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バイオインフォマティクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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情報生物学とも訳される。 生命現象を情報の流れとして捉え、情報解析の手法を用いることによって生命現象を解析するという立場の生物学分野。 近年ヒトゲノム計画などで大量の情報が得られる一方、それらの情報から生物学的な意味を抽出することが困難であることが広く認識されるようになり、コンピュータを用いた大量解析が必要となってきているため、1990年代後半より注目されている。 例としては、NCBIDDBJなどから一般に利用可能なデータベースへの問い合わせを通じて、DNAアミノ酸配列(シークエンス)を解析することなどが含まれる。

生物学出身の研究者はプログラミングに関しては初心者であるので、学習の容易なスクリプト言語Perlが用いられることが多い。またPerlの特徴であるパターンマッチングが配列解析に有効なことも理由である。

定義が対象ではなく手法によってなされているので、その研究内容は多岐に及び、ほとんど生物学全体といってもよいが、配列情報からの遺伝子の発見、生体分子の構造解析、タンパク質の相互作用の予測などが主立った研究テーマとなっている。