南関東公営競馬
南関東公営競馬(みなみかんとうこうえいけいば)は大井競馬場・船橋競馬場・浦和競馬場・川崎競馬場の4競馬場で開催される地方競馬の総称。
南関東4競馬場(みなみかんとうよんけいばじょう)とも呼ばれる。略称は南関競馬(なんかんけいば)または南関4場(なんかんよんじょう)。
概要
2013年現在、関東地方の地方競馬場は前記の4場しかないのに「南関東」というのは、かつて栃木県に宇都宮競馬場と足利競馬場、群馬県に高崎競馬場があり、それら3場を「北関東公営競馬」と総称していたからである。北関東の3場は2000年代前半に相次いで廃止になり南関東のみが残ったため、結果として「南関」が関東の地方競馬そのものを指す言葉となった。
南関東の4場は関東地方公営競馬協議会を設置し、競馬の開催時期を調整している[1]。また、人馬の交流が年間を通じて行われ、4場それぞれに方向性はあるが、概ね一体的に競馬のシステムを構築している。
ダートグレード競走、南関東三冠、南関東牝馬三冠等の競走体系、A1クラスからC3クラスまである競走馬のクラス制などの統一的な整備、馬券発売の合理化(馬券発売システムの共通化による相互場間発売・払戻、電話・インターネット投票「SPAT4」)等を展開している。
人口の多い首都圏にあるため、どの競馬場も地方競馬ではトップクラスの売り上げがあり、中央競馬に次ぐ人気がある。賞金レベルも地方競馬の中ではこの4場が最も高い。ダートグレード競走のGIも、その半数近くは南関東で施行される。
また、中央競馬との統一グレードとは別に南関東独自のグレードを設けている。導入当初は統一グレードとの混同を避けるため、グレードの数字はローマ数字を用いた「GI・GII・GIII」という表記ではなく、アラビア数字を用いた「G1・G2・G3」という表記を採用していたが、日本が国際パートI国になったことから2007年3月より「SI・SII・SIII」(Sは「South(南関東)・Superの意味」)に変更された。
2012年4月1日より、中央競馬のフリー騎手に相当する騎手会所属騎手制度が導入された[2]。
2013年10月22日に、格付け基準の変更が発表された[3]。2014年1月1日から適用された。
注釈
- ^ 年末年始は2場で開催されることもあったが、近年は正月開催:川崎、ゴールデンウィーク開催:浦和(前半)、船橋(後半)、年末開催:大井で固定されている。
- ^ 騎手会所属騎手制度の導入等について南関HP 2012年3月30日付
- ^ “南関東格付け基準変更 A3級廃止でA1・A2の2階級に”. 2013年10月30日閲覧。