ティンバレス
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分類 | ||||||||
ティンバレス(timbales)は、主にラテン音楽で使用される打楽器。
概要
ティンバレスは、金属製の胴に主にプラスチック製のヘッド(膜)を張った、スネアドラムに似た太鼓を二つ横につなげた楽器である。胴の底面にはヘッドは張らず、スナッピーを取り付ける事もないため、スネアドラムの音とは異なり、タムに近い音が出る。ただし、リムショットを多用する為、”カンカン”といった高い金属的な音が印象に残る事が多い。演奏時に使用するスティックはドラムのスティックに近いが、先端はチップ様の形状にはなっておらず、先端まで同じ太さである。
演奏時には、複数のカウベルやブロック類(元々はウッドブロックの類。近年は、合成樹脂製の物がほとんど)を取り付け、シンバルを立てて演奏する事が一般的。また、バスドラムやスネアドラムもセットし、ドラムセットに近い形で演奏する事もあり、この場合、俗に「ドラティン」(drums-timbales)と呼称される。
”ティンバレス”は二つの太鼓が組になっているため、複数形の名称であり、ラテン音楽の専門家の間では単数形で”ティンバル”と呼称する事も多い。
胴の口径が小さく、より高音が出せるティンバリートス(Timbalitos)や、逆に、口径が大きく低音が出せるサンダーディンバレス(Thunder Timbales)も存在する。これらは、奏法を拡張する為に通常のティンバレスと組み合わせて使用される。
奏法
基本的には、スティックを使用して叩くが、指でヘッドを弾く事も多い。ただし、指で弾く際の音は、スティックで叩く音に比べ音量が非常に小さいため、どちらかというと、聴かせる音を出す為と言うより、演奏者のリズムキープが目的と言える。打面は、ヘッドのみではなく、リム(枠)と膜を同時に打つリムショットが非常に多く、また、スティックを水平に振り、胴(パイラと呼ぶ)を刻む奏法も常時行われる。
代表的なプレーヤー
- ティト・プエンテ(Tito Puente)
- ニッキー・マレーロ(Nicky Marrero)
- オレステス・ヴィラト(Orestes Vilato)
- チャンギート(Changuito)
- カール・ペラーゾ(Karl Perazzo)
- シーラ・E(sheila・E)