C言語
Cは、1973年にAT&Tベル研究所のDennis RitchieとBrian Kernighanに作られたプログラミング言語である。
特長
Cの主な特長は次の通りである。
歴史
Cは、AT&Tベル研究所のKen Thompsonが開発したBを改良して作られた。 Thompsonは、自身が開発を行っていたDEC社製コンピュータPDP-7の上で動作するUNIXで、 アセンブリ言語でしか記述することのできなかったプログラムを、高級言語でも記述することができるようにと開発した言語である。 しかし、当時のB用コンパイラは中間コードを生成するタイプのもので、生成された中間コードは、インタプリタで逐次処理しながら実行する必要があったため、Bで開発されたプログラムの実行速度は非常に遅いものであった。また、構造体がない事も問題であった。
その後1973年に、ThompsonとUNIXの開発を行っていたRitchieは、Kernighanと共にBの改良を行い、さらに、実行可能な機械語を直接生成するC用のコンパイラを開発した。これによりCは広く利用されるようになり、UNIXもその大部分がCによって書換えられることとなった。
1978年に出版された、RitchieとKernighanの共著である「The C Programming Language(いわゆる"K&R")」は、その後標準化がなされるまで実質的なC言語のリファレンスとして使用された。
しかし、「The C Programming Language」の記述にはいくつか曖昧な部分が存在していた。そのため、Cが普及するに従い、互換性のない処理系が数多く誕生することとなった。そこで、ISOとANSIは協同でCの規格の標準化を進め、1989年12月にANSIの
ANSI X3.159-1989, American National Standard for Information Systems - Programming Language-C
1990年12月にISOの
INTERNATIONAL STANDARD ISO/IEC 9889 : 1990(E) Programming Languages-C
が発行された。
日本では、同様のものが
JIS X3010-1993 プログラミング言語C
として、1993年10月に制定された。
1999年12月には、ISOで規格の改定が行われ
INTERNATIONAL STANDARD ISO/IEC 9889 : 1999(E) Programmin Language-C (Second Edition)
が制定された。この版のC言語を通称としてC99と呼ぶ。