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泉州弁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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泉州弁(せんしゅうべん)とは、大阪府南西部の旧和泉国に当たる、大和川以南の堺市から岬町迄で話されている方言で、関西弁の1つである。

河内弁との共通点が多いとされているが、泉北泉南ではアクセントが違う所があり、特に、泉南地域では、和歌山弁が多く混じっていて、大阪弁ではなく和歌山弁とされる事もある。

多くの泉州弁話者が標準語、標準大阪弁ピジン大阪弁)、泉州弁のトライリンガルである。

標準大阪弁ともいえる摂津弁に比べて、泉州弁話者は語尾につくタ行の言葉が拗音化しやすい(「~したった」(「~してしまった」)が「~しちゃった」など)傾向にあり、訛りは泉南、特に海側地方のほうがきついといわれる。

例・泉州弁での会話(泉南地区)

母「○○、外出かけるんやったら、ニンジンとタマネギこうてきて!」(○○、外へ出かけるのならニンジンとタマネギを買ってきて!)

娘「うち、これから友達んち行くからいやよォ。おかあさんいき~なぁ」(私はこれから友達の家に行くから嫌だよ。お母さんが行きなよ。)

母「そーけェ、にくそい子ォやな。夕ご飯にカレー作っちゃろかておもたのに、もォ知らんわ。」(ああそう、かわいらしくない子ね。夕ご飯にカレーを作ってあげようかと思ったのに、もう知らないわ。)

娘「イヤ、ほんま?ほな楽しみにしてるさかい、作っちゃっちょう。」(ええっ本当?じゃあ楽しみにしてるから作ってあげてね(作って頂戴ね)。)

母「ほんま調子のええ子やわァ。うちでかしこいのは犬だけや。」(本当に調子のいい子ねえ。我が家で聞き分けのいいのは犬だけだわ。)

ただしこれは相当訛りがきつい会話で、実際の若い世代はもう少し標準大阪弁に近いしゃべり方をする。