Wikipedia:カテゴリの方針
カテゴリの方針(カテゴリのほうしん)では、日本語版ウィキペディアにおけるカテゴリの利用方針についての総合的な案内を示す。ノートでの議論により、随時改訂を行っていく。
関連項目:Wikipedia:カテゴリ、Wikipedia:カテゴライゼーション、m:Help:カテゴリ
議論:Wikipedia‐ノート:分類など。Category‐ノート:主要カテゴリ、その他、各カテゴリのノートや各プロジェクトにて議論進行中。
カテゴリの定義
ウィキペディアのカテゴリ機能は何のためにあるか。「分類」と「キーワード」を示すものである。
- カテゴリは第一義として、「分類」を示すものである。
- 「xxはYYのひとつである」と言うことができれば、「分類」を示すと言える。項目xxはカテゴリYYに属するべきである。
- 上記に加え、ウィキペディアのカテゴリとしては、「関連が深いキーワード」を示すことができる。
- 「分類」より「キーワード」を指向しているカテゴリも存在する。記事xxが「YY関連用語」であるという意味合いでカテゴリYYに属することが期待される場合がある。濃縮ウランとCategory:原子力の関係など。この場合も、カテゴリはより上位の概念であることが求められるため、逆の関係ではあり得ない。
- カテゴリはまた、ウィキペディアの骨組みの意味をもつ。
- カテゴリ機能の普及により、カテゴリの構造がウィキペディアの全体構造を示すこととなった。カテゴリ同士の関係もウィキペディア全体を意識した一貫性や無矛盾性が求められ、よいカテゴリ構造を作ることが、わかりやすいウィキペディアを作ることにつながる。
以下のような例は、カテゴリに関連づけるのはふさわしくない。
- 関連はあるが、上下(包含)関係ではない場合。
- 北朝鮮と韓国。関係は深いが、どちらかがどちらかを包含する関係ではない。
- 関連が薄い場合。
- (ある人物)が(ある国)に行ったことがある、などを理由としたカテゴリ関係は不適当。
カテゴリの内容
上記定義から「一般的」な内容と名称が求められる。
- 個々の記事の分類に異論の出る余地が大きいものはふさわしくない。「著名人」など。
- 価値判断の入るものはきわめて不適当。「世界的な科学者」など。
- 有用性が少ないと思われるものは不適当。「緑色のもの」など。
- 一部の利用者にのみ有用なものも、不適当。
- 凝った定義は不適当。「1920年代に暗殺された政治家」など。
- もしこのような分類が必要な場合でも、カテゴリではなく一覧記事の方がふさわしい。
似たカテゴリや大きく重複するカテゴリがある場合は、なるべく内容をすり合わせ、統合を検討する。併存させるる場合も、使い分けの方針を決める。そうでなければ混乱が永続する。「文房具」と「事務用品」など。
カテゴリの名称
カテゴリの定義として妥当かつ一般的であれば、名称自体も「一般的」であることが期待される。記事名の基準とは異なると考えるべき。
- 凝った名称は不適当。
- 原則として日本語を用いる。固有名詞でない限り、英単語などは不適当。
- ウィキペディア独自の名称は不適当。(少なくともその業界で)一般的な用語でない言葉を独自に定義してはいけない。「大型魚類」「世界の危険地域」など、何となく意味が通じるような名称であっても、正確な記述をするために改めて定義付けをするしかないものは、カテゴリ名称として適当ではない。
- 単独で内容を想定できない名称は不適当。「一般パソコン」「その他の地形」など。
- いずれも、その名称で記事が存在するか(書けるか)が目安の一つとなる。
- 長い名称はなるべく避ける。正確さ(正式名称など)より、簡便さが望まれる。一般的であり誤解が少ないと思われる場合は略称も可能。(注:異論の余地あり。現時点で広く合意されている内容ではない)
- 「主にオランダ王国で活躍した学者・研究者」より「オランダの学者」が好ましい。詳しい説明は、カテゴリの本文で行う。
- 名称として語句の併記や括弧書きもできるだけ避ける。「歌手・歌手グループ」「県 (イタリア)」など。(後者は「イタリアの県」でよい)
カテゴリ本文
記事と同様に、定義文が必要。名称から自明だと思われる場合も、書く。一般的には、「Category:YY」の定義文として「[[YY]]に関するカテゴリ。」の一文を書くだけでよい。カテゴリ名称と同じ名称の記事が存在する場合は、リンクして誘導する。
- 「~に関する記事の(を集めた)一覧」というような説明も可能であるが、「カテゴリ」と「一覧記事」との混同を誘うので避けたい。
似た定義のカテゴリが存在する場合は、それらの違いを明確にする(文化的分類と地理的分類など)。お互いに他方のカテゴリについて注記しておくのがよい。その後記事を追加する編集者に対して、指針を明確に示す。
記事「YYに関連する記事の一覧」などが存在する場合、カテゴリとほぼ同等の意味あいがあるため、「関連項目」としてリンクしておくのがよい。(どちらかがあるから他方は不要、とはしない)
原則として親カテゴリを記述する。親カテゴリが複数あって構わない。
カテゴリ内の記事数
(注:本項目は現時点で広く合意されている内容ではなく、異論の余地がある)
カテゴリに含まれる記事の数は、20~200程度(?)が望ましい。200を超えるとカテゴリページが自動分割される。
項目が10に満たない状況ではカテゴリを作らない方がよい。上位のカテゴリに含めておき、記事数が増えた段階でサブカテゴリを作成するのがよい(20程度ならカテゴリの貼り替えも現実的)。ただし、その時点で記事数が少なくても、将来を見据えこのカテゴリはあってしかるべき、という判断はありうる。(「Category:X国の政治家」など)
項目が多数になったら、サブカテゴリへの分割を検討する。ただし必須ではない。
- 分割は一種類の分割方法による必要はない。例えば「Category:小説」のサブカテゴリとして、テーマによる分類と国による分類とを併存させてよい。
- 頭文字によるサブカテゴリは、有用性の観点からあまり望ましくないが、場合によっては(関連ノートでの合意をもって)作成可能。Category:日本の鉄道駅 あなど。
カテゴリ付与の指針
方針として、全ての記事にカテゴリの設定を行う。ただし、適当なカテゴリが見つからず、当面保留としておくケースもあってよい。
ノートページ・ユーザページにはカテゴリは付与しない。(ユーザページ用のカテゴリ、Category:User jaなど、を除く)
ある記事に対してカテゴリを設定する際は、上記の定義に即して、「xx」(記事)とは何であるか、を考える。多くは、記事本文の冒頭に書かれている。「イチゴ」は「植物」であり、「ウーロン茶」は「飲み物」である。これが第一候補になる。その名称のカテゴリが存在するかどうかを確かめ、また、その周辺(上位カテゴリ・サブカテゴリ)を確認する。カテゴリ名称としては違う名称であるかもしれない(上の例では、Category:植物よりCategory:果物がよりよい。「Category:飲み物」ではなくCategory:飲料があり、さらにCategory:茶がある)。
貼るカテゴリの数は、3、4個程度までがよい。どうしても多数ある場合は重要度を勘案して数を削ることも検討する。(注:数字には異論の余地あり。現時点で広く合意されている内容ではない)
- 関係するカテゴリを列挙したい場合は、== 関連項目 == の欄に並べるのもよいかもしれない。
- カテゴリの守備範囲が大きく重なるなど、候補のカテゴリが多数あって選びづらいという場合は、カテゴリ自体が過剰になっているのかもしれず、カテゴリ体系の見直し、統合なども検討すべきかもしれない。
あるカテゴリを付与したら、その上位カテゴリを合わせて貼る必要は、一般的には無い。特に下位カテゴリが完全に上位カテゴリに包含されるケースが典型的である。例えば、「Category:日本のサッカークラブ」としたら、「Category:アジアのサッカークラブ」や「Category:サッカークラブ」は不要。ただし、下記の例外あり。
記事名「xx」と同じ名称のカテゴリ「Category:xx」が存在する場合、例外なく「Category:xx」に含めるべきである。読者への誘導の意味もある。またこの場合は、記事に「Category:xx」ひとつを貼るだけではなく、分類を示す意味でその上位カテゴリも併記した方がよい。
ソートキー
ソートキーとして、ひらがなで読み仮名を記述することが推奨される。濁点の扱いなどの詳細については議論がされているが、統一的な合意が得られるには至っていない。(Wikipedia‐ノート:分類#カテゴリページ内の一覧の見出し文字など)
- 書式:[[Category:YY|よみがな]]
カテゴリYYに対して主要な項目「YY」「YYの一覧」などについては、他の項目に埋もれてしまわないように、読み仮名を「*」で始めるとリストの冒頭に表示される。
あくまでも並べ方のためのキーであるので、読み仮名にこだわらず、工夫が可能。Category:イギリスの文化を(「Category:イギリス|いきりすのふんか」ではなく)「Category:イギリス|ふんか」とする、国道43号を「Category:一般国道|043」とする、青森駅を「Category:日本の鉄道駅 あ|おもり」とするなど。ただし、特殊なルールは関連ノートでの合意をすべき。
人名のソート規則についての統一的な議論はまだ無い。一例として、「姓(半角スペース)名」とする方式がある(夏目漱石は「|なつめ そうせき」、ジム・キャリーは「|きやりい しむ」)。(注:本項目については議論の必要あり)
一覧記事とカテゴリとの関係
一覧記事とカテゴリは、主旨は似ているが異なるものであり、どちらかがあれば他方は不要というものではない。一般的には両方が補完的に併存する価値がある。
- なお、Category:一覧 とそのサブカテゴリは、「一覧記事」を集めた「カテゴリ」である。間違いが多いので注意すること。