三島霜川
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みしま そうせん
1876年7月30日、富山県中田町に漢方医の長男として生れる。本名、才二。家業を継がせようという父の意に反し上京。二十二歳の時、出世作「埋れ井戸」を発表。明治四十年に発表した「解剖室」と「平民の娘」が好評で迎えられ、中堅作家としての地位を得た。ところが次回作として期待された「虚無」の手ひどい不評を契機に、創作活動は急速に衰え、文壇の圏外へと脱落した。以来彼の活動は「演藝畫報」に寄せる劇評や感想に移り、同誌に数年にわたって連載された「大正役者藝風記」は、没後中央公論社から出版され、不朽の名著と称えられた。1934年3月7日没。
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