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オーロラ (歌手)

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オーロラ

AURORA
生誕 (1996-06-15) 1996年6月15日(28歳)
職業
活動期間 2012年–現在
公式サイト www.aurora-music.com ウィキデータを編集
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オーロラ (: AURORA, 本名: Aurora Aksnes, 1996年6月15日 - ) はノルウェー出身の歌手、作詞作曲家、音楽プロデューサーである。

生い立ち

誕生

  • 1996年6月15日、ノルウェーのスタヴァンゲルでアクスネス家の三女として生まれる。
  • 両親が15年間住んでいた小さな町、ホーレで三歳まで過ごす。ホーレの家で、オーロラは自然、歌、伝統に対する好みを育む。
  • ロングスカートや帽子などの衣類を好む子供だった。

3歳

  • 引っ越し…ノルウェー西部ベルゲン近くのホルダラン県遠隔自治体であるオス山脈森林地帯の家に移り住む。オーロラはこの場所を「車はほとんど無くて、道は小さくでこぼこ。そしてたくさんの木があって、とても静か。でもインターネットの繋がりが悪い」と説明している。また、「冬はナルニアの国とすこし似ているかも。」と話した。
  • 傘を開いて屋根から飛び降りる。「空を飛べるって本気で思ってた。人生でやってしまった一番クレイジーなこと。」と話す。[1]

学生時代

  • 教室でじっと座るのが苦手であり、教室の騒音に悩まされストレスが溜まる日々を過ごす。
  • 毎日遅刻して登校。
  • オーロラの二人の姉は、「彼女は毎日変な服を着て行ってたし、周りの子と違ってたから本当はいじめられないか心配してたの。けれど実際そんなことは起きなくて、みんなに愛されて安心した。」
  • オーロラの親友は、「彼女の第一印象は、魔法にかかった子という感じ。今と昔で変化した部分はあるけれど、本質は変わっていない。それは彼女がもっと自分自身と向き合い、踏み込んで成長したからだと思う。今、彼女は自分が誰なのかということを理解しているように感じる。」とNothing is Eternal[2](ドキュメンタリー内)で振り返っている。

4歳

  • 死について考え始める。死という概念について理解できなかったため、もっと理解したいと考え始める。

6歳

  • 屋根裏部屋でピアノを発見し、ピアノでメロディーを作るようになる。
  • 「その頃の私にとって音楽は、気持ちを換気するのに良い手段だったのかも。」とドキュメンタリー内で振り返る。

9歳

  • 英語の歌詞を書き始める。
  • 「I Went Too Far」作詞。
  • 「人生の中で最大の武器を手に入れた感覚がした。」とドキュメンタリー内で振り返る。

12歳

  • 「Runaway」作詞

デビュー

15歳

  • 中学校の卒業式でオリジナル曲「I had a dream」を初パフォーマンス。 オーロラによると「あの曲はギターで演奏したコーラスが無い、長い曲だった。世界平和を願って作詞した歌だったけど、全員分のパフォーマンスを見なきゃいけなかったから、みんな退屈そうにしてた(笑)。学校の人数は100~200人くらいで小さい素敵な中学校だった。」とのこと。
  • 卒業式での映像が同学校の生徒によりフェイスブックに掲載され、その映像が現在のマネージャーに目にとまりスカウトされる。 当初は迷っていたオーロラだったが、母に「あなたの歌が必要とする人がきっといるはず。あなたの才能を、あなただけが独り占めするのはもったいない」と背中を押され、2013年の初めにAurora宅にてレーベルと契約。

16歳

  • 2012年12月 「Puppet」 リリース

19歳

  • 2015年4月 デビューEP「Running with the Wolves」 リリース
  • 2015年9月 シングル「Murder Song (5, 4, 3, 2, 1)」 リリース
  • ノーベル平和賞のコンサートに出演
  • ジョン・ルイスのクリスマス広告英語版のためのバックトラックを提供し、オアシスの楽曲「Half The World Away」をカバー

20歳

  • 2016年3月11日 アルバム「All My Demons Greeting Me as a Friend」 リリース
  • 2016年3月14日 初のアメリカのテレビデビューを果たす。「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」にて「Conqueror」をパフォーマンス。
  • ヨーロッパツアーから戻った後、2番目のスタジオアルバムを制作する準備ができていることを発表。Facebookのイベントで15のデモ曲を持ち、1,000曲/詩を書いたと述べた。
  • 2016年7月4日 「I Went Too Far」のミュージックビデオ リリース
  • 2016年7月25日 「The Howard Stern Show 」にて「Life on Mars」をカバー
  • 2016年7月26日夜 「The Late Show with Stephen Colbert 」にて「I Went Too Far」をパフォーマンス。

21歳

  • 「Exist For Love」 作詞

22歳

  • 2018年9月28日 アルバム「Infections Of A Different Kind(Step 1)」 リリース

23歳 

  • 2019年6月7日 アルバム「A Different Kind of Human (Step 2)」 リリース
  • 2019年11月4日 ディズニー映画「Frozen II」のサウンドトラック リリース オーロラが「Into the Unknown」のバッキングボーカルを提供。

24歳

  • 2020年2月9日 第92回アカデミー賞の一環としてステージで歌を演奏
  • 2020年3月3日 オーロラソロバージョン 「Into the Unknown」リリース
  • 2020年5月  「Exist For Love」リリース。ストリングスアレンジを作曲したIsobel Waller-Bridgeと共同でコロナ自粛期間中に作成された。

私生活

趣味

  • 蛾の標本採集。自身が所持している蛾の中でのお気に入りは黄色と茶色とピンクの大きな翼をもった毛むくじゃらの蛾。「みんなが蛾を気持ち悪がるからこそ、私は蛾が好き。彼らは普段暗闇の中に住んでいるけれど、光を求めてランプに向かって飛んでいく。それはまるで人が人生の中で選択をしている時みたいに。」と回答している。
  • 読書
  • 絵を描くこと
  • ストレッチ・ヨガ・瞑想
  • 森の中の散歩

好きな食べ物

  • チョコレート
  • ビール
  • フランスのシャンパン
  • テキーラ
  • 雨の日や外食に行けない日は、乳幼児用のポリッジ(Porridge)にバナナを入れて食べるのが好き、と話す。[3] ※ポリッジは「お粥」という意味だが、原料は米ではなくOats(オーツ)麦を使用した「オートミール」に近い製品のことも指す。

好きな場所

  • 山の中
  • 一人きりになれる場所
  • フランスのマルセイユにある古城
  • 風の音や足音しか聞こえないほどの静かな場所。自然の音から多くのインスピレーションを得ている。
  • 基本的には静かな場所が好きだが、例外的にレイブパーティ(野外でダンス音楽を一晩中流す大規模な音楽イベントやパーティー)が好き、と話す。一人きりでレイブパーティに行くこともあり、「音楽に身体をただ傾けて揺れるのは良い運動にもなるから」とインタビュー内で回答。その際お酒は飲まないように注意している。

好きな色

  • 森に生えている苔のような緑色
  • 白などの目に優しい色

好きなスポーツ

  • 瞑想・ヨガ
  • 空手

苦手なスポーツ

  • 走ること
  • エクササイズ

好きな音楽

オーロラの実家にはテレビもラジオも無く、在ったのは何枚かのレコードだけだったため、オーロラは自発的に音楽を聴くことをせず、部屋で本やマンガを読んでいた。

好きな本

好きな映画

好きなキャラクター

  • トトロ
  • カオナシ

好きな楽器

  • ピアノ
  • ハープ 
  • 自宅にピアノとハープを所持しており、作曲する際に使用する。

好きな動物

  • カマキリ
  • ハチドリ
  • 白熊
  • 人間の子供
  • 孤独な老人

好きなインテリア

  • 木の香りがする棚
  • キャンドル
  • ボウル
  • 蛾の標本
  • コーヒーマシーン
  • 洗面台(水の流れを見ることと、手を洗うことが好き、とインタビュー内にて回答)

好きな臓器

「臓器は美しいと思う。特に胃の部位が好き。」とインタビュー内にて回答

苦手なもの

  • ハグし合うこと
  • オートチューン
  • 混雑しすぎている都会
  • 気温が暑い場所
  • シャワー

人物

演奏する楽器

  • ボーカル・ピアノ・ベース・ハープ・キーボード・ドラム。
  • 自宅にピアノとハープを所持しており、作詞する際に使用する。
  • オートチューンを好まない。

メイク

  • オーロラの実姉(長女)であり、メイクアップアーティストのミランダが担当している。
  • 頬と目の横に描くオーロラの特徴的なメイクについて、「涙が流れ落ちた痕跡や、笑いシワを表現しているの。みんなのそういう表情はとても素敵だから。」とインタビュー内で語っている。
  • グリッターやラメアイシャドウ、アイライナー、大胆な色の口紅は好まない。

ファッション

  • オーロラの実姉(次女)であり、ファッションデザイナーのヴィクトリアが担当している。
  • 古着や、ヴィンテージ、シースルー素材の服を好む。
  • 三姉妹で服をハンドメイドすることもある。「Exist for love」のMVで着用した服は、三姉妹で協力して古着からパールを取り出し繋げて裁縫した。
  • ピアスは好まない。

  • 口の中に物を含む癖があり、指や氷、ネックレスなどを口から出し入れすることがある。
  • インタビューの回答に熱くなりすぎるあまり、質問内容を時々忘れる。
  • 楽な姿勢を好み、足を伸ばしたり、あぐらのポーズを好む。
  • ライブでは、靴を脱いで裸足で歌うことが多い。そのため靴を失くすことが多い。

自身のファンについて

  • 「デビューしたての頃は、ライブで人々が私を見て泣き叫び、私は女神さまでもなく普通の人なのにどうして?と思っていた。だけど、最近になって、自分が若者への影響力を良い方向へ使える可能性を持っていることに気づいた。私が音楽をやったところで、実際に世の中がどれだけ変わるかわからないし、どれだけの人が真剣に受け止めて考えてくれるかはわからない。でも少なくとも、伝えたいことを伝えることによって私は夜安心して眠れる。」
  • 「私はファンを信じている。私は彼らを信頼しているからこそアルバムを発表出来る。」
  • 「私はサプライズのように急に曲をリリースすることがあるのだけれど、それはファンに最初に聞いてほしいから。私の歌を必要としている人々に一番早く届いてほしい」

性自認

不明

性自認についてインタビューで尋ねられた際、「私は完全な自由で、いつもなりたい自分になっている。目の前にあるものを楽しむのが好き。冒険するときみたいに。」そして「私には女性と男性の両方の能力と夢があると感じている。」と回答。

また、「私は無理矢理一致するジェンダーアイデンティティを探す必要はないと思っているの。」とも回答している。

性的趣向

バイセクシャル

ロンドンで行われたA Different Kind of Human(Step 2)のパーティーの後、オーロラはGay Star Newsのインタビューにこう答えた。「私は以前に女性も男性を愛したことがあるけど、今は女性に対してのエネルギーがたくさんあるような気がする。私が欲しかったのは、ワイルドで自由な気持ち。」

ジェンダーアイデンティティに悩む人へのアドバイスを尋ねられたオーロラの回答

「どれだけ同じような種類の魂を探し続けたとしても、あなたの魂は、あなただけの一つの種類であるということを忘れないで。

私は、無理矢理一致するアイデンティティを探す必要はないと思う。だって私たちがどれだけ似たような魂を探し続けても、私たちは私たち自身のオリジナルの魂だから。そして世界中にセクシュアリティやジェンダーアイデンティティに苦しんでいる同じ状況の人々がいる。あなたは一人ではないということを忘れないで。そして私たちは良い意味でユニークだということも。

そして私は、本当の自分を探すためにより人生の多くの時間を費やすことはとても良いことだと考えているの。それは「自分の人生の決定権は自分にある」ということを学ぶ良いきっかけになったから。そして、時間をかけてそれを学ぶことによって、他に得られることもたくさんあると思う。可能性は無限大。

あなたはあなた。それは世界によって定義される必要はなく、理解されようと偽る必要もない。ただ本能のままに生きていいの。」

作詞

9歳から英語の歌詞を書き始める。

自身の曲について「感情的で暗く、多くの曲は自然から影響を受けている。曲の意味は聞く人にとって異なると思う。」と話す。

年齢 曲名 AURORAのコメント
9歳 I Went Too Far 9歳のときにこの曲を書いた。勇敢な人がふさわしい尊敬と愛を要求していないのを見たから。成長して、周りでそういうことが起こっていることに私は気付いた。私たちは自分自身に対しても親切になって、正しく扱われることを要求する必要があると思う。私たち全員がはしごを登る機会があるということを忘れないで。
Murder song この歌は、複雑な彼女と、彼女のことを心から愛している彼、二人の悲劇的なラブストーリーについての歌。歌詞は、犠牲者の彼女の視点から書かれているの。私たちが愛する人々を守るためにやらなければならないことはたくさんある。けれど、それで苦しめてしまうこともある。この歌の最も悲しいことは、彼が本当に彼女を愛しているということ。私は歌という療法で、彼女が直面している恐怖から助けたかった。
Under Stars この歌は、私たちについての歌。 時間の経過とともに失われた人々と、その損失 、そして彼らがいなくても生きているという罪悪感への対処方法について。でも彼らは星の下で眠っているだけかもしれない。まだ夢を見ているかもしれない。
Running With The Wolves この歌は、自由と自然への参加について歌われているの。月が世界中の人々を野生動物に変えて、すべてのルールや技術から逃げるのを想像した。 動物の本能を生かしてオオカミと一緒に走る。本能が目を覚まして、自由を与える。すると、私たち人間が現代社会で使っている携帯電話やラジオなど、身の回りにあるものすべてから逃れることができる。私は動物のように、自由に踊るのが大好き。そしてそれは本当に美しいことだと思う。時々、私たちは罪のない動物や、私たち自身さえも傷つけてしまう。そんな時はオオカミと一緒に走りたい。一晩だけで良いから。』
21歳 Infections Of A Different Kind 私が今まで書いた中で最も重要な曲
22歳 Soft universe この曲は世界での生活の苦痛について論じていて、ハードで容赦のない世界を、他の人の愛によって「ソフト」で素敵なものに軽減できることを示唆しているの。 あなたがどれくらいこの曲に深くダイブするかによって全員にとって異なる意味を持つことができるわ。
Queendom この曲は私たちの中に存在する違いを賛美する場所なの。女性が子ども、動物や、もちろん男性といった違いね。発言を抑圧されている人や内向的な人が、歌ったり自分をさらけ出す場所よ。この場所は内気や孤独な人のためでもあるの。女王国がそんな私たちの居場所になればいいわね。孤独な者同士集まれば、もはや孤独じゃないから。
Forgotten Love この曲は愛する人を失ってから、失われた愛が新しい愛に移り変わることについて歌われているの。新しい愛が始まるとき、覚えた痛みは生かされている。 人生は美しいけれど、その記憶は痛みを伴う。誰かを失った記憶はとても重いけれど、それを手放すのは違う。それは私の中に残された唯一のものだから。
Apple Tree この歌は、私たち全員に隠れている可能性について歌っているの。思いを込めれば、誰でも世界を救うことができます。世界は、'' 世界が死にかけている ''という科学的な証拠よりも、夢想家である子供たちに耳を傾けるでしょう。この世界では、個人の力が私たちの唯一の希望です。彼女に世界を救わせて。そして彼らにそれらを全て守らしてください。私たちを信じて。そうすれば私たちは殺すのではなく、世界を救う世代になるでしょう。

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

タイトル 詳細
All My Demons Greeting Me as a Friend ・発売日: 2016年5月11日

・レーベル: Decca, Glassnote

・フォーマット: CD, LP, Digital download

A Different Kind of Human (Step 2) ・発売日: 2019年7月7日

・レーベル: Decca, Glassnote

・フォーマット: CD, LP, Digital download, Cassette

EP

タイトル 詳細
Running with the Wolves ・発売日: 2015年5月3日

・レーベル: Decca

・フォーマット: Digital download

Infections of a Different Kind (Step 1) ・発売日: 2018年9月28日

・レーベル: Decca, Glassnote

・フォーマット: Digital download, CD, LP, Cassette

他アーティスト作品への参加

アーティスト アルバム
2019 The Chemical Brothers No Geography Eve of Destruction
Bango
The Universe Sent Me

フィルモグラフィ

長編映画

タイトル
2019 アナと雪の女王2 不思議な声

ドキュメンタリー

タイトル 補足
2016 Nothing Is Eternal 作品の中では同じくノルウェー出身の歌手であり友人のSigridも出演している。
2018 Once Aurora 日本では「オーロラ 私の歌を探して」として2020年にNHK「BS世界のドキュメンタリー」で放送された。

来日公演

  • 2019年11月26日 代官山 SPACE ODD
  • 2019年11月27日 渋谷 duo MUSIC EXCHANGE
  • 2020年      supersonic2020に出演予定であったがコロナウイルスの影響により延期

その他

AURORAの文字修飾スタイルはオールキャプスで表記される。

ビリーアイリッシュDoja Cat、ケイティ・ペリーもオーロラのファンである。

ビリーアイリッシュとオーロラの関係

「オーストラリアで彼女と彼女のお兄さんとお父さんとお母さんに会った。みんなすごくいい人。私はビリーのファンだし、彼女の音楽からたくさん刺激をもらっている。だから、彼女と家族に会えたのは幸せなことだったし、話していていろいろインスパイアされた。彼女は本当に素晴らしいです!」とインタビュー内でオーロラは語った。

脚注

  1. ^ 8 Things About AURORA You Should Know! | Billboard - YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月15日閲覧。
  2. ^ YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月10日閲覧。
  3. ^ 8 Things About AURORA You Should Know! | Billboard - YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月15日閲覧。
  4. ^ Ane Brun - Temporary Dive - YouTube”. www.youtube.com. 2020年7月27日閲覧。

外部リンク