がある。
出典
- ^ ザンビアの定番の食事時事通信(2011年10月20日)2012年9月23日閲覧
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