トマス・ハワード (第4代ノーフォーク公)
表示
第4代ノーフォーク公爵トマス・ハワード(Thomas Howard, 4th Duke of Norfolk, 1536年3月10日 - 1572年6月2日)は、16世紀のイングランドの貴族である。父はサリー伯ヘンリー・ハワード、母はフランシス・ヴィアー。祖父は第3代ノーフォーク公トマス・ハワード。子にアランデル伯フィリップ・ハワード等。イングランド女王エリザベス1世の又従弟に当たる。
生涯
1546年に父と祖父が逮捕、翌年ロンドン塔で父が処刑されるが、ヘンリー8世が死去したので祖父は辛うじて生き延びた。その後祖父は獄中の身ながら、1553年のメアリー1世擁立に功績があったとして釈放、翌年トマスは他界した祖父の跡を継いだ。
3回結婚したが、いずれにも先立たれた。しかし、夫人達は女子相続人でもあった為、トマスとその子孫が領土を継承、北イングランド随一の貴族にのし上がって行った。
ところが、1569年に北イングランドのカトリック派貴族が反乱を起こした(北部諸侯の乱)。トマスは直前に彼等と繋がっていたとして逮捕され、ロンドン塔に投獄された。また、前年イングランドへ亡命していたスコットランド女王メアリー・ステュアートとの内通疑惑も持たれ、処刑はなかなか実行されなかったが、1572年に処刑された。
ノーフォーク公爵位は剥奪、長男のフィリップは母(父の最初の妻メアリー・フィッツアラン)の家系のアランデル伯しか受け継げなかった。ハワード家のノーフォーク公復権は1660年まで88年もかかる事になる。また2番目の妻との間の2人の息子のうち、次男トマスはサフォーク伯となり、三男ウィリアムの系統ものちにカーライル伯爵位を獲得した。
|
|
|