ペガサス野獣類
表示
ペガサス野獣類 Pegasoferae | |||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||
目 | |||||||||||||||||||||
ペガサス野獣類(ぺがさすやじゅうるい、Pegasoferae)は哺乳類のクレードとして提唱されたものの一つ。翼手目・奇蹄目・有鱗目・食肉目の四目を総称する。2006年に東京工業大学の岡田典弘らがゲノム内のレトロトランスポゾンの挿入位置を分析した結果、この「予期せぬクレード」"Unexpected Clade"を主張した。
従来、奇蹄目については、伝統的な有蹄類の分類を襲って鯨偶蹄目とともに真有蹄類(Euungulata)とする分類と、野獣類(食肉目+有鱗目)と統合して友獣類(Zooamata)とする分類の二説あった。また、翼手目については他の動物との系統関係が不明であった。岡田らは、友獣類のクレードを支持し、さらに翼手目も加えたクレードを「ペガサス野獣類」と名づけた。これはウマとコウモリの翼がギリシア神話のペーガソスを連想させることによる。
系統表の中ではしばしば野獣真蹄類(Scrotifera)の下位に置かれる。また、滑稽なことに岡田らは食肉真蹄類 (Fereuungulata) のクレードを口を極めて否定しているにもかかわらず、このクレードの下位にペガサス野獣類が置かれることもある。