Wikipedia:管理者の退任
管理者は、当人の意志と、他の参加者の支持があって成り立つものなので、そのどちらかが欠けた場合などには、辞任がありえます。
管理者がどのようなものであるかについては、Wikipedia:管理者を参照して下さい。
また、管理者が辞任すべき理由(当人が辞任する理由、他の参加者が辞任を薦めるべき理由共)は、Wikipedia:井戸端/臨時分室1に記されています。以下「管理者が辞任すべき理由」と「辞任をめぐる決定」はそれを参考にまとめたものです。
管理者が辞任すべき理由
本人が辞任を望む
他の参加者が、以下のような理由で、管理者に辞任してもらうことを望む
- 参加者一般の合意事項、意志を反映できそうにない。
- (他の参加者の意見に真剣に耳を傾けていない、広く意見を募ろうという態度に欠ける、反対意見を嫌う、特定の件についての合意をどうしても受け入れられない、など)
- 管理者権限の濫用があった。
- (当人が関与した編集合戦に絡んでページの保護をかけたり、相手をブロックしたり、個人的な動機でページを削除する、などの行為があり、再発防止のために管理者を辞めてもらう方がウィキペディアにとってよさそうな場合)
- ウィキペディアへの参加を中止する。
- 参加者としての言動に問題があるが、管理者権限の濫用はない場合、態度を改めたり謝罪をしたりして信用を回復できるなら辞任の理由にはならない。
Falcosapiensによる案
割り込む形になるので恐縮ですが(議論のしやすさと言う意味では段落は小さい方が良いようです。)
ここから規定の案
(辞任の要件)
管理者は、次の場合にその職を辞することができる。
- 管理者がWikipediaへの参加の中止を表明した場合
- 管理者が管理者からの辞任を希望した場合。
(辞任の手続)
原則として直ちに辞任を認めその手続きを取る。ただし、辞任を望む管理者が最後の管理者である場合には、代わりの管理者が決定されるまでは辞任を認めない。
(解任の要件)
管理者は、次の場合にその職を解任される。
- 継続して3ヶ月以上Wikipediaにおける管理者権限の行使または記事の投稿がない場合であって、期間の経過を理由とした解任の予告がなされたにも関わらずこれに対して1週間以内に応答しない場合。
- 管理者の権限を規定上許されない態様で行使した場合であって、(思案中)。
ここまで規定の案、ここから補足
上記に加えて「ページ内での議論については、その議論による結論に一定の拘束力を認める」、「管理者は自己の関与する事柄について、ページの保護、ユーザーのブロック、ページの削除をしてはならない」という趣旨の規定が別に必要(これがあってはじめて解任要件2が意味をもつ)。
理由のない一般的リコール手続も必要。
管理者が一度でも権限逸脱した場合に、直ちに解任を認めるのべきなのかを思案中。もっとも単に投票に委ねるのも、誰も提案しない可能性などから問題だと思うので落としどころを。Falcosapiens 08:58 2004年1月17日 (UTC)
- 思案中の「権限逸脱」の点について。定義にもよりますが、間違えてページを保護したり、予定より早まって記事を削除したり、といったことは今までにもありました。それはこれからも起こりうるでしょうし、取り返しのつく失敗であることも多い(保護は保護解除で、削除は復活で)ので、逸脱があれば即解任すべき、とは言えないと思います。 ただ、権限の不適切な行使があった場合に、それを理由に解任してもよいか、というと、一度きりの不適切な権限行使であっても、解任してもよいと思います。他の参加者の間である程度の合意がとれれば、ですが。
- あと、「関与」の部分を、これまでの慣行に沿って言い換えるとこんな風に言うこともできると思います。
- 管理者は、自分が「依頼」した件に自分で対処してはいけない
- 管理者は、緊急性が認められる場合を除いて、依頼なしでこれらの権限行使をしてはいけない
- また、これまでの議論のまとめとして上に挙げた、「他人の意見を聞く」ことの重要さについて、同じように、次のように言うことができると思います。
- 管理者は、早急な対処が望まれる場合や、重要でない案件を除いて、これらの権限行使については、個々の案件についてすぐに実施に移さず、適当な時間をおいて他の参加者の意見が出るかどうかを待つ
- 管理者は、案件について意見が対立している状態では、早急な対処が望まれる場合を除いて、合意の形成を待つか、合意の形成を促すことを優先し、反対を押し切ってこれらの権限行使をしてはいけない
- ただ、こうした「権限行使にまつわる逸脱」だけが管理者解任の理由であるべき、とは僕には思えず、権限濫用がなくても、参加者の多くが信用できないと感じたらそれを理由とした解任があってもいいだろうと思いますが。 Tomos 07:48 2004年1月18日 (UTC)
- 「信用できない」ことを理由とする解任についてですが、同様の効果を得つつ感情的対立を避けると言う観点から、下に提案されている任期制に魅力を感じています。再任を原則としつつも任期の更新ごとに投票に委ね、任期を比較的短期(3ヶ月位が現実的でしょうか)に設定することで同様の効果を得られますので。
一度解任された者も一定期間後(任期1期くらい)であれば再度の立候補を妨げないこととすれば、直ちに解任するというのもありにできますし。Falcosapiens 12:13 2004年1月18日 (UTC)
- 「信用できない」ことを理由とする解任についてですが、同様の効果を得つつ感情的対立を避けると言う観点から、下に提案されている任期制に魅力を感じています。再任を原則としつつも任期の更新ごとに投票に委ね、任期を比較的短期(3ヶ月位が現実的でしょうか)に設定することで同様の効果を得られますので。
- 任期制の評判が良いようですので、さらに補足を。私が「任期制」と言い出した主な理由は、ウィキペディアのコミュニティや運用体制が、netnewsの fj.* に似ているのではないか、と感じたためです。(参考: http://www02.so-net.ne.jp/~tanaq/fj-ngmc.htm , http://www2s.biglobe.ne.jp/~kyashiki/fj/arukikata/ )
- fj(NGMP)については少々決めすぎている、という感じもあり(その反動で japan.* ができたわけですが)、100%模倣する必要はないと思いますが、参考に出来る点は多いのではないかと思います。以上、ご参考まで。Rona 14:38 2004年1月18日 (UTC)
- なるほど。確かに任期制には議論しなくてもよいというメリットはありますね。(議論しないことにはデメリットもありそうですが。)
- 何かトラブルがあった場合に動議>解任/非解任 という形をとる場合と違って、任期制は、おそらく定期的に投票をすることになります。ということは、今出ている投票の案で行くと、再任投票の時期を狙って大量にアカウントを作成し、最低限の活動をした後に投票、という形の行動ができてしまいます。これは、基本的に望ましいこととは言えない気がします。
- それを防ぐためには再任投票においては、より長く活動を継続していて、かつ、より活発に活動している参加者の票だけを有効票にする、という対策が思い当たります。
- ただ、この方式だと参加できる人の数が少なくなってしまうので、信用できないことを理由とする解任も一応できるように(最近参加した方が動議を出せ、議論に参加できるなどと)しておく方がよいような気もしますがどうでしょう。Tomos 18:12 2004年1月18日 (UTC)
辞任をめぐる決定
(個別の参加者が辞任を薦めることは、個別の参加者の自由なので、ウィキペディア日本語版全体として何かの決定をする(ちょうど管理人候補者の支持・不支持を決めるように)としたら、どうすべきか、について出されている案です。)
提案と投票を分離する。
提案は、管理者が辞任すべきかどうか、その理由をめぐる議論を行う。
管理者1名、または一定期間活動している登録済み利用者3名の中から提案に一定数の支持が得られれば、投票に移行する。
投票は活動の量や期間によって一定の資格制限のようなものを設ける。投票においては、提案への賛否のみを表明する。
辞任一般をめぐる議論
以上の案は、細部が決まっていないので、それについてとりあえずの叩き台を提案しておきます。
投票は、以下の3つの条件を満たす参加者全てができるもの、としておくことを提唱します。
- 最初の投稿から1ヵ月以上経っている
- 過去に10回以上編集している
- 問題発生時点までの3週間で、3件以上の投稿がある
議論が出尽くしたところで、投票は1週間ぐらいかけておこない、辞任を希望する票が、希望しない票と同数か、それ以上なら辞任してもらう。
Tomos 06:07 2004年1月10日 (UTC)
- 一般論としての話になりますが、管理者の立候補に対する賛成の表明には、参加者に対する来歴条件が求められていないので、リコール時の投票に関してのみ上記の3条件が求められる、というのはバランスの面でどうかな、と思います。立候補時と同様に、無条件でよいのではないでしょうか。Rona 15:19 2004年1月17日 (UTC)
- リコールは紛糾の結果としてなされると思います。疑いが出てきたときに、後手にまわって対応するとよけい事がこじれそうです。この場合、資格限定は必要と思います。
- 別の話ですが、リコールに限らず投票制の導入が必要な場合はあると思います。どちらに転んでもいいような案件で、一度テストしてみてはどうでしょうか。(具体的には記事冒頭のよみがな強調の是非をかけてみては、と)Kinori 14:08 2004年1月20日 (UTC)
- 投票制は、いずれ必要になるでしょうね。とりあえず、英語版のガイドラインを訳してみました(Wikipedia:投票の指針)。指針を日本語版にあうように修正したうえで、日本語版でも投票を必要に応じて実施していきたいですね。Ojigiri 16:35 2004年1月20日 (UTC)
Ronaさんの指摘した点については、僕も気になっていたのですが、以下のような考え方ではどうでしょうか?
管理者の立候補に関する賛否表明は、今のところはわざわざ基準を設定する必要もないからああなっているだけで、賛否両論が出るような候補者が立候補すれば、条件などを明確に決めた投票によって解決することになるのではないかと思います。辞任勧告・解任の類は、一応当人の意思に反して何かを決めるという性格があるのでそうなっているのだと思います。
例えば、管理者の辞任問題を扱う時には必ずこの投票を経なければならない、という決まりはなく、個々の利用者は自由に管理者に対して辞任を勧めることができると思います。それがきっかけとなって議論が起こり、参加者間での合意の結果辞任が起こる(管理者が辞意を表明する)としたら、投票にかける必要はないだろう、と。
ちなみに、これはOjigiriさんが訳された英語版の指針ともそれなりに一致しています。コンセンサスで解決できるものはそのようにし、そうできなければ投票を考える、という点で。Tomos 19:10 2004年1月20日 (UTC)
- なるほど、Conflict resolutionによると、問題の解決は「0.回避」→「1.(当事者間の)対話」→「2.(第三者を含んだ)議論」→「3.投票」→「4.(第三者主導の)調停」→「5.(第三者による)裁決」のステップがあり、前のステップで解決出来なければ次のステップに進むわけですね。で、管理者の選出の場合は議論の段階までで反対者などがなければそれで解決。辞任に関してもTomosさんの言うとおり議論までで解決出来れば投票まで進まないが、賛否両論があるようであれば投票に持ち込まれる、と。
- で、議論については参加者の資格を問うことはしないが、投票のステップではその性質上資格制限も理がある、ということですね。
- 了解いたしました。そういうことであれば異論はありません。それにしてもウィキペディアは奥が深い…。Rona 14:05 2004年1月21日 (UTC)
この英語版の紛争解決枠組はとてもいいですね。これは、常識的な解決方法で、国際法などで問題が起きた場合でも大体こういう枠組で処理しています(ウィキペディアの場合、調停の前に投票がきているのがやや特殊ですが)。日本語版でも、必要な修正を加えつつ、基本的にこの枠組を採用する方向で議論していくとよいと思いますが、みなさんはどう思われますか? 英語版も最近つくっている途中のもののようですから、日本版もその動向を見つつ、ゆっくりやれば良いと思いますが。T. Nakamura 15:20 2004年1月21日 (UTC)
管理者の自発的辞任
こんにちは。T. Nakamuraです。
2004年1月にウィキペディアの法的環境の整備を掲げて管理者選挙に出馬し、多くの方々の支持を得て管理者に就任しました。その後、GFDLのウィキペディア適合化を中心として案件を処理し、Wikipedia:著作権やその関連文書を改訂するとともに、日本法人や利用規約などの派生的な問題についても提案いたしました。その他、いくつかのMediawikiメッセージの改訂も行いました。また、そもそも日本語版ウィキペディアを暮らしやすいものにすることにすることが必要であるという考えから、最近は、すべての参加者の人格の尊重を唱えるに至りました。
2004年3月には相互監視を掲げてBureaucratに就任し、気になっていたSuisui氏とその周りの暴走を抑制することに努め、井戸端BBSのIPアドレス公開という偶然の事情も手伝って、この件についてはほぼすべて言うべきことを言い、白日の下に晒すべきことはすべて晒したと思います。一向にお返事がないのが気になりますが、ここまでやっておけば、あとは衆目があるのでこれ以上問題を起こしたりはしないでしょう。
著作権に話を戻すと、この問題については、作業に携わっていくうちに、ウィキペディア側をいじっても結局は対症療法的なものに過ぎず、GFDLの方をどうにかしないとどうにもならないということに気づきました。このような対症療法の道筋はほぼすべてつけたと思います。
そうだとすると、私の任務は終了したと言ってもよいと思いますので、そろそろ管理者とBureaucratの地位から解放してもらおうと思います。
私のBureaucrat就任の正当性については、Suisuiさん、Sampoさん(メール)からもきちんと認めていただきましたので、この点についても私としては異論はありません。
翻って私自身の身を省みてみると、確かに、管理者とBureaucratの二つの地位に固執する自分がいたように思います。まったくの第三者であるKonさんのご意見を聴いて、自分自身ハッとしました。
自分の人生を省みてみると、日本はいわゆる学歴社会ですが、私なんかは特に、日本にいるときは、自分の地位とか能力から自分というものをアイデンティファイしていたように思います。だから、自分のつく地位や能力は、望みうる最高のものを得たいと思っていましたし、ご存知の通り、私は自分の信念に忠実で、かつ、結構強引な人間ですから、そういうものをほとんどすべて実現させてきたところがあります。
けれども、ドイツに来た時、2ヶ月くらいですが、言葉もろくに喋れず、自分の考えもろくにいえず、また、何の地位も持っていないプー太郎、という状態になりました。最初は不安だったですが、みな暖かく受け入れてくれるので、何だ、地位や能力なんて、自分の本質とは関係ないんだ、ということを悟りました。それからですね、人生が本当に楽しくなったのは。
でも、Konさんのお話を聞いて、ハッと自分に問いかけてみたのです。「自分は、今の地位に固執しているのではないだろうか? そういう固執によって、自分は苦しんでいないだろうか?」と。
大学時代、少林寺拳法をやっていたので、原始仏教は素人学問ながら勉強しました。仏陀の悟りのエッセンスというのは、人が苦しむのは何かに対する固執があるからで、その何かというのは常に変転するものだ、ということを受け入れて、法(法則・法律)に従って正しい生活を送りなさい、ということなのだと理解しています。もしかしたら曲解かもしれませんが、自分としてはこれでいいと思っています。自分がいま法学をやっているのは、多分、こういう根本思想があるからですね。
それで、いまの自分には固執があるんだろうか、と考えてみると、やはりあるように思いました。なぜかというと、もしこの地位から解放されたらどうだろうか、ということを想像してみると、とても清浄な気分になれたからです。だとすると、やっぱり自分は固執していて、それで苦しんでいたんだろう、と。
私が最初に参加した2003年9月とは違って、ウィキペディア自体だいぶ軌道に乗ってきたようなので、基本的にほうっておいても大丈夫でしょう。記事は面白いので読んだり書いたりするでしょうが、運営や法的問題に関するコメントはもうやめておきます。正直なところ、かなり負担を強いられている部分もあるので。最近Tomosさんとメールでお話したときに、Tomosさんは削除作業から解放される夢を語っておられましたが、私が一足お先に実現させていただきますね。
もちろん、また暴走が起こるんじゃないかとか、いろいろと心配事はあります。不正は嫌いですからね。何か不正行為があるようだが、表立って指摘するのは厭だなあ、という方はメールでも下さい。反対票でも入れに来ます。特に気になるのはStewardの選挙ですね。何か不正行為があればぜひ教えてください。捨てハンや2ちゃんねるはそれ自体不正行為ですので、そういう行為をなさる前に、私に相談してみてください。あるいは、堂々とコテハンでおっしゃってください。あなたのご発言は正しいのですから。
それでは、管理者とBureaucratのステータスの消去を、お手数をお掛けして申し訳ありませんが、どなたかよろしくお願いします。
しばらくは、ウィキペディアからの解放を楽しもうと思います。また時間のあるときに、自分の利用者ページにでも、これまでの業績を簡単にまとめに来ます。私が誇るべき人生の一部ですからね、ウィキペディアの草創期に立ち会えたというのは。
それでは皆さん、いろいろとありがとうございました。また会いましょう。
T. Nakamura 18:57 2004年5月16日 (UTC)
- T. Nakamuraさん、いろいろお疲れ様でした。ノートで私が余計なことを言わなければ、事態はこうもこじれなかったかも知れないと申し訳なく思っています。
- ただ、T. Nakamuraさんの真骨頂は法律顧問的ご発言にあると私は考えています。これに関しては、管理者・Bureaucratの肩書きは邪魔になりこそすれ、必要なものではないはずです。法律の解釈は一般人には難しく、また法律の専門家の間でも意見が分かれることが少なくないようですので、法律顧問としてのT. Nakamuraさんの意見は今後も貴重なものであり続けるでしょう。しばし英気を養われて、また重要な局面でご意見をお聞かせください。Miya 04:47 2004年5月21日 (UTC)
この件はStewardによる対応が済んだようなので一応ここに報告しておきます。[1]
暫くしたらログ化しようかと思います。Tomos 23:59 2004年6月1日 (UTC)
管理者の行為についての論争
管理者それぞれの行為に対する異議についてはその管理者のノートで議論を行ってください。辞任、査定、解任要求についてはWikipedia:コメント依頼#管理者の行為についての論争に管理者ごとへのサブページがありますので、そちらを利用してください。これはコメントが錯綜して読みにくくなることを防ぐことと、過去ログ化を行いやすくするためです。
過去ログ
- Wikipedia:管理者の辞任 09:40 2004年4月6日の版(Michey.M さんの辞任)→ 退任