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ジェミニ8号

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ジェミニ8号
徽章
ミッションの情報
ミッション名 ジェミニ8号
宇宙船 ジェミニ8号
質量 3,789キログラム (8,353 lb)
乗員数 2名
コールサイン Gemini 8
打上げ機 タイタンII GLV #62-12563
発射台 ケープカナベラル空軍基地LC-19発射台
打上げ日時 1966年3月16日 16:41:02 UTC
着陸または着水日時 1966年3月17日 03:22:28 UTC
北緯25度13.8分 東経136度0分 / 北緯25.2300度 東経136.000度 / 25.2300; 136.000
ミッション期間 10時間41分26秒
周回数 6 3/4周
遠地点 271.9キロメートル (146.8 nmi)
近地点 159.9キロメートル (86.3 nmi)
公転周期 88.83 分
軌道傾斜角 28.91°
航行距離 293,206キロメートル (182,190 mi)
乗員写真
(L-R) Scott, Armstrong
年表
前回 次回
ジェミニ6-A号 ジェミニ9-A号

ジェミニ8号 (Gemini 8) はアメリカ合衆国有人宇宙飛行であるジェミニ計画で打ち上げられた宇宙船およびその宇宙飛行計画。ジェミニ宇宙船としては8番目のものであり、1966年3月16日に打ち上げられた。

概要

ジェミニ8号の目的は、月飛行計画に向けての技術開発の一環として、軌道上におけるランデブー及びドッキング、さらに船外活動(宇宙遊泳)にあった。

ジェミニ8号の打上げに先立ち1966年3月16日15:00:03 UTCにケープカナベラル空軍基地LC-14発射台よりアトラス・ロケットを用いてアジェナ標的機(GATV-5003)が打ち上げられている。ランデブー及びドッキングの対象は、このアジェナ標的機であり、ほぼ高度300km軌道周期90分の円軌道に打ち上げられた。

アジェナ標的機

ジェミニ8号はLC-19発射台より16日16:41:02UTCにタイタンII GLVによって打ち上げられた。当初軌道は近地点159.9km遠地点271.9km軌道周期88.83分の楕円軌道である。打上げ後1時間34分後から軌道修正を開始し、約6時間でジェミニ8号はGATV-5003に接近した。GATV-5003に打上げ後の損傷が無いか確認した後、秒速8cmの低速でドッキング接近を開始した。打上げ後6時間33分後にジェミニ8号はGATV-5003とのドッキングに成功している。しかし、ドッキング27分後にジェミニ8号とGATV-5003は予期せぬスピンが発生し、制御が困難となった。このため、ドッキングを解除したが、ジェミニ8号の姿勢制御は異常で、スピンの回復はなされなかった。これは軌道姿勢制御システム(OAMS)の不調によるものであり、船長のアームストロングは、OAMSの使用を停止し、逆噴射エンジンを緊急操作することにより、スピンを制御することに成功した。

逆噴射エンジンの使用により、ジェミニ8号は地球へ緊急再突入をすることとなってしまった。宇宙遊泳や再ドッキング試験は中止された。71時間の飛行の後、大西洋への着水する予定(航空母艦ボクサーが待機)であったが、大西洋ではなく、沖縄東方の太平洋上を目標に着水することとなった。ジェミニ8号は3月17日03:22:28UTCに沖縄東方800kmの地点に着水している。着水3時間後に待機していた駆逐艦レオナード・F・メイソン (USS Leonard F. Mason,DD-852)によって回収された。アメリカ国防総省もジェミニ8号の支援についており、人員9,655名と航空機96機、艦艇16隻が投入された。

ニール・アームストロング航空宇宙博物館に展示されているジェミニ8号

ジェミニ8号はオハイオ州ワパコネタニール・アームストロング航空宇宙博物館に保管展示されている。

搭乗員

予備搭乗員

外部リンク