Wikipedia:大使館
ウィキペディアは多言語プロジェクトとして展開しています。この大使館のページは、他言語版のウィキペディアの動向や、プロジェクト全体の動向などについてのお知らせをするところです。
他言語版のウィキペディアと日本語版の間を行き来している方で、何か日本語版の他のユーザと共有するとよさそうなニュースなどをご存知の方は、以下にニュースやリンクを書き込んで下さい。
また、他言語版へ出向いて何かをしたい人や他言語版の状況を知りたい人にちょっとした情報提供をしたり、案内したり、手助けできるような方は、以下にその旨を書き込んで下さい。(これは一応大使とか駐在員ということになります。)
大使、駐在員のリスト
- 英語版
- スペイン語自由百科事典(Enciclopedia Libre en Español)の大使館
- Aburayama (日本語が分かります)
- Juanan (英語などが分かります)
- Youssefsan (英語やフランス語などが分かります)
他言語版情報など
2003年
12月
カテゴリ作成機能
最近のソフトウェアの更新に伴って導入された機能に、カテゴリ作成機能があります。
MediaWiki:All_messagesにもそのためとおぼしき項目があります。
これは、今のところ、作動しない設定になっているそうです。ソフト的にはサポート体制が整っているけれども、実際に導入すべきかどうかは、どうやら揉めているような感があります。(が、理由などはよくわかりません。)サーバに負担がかかるなどという事情でなければ、日本語版で独自に導入すべきかどうかを議論するのはよいかも知れませんし、部分的に導入してみるのもありかも知れません。
僕は事情をよく知らなかったのですが、最近の英語版井戸端ZockyさんとTim Sterlingさんのやりとりと、そこからリンクされている関連ページで概要がつかめました。
機能の概要は以下の通り:
- 記事の最後に、[[Category:理論物理学]]などと記すことである記事を「分類」することができる。分類は、その記事の属するジャンルだけではなくて、「スタブ」「注意が必要なページ」などでもよい。
- 新しくCategory:名前空間ができたため、そのカテゴリへのリンクをクリックすると、専用ページが現れる。そこにはカテゴリの定義や、関連の説明などを入れる。そこにリンクされているページのリストは、自動的に生成され、ページの下部にリストとして表示される。
- 従って、一覧系の記事や、スタブ、曖昧さ回避などのページも、カテゴリ機能を使ってメンテすることができる。
#他のウィキでは既にこういう機能がついているところもありますね。
テスト用のウィキペディア test.wikipedia.org 内に例があります。[1]
経緯としては、2月にErik MoellerさんがWikitech-lで提案があり、[2]し、7月にTim Sterlingさんが必要なソフトを完成させたようです。[3]
Zockyさんのページにこの機能の是非についての考察があります。 [4]
ご意見、ご質問などは、よかったらWikipedia:井戸端BBSの使い方からリンクされている井戸端BBSの方でお願いします。
(12月9日)
GFDLにまつわる諸論争
メーリングリスト wikilegal-l 及び wikipedia-l から
そもそもの発端は、Hard banと呼ばれる措置(確か半永久的なアクセス禁止で、荒らしなどを一時的にアクセス禁止にするものとは違う)の対象になった「142」というユーザーのメタ・ウィキメディア上の記事をAnthereさんが復活させようとし[5]、Mavさんがそれを食い止めようとした [6] ところからのようです。
半永久的なアクセス措置を受けた人の編集はその内容いかんに関わらず差し戻すべきだろうという意見がジミー・ウェールズさんによって以前提案/宣言されていたのですが、Anthereさんはそれを知らずしてか、142さんの記事を復活させようとしました。
もしも復活がだめだということなら、142さんの分は削除してもいいから、Anthereさんが削除された文章を元に新たに投稿するというのはどうか、という提案も。(これは日本語版で「再構築」と呼んだりした作業です。)これは履歴を保存しないで他人のGFDLの文章を利用することになるため、GFDLに違反する、とMavさんが指摘しました。(そういえば日本語版でやっている再構築がGFDLに違反するという指摘も、Mavさんのものでした。)
この議論自体にはいろいろな要素が絡んでいるようですが、GFDLに関しての話に絞ります。
Anthereさんは、他人のものを投稿する時に要約欄を使って自分のものでないことを宣言しても、GFDLには違反することになるというMavさんの意見をとりあげて、「だとするとコピー&ペーストも駄目じゃないのか」というような指摘をしました。例えば自分が投稿した記事の文章一部が別のユーザーによって抜粋され、独立記事にされたけれども、これを自分のものとして記録を直してもらえるだろうか、というような問いを投げかけました。[7]
加えて、ドイツ語版のあるユーザーが、「第三者がウィキペディアの記事を商業利用する場合には、GFDLに忠実な利用を行っていなければ法的手段に訴えることも辞さない」、という宣言をしたことがEric Moellerさんによって報告され[8]、更にGFDL関連の議論が続きました。具体的には外部サイトでGFDLに忠実でないものがあるようです。(ウィキペディアはあちこちでミラーされているので。)
論点として出たのは、次のような点です(あちこち抜けているかも)。
- GFDLの1.2版 (日本語版はまだ 1.1版です。)では、主な著者を5名リストすべしということになっているが、ウィキペディアではこれをやっていないのではないか。
- ウィキペディアではGFDLに説明がある「著作権表示」を忠実に実行していないようだが、それでよいのか?
- よい、断言できない、著作権者はそもそも誰か、など
- そもそもサイト(英語版とか日本語版とか)が文書の単位なのであって、個別の記事が単位なのではないから、コピー&ペーストなどは問題ない。
- 著作権表示、主な著作者表示などをどうするか? そもそも主な著作権者をどうやって決めるのか?
- そもそもサイト全体をひとつの文書と考える方がウィキペディアや二次利用者にとって便利、有利という意見は正しいか?
- ウィキペディア(ウィキメディア財団のことでしょうか)はGFDLに違反している二次利用者を相手取って訴えることができるか?
- 二次利用者の義務はどのようなものか?
- 二次利用者はサイト内にひとつでも記事が含まれていたらサイトが丸ごとGFDLで提供されるべき作品ということになってしまうのか?
(12月3日)
11月
メタウィキペディアがメタウィキメディアに
メタ・ウィキメディアから
10月末頃からメタウィキペディア(とこれまで呼んでいたサイト)がメタウィキメディアに名称を変更しつつあったようですが、最近、インターフェース部分も変更し、名前空間や、ページ上部の出典表示(日本語版の場合 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 となっているもの)なども変えたようです。
メインページの変更は、辿ってみたら10月20に行われたようです。[9]
関連ページ:meta:Meta-Wikimedia:BabelのMarverick149さんの書き込みに、インターフェース部分の変更がおおまかに説明されています。
メタ・ウィキペディアは、これまではウィキペディア全体に関連する事柄を扱う場所とされていましたが、ウィキペディア以外の姉妹プロジェクト(ウィクショナリーやウィキクォートなど)が発足したせいもあって、ウィキメディア財団がホストしているプロジェクト全体のための場所、という風に変えたようです。
(11月22日)
インストーラ
メタ・ウィキメディアから。
メディアウィキを手軽にインストールしたい人が使えるようなインストーラーを作成するためのアイディアを募集中ということです。meta:installer_ideas
関連リンク: Wikitech-lの投稿: Tim Sterling さんによるインストーラーのアイディアを募集する旨のお知らせ
(11月22日)
ソフトウェアの変更
メーリングリスト Wikipedia-l から。
最近、ウィキペディアのソフトウェアへの変更がまとめて行われたようです。もしかすると前々から存在した機能もあるかも知れませんが、気がついたものを挙げてみます。(ご存知の方がいましたら追加・訂正お願いします)
- 画像の削除機能が復活した
- 一部の記事で、最初の一文が右寄せになるようになった。
- 特別:Ancientpagesが追加された。
- これは長い間誰も編集していないファイルのリストを提供する機能です。
関連リンク:
- Brion VIBBERさんのWikitech-lへの投稿
- 変更点をリストアップしたリリースノート (Sourceforge.com内)
(11月20日)
近々、ソフトウェアの変更があるそうです。当初の予定では今の時点で変更完了の予定だったのが多少延期になりましたが、近いうちに、ということのようです。主な変更点は、ダウンロードが速くなること、インターフェースの変更手続きが多少容易になること、など。
- 変更点について簡単に説明したWikipedia-lのBrion VIBBERさんの投稿
- 変更の延期について。Wikipedia-lのBrion VIBBERさんの投稿
(11月24日)
エジプト研究のウィキペディア間協力
メーリングリスト Intlwiki-l から。
フランス語版で主に活動している Guillaume Blanchard さん(ユーザ名では Aoinekoさんです。)が、多くのウィキペディアから参加者を募ってエジプト研究についての情報交換をやってみたい、という提案をしています。
http://mail.wikipedia.org/pipermail/intlwiki-l/2003-November/002563.html
ちなみにAoinekoさんは日本語版ウィキペディアを設置することを提唱したり、まだ日本語版が閑散としていた頃にふらっとやって来た人に声をかけて定着を促したりした人でもあります。最近は日本語版にはお目にならないようですが。
そういえば、エジプトの記事はAoinekoさんが1年以上前に始めたもので、日本語版の中ではかなりの長寿記事ですね。
興味のある方はフランス語版に行って声をかけてみて下さい。(あるいはメーリングリスト上で。)一応日本語もわかると思います。英語も。
(11月14日)
フランス語版ミラーの設置案
メーリングリスト Wikipedia-l から。
http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikipedia-l/2003-November/012935.html
フランス語版のYannさんのところに、別の組織から、ウィキペディアのミラーをホストしたい、という相談が来たそうです。相談を持ちかけたのは、ウェブマスターの協同組合のような組織のようです。ざっとしか読んでいませんが、以下のようなことが議論になっているようです。
- ウィキメディア財団の支部なり、別組織なりがフランスに設置され、フランス語版のミラーの所管になる必要があるという話だが、それは望ましいことかどうか
- 資金、人的資源などがどの程度かかるか。サーバへの負担などはどのように変化するか。
- ミラーは読むだけのものなのか、編集・投稿もできるようにするのか。
- 先方の動機は何か。
- どの程度急を要する用件なのか。
- 法的なリスクにはどのようなものがあるか。
(11月14日)
ドメイン名
メーリングリスト Wikipedia-l から。
ドイツ語版に転送するようになっていた www.wikipedia.de のドメイン名が気が付くと第3者に買い取られていたそうです。[10]登録した人が更新を忘れたためということのようです。しかも、買い取った人はジミーさんのところに連絡をして、高値での販売を申し出たとか。[11]公平を期すなら、ウィキメディア財団としては全言語版の分のドメインネームを買い取らないといけないのではないか[12](mavさん)、報道の対象になるような活発なウィキペディアの分を先に買い取るのがいいのではないか、[13](Deliriumさん)、個々人がウィキペディアのためにドメイン名を買うのは自由だけど、という話から、どうせならウィキメディアに特にドメイン名用、という風に寄付をしてもらって、そのお金で特定のドメイン名を買って、ウィキメディアで一手に管理する方がいいんじゃないか、という提案がありました。その後、匿名でヨーロッパ圏のドメイン名用資金として寄付があったそうです。[14]
ちなみに、寄付はPaypal、郵便などで受け付けています。こちらのページに案内があります。[15] 英語まわりの質問などがありましたらお尋ね下さい。
(11月7日)
言語間リンク用Bot
メーリングリストWikitech-lから。
言語間リンクを処理するのに使えるBotを作成中、というメールがフランス語版のユーザー Ashar Voultoizさんからあり、 [16] それにオランダ語のRob Hooftさんが、既にそういうBotがあります、という返事。[17] Rob Hooftさんは、まだ張られていない言語間リンクのデータを配達しに日本語版へも来る方です。
Andre Engelesさんが、それに続いて、RobさんのBotがオランダ語版とデンマーク語版で使われていて、お勧めできるものだ、と書いています。[18] 他の言語のウィキペディアでも、(Botが許されるなら)教えて欲しい、とのことです。その言語のウィキペディアのことをわかっている人が使うのが最適、ということのようです。
関連リンク:http://sourceforge.net/projects/pywikipediabot , http://meta.wikipedia.org/wiki/Interwiki_bot , http://sourceforge.net/mail/?group_id=93107
(11月7日)
プロジェクト間での画像共有
メーリングリストWikitech-lから。
プロジェクト間で画像を共有するにはどういう仕組みにするのがよいか、という議論をやっています。 [19] 詳細を解説するには僕の知識は余りに覚束ないので、どなたか詳しい方にお願いします。
関連リンク:http://meta.wikipedia.org/wiki/WikiImages.org , http://meta.wikipedia.org/wiki/Inline_Linking
(11月7日)
(背景の補足)
日本語版と英語版とポーランド語版で同じ画像を利用する時に、いちいち画像をそれぞれのウィキペディアにアップロードするのは手間だ、という意見があります。
現在のところ、画像のURLアドレスを直接書き込むことで画像を表示させることもできますが、この機能はなくした方がよいだろうという意見も多いようです。
その代わりに、何か、画像を一度アップロードしたらそれを各ウィキペディアで利用できるような仕組みがあるのがよい、という話になっています。具体的にどういう仕組みにしたらよいのかについて、いろいろな案をまとめて、比較対照しているのが以下のページです。Fantasy さん(主にドイツ語版と英語版のユーザ)が最近になってもう一度ページの内容をチェック、更新したようで、コメントが欲しい、とメーリングリストで呼びかけがありました。[20]
http://meta.wikipedia.org/wiki/WikiImages.org
(11月16日)
開発者募集の呼びかけ
メーリングリスト Wikitech-l から
先月、Tim Sterlingさん(開発者の一人)が、開発者の仕事を手伝ってくれる人が増えない理由を幾つか考えて、もし以下に挙げるような理由で協力を見合わせたことがあったとしたら、教えて欲しい、というような投稿をしました。[21] より多くの開発者を獲得するために、現在の体制を見直そう、という主旨です。
それが多くの人の反響を呼んで、自分はこういう理由で参加していない、他にももっとこういう誘因があれば参加すると思う、などといった議論になっています。ちなみにTimさんが挙げたものは、以下の5つです。
- PHPやMySQLを知らない
- ドキュメンテーションがお粗末、 コードがわかりづらい、
- どこから手をつけてよいかわからない
- テスト用サーバがない
- CVS/サーバアクセスがない。プロジェクトに貢献する手続きが面倒
(11月7日)
キーワードの多言語化
メーリングリスト Intlwiki-l から
先月、Tim Sterlingさんが "#REDIRECT" のように現在は英語になっている各種のキーワードを、他の言語でも受け付けられるようにする仕組みを開発中です。各言語版の翻訳を募集中ということです。
こうしたインターフェースまわりの修正・変更は、基本的にLanguageJa.phpのファイルを編集し、それを開発者がサーバにインストールして行っていましたが、最近では、このファイルをメタペディアの方にある専用のページに集積させているようです。[23]
日本語版も誤訳なども含め、いろいろと改善の余地がありますが、3月上旬からほとんど手がつけられていない状況です。改善案は、Wikipedia:井戸端/臨時分室7にあります。
また、日本語版では何故かどこにも注意書きがありませんが、このファイルはGNU_FDLではなくウィキペディアのソフトウェアの一部として利用、配布するため、GPLとして扱われる、とメタペディアのページにはあります。
(11月7日)
10月
ログインしているユーザのアクセス禁止措置
ここ数ヶ月メーリングリストの方で散発的に議論が続いていたのですが、どうやら管理者はユーザーアカウントの停止(ログインしているユーザーのブロック)もできるようになっているようです。
確かめていませんが、英語版だけの試験的導入ということではなく、他言語版にも導入されているみたいです。(Andre Engels さんのオランダ語版での実験の報告)
ちなみにユーザーアカウントを持っている人のアクセス禁止措置については、ジミー・ウェールズさんの承認を得ることが必要とされていましたが、それが英語以外の言語のウィキペディアにどう適用されるのかは不明確でした。それについても最近メーリングリストで言及があり、基本的には自治に任せる、ということになったようです。(Jimbo Wales さんの英語版以外のウィキペディアでのアクセス禁止についてのコメント)
ちなみに、現在までのところ、日本語版ではアクセス禁止措置がとられたことはなく、Wikipedia:IPブロック依頼やそのノートで議論が行われている最中です。
(10月15日)
リンク部分に下線は必要か?
現在の設定では、リンクになっている語には下線がつきますが、これを「ユーザーオプションでOnにしない限り下線が表示されない」という風に変更してはどうか、という議論をメーリングリストとメタペディアの方でやっています。
投票もやっており、締め切り日は10月25日まで、とあります。
2つあるオプションはそれぞれ次の通りです。
- Non-underlined というのは下線をなくすべきという案への票
- Underlined / browser default というのは下線をひく今の設定のままにする(ブラウザーの設定が
メタペディアでログインして、どちらかの案に~~~とチルダを3つ付記することで投票できます。
そもそもメタペディアでユーザー登録をしていない場合には、ウィキペディア日本語版と同じ方法で登録できます。
ロゴ投票の時よりもやや非公式な形での投票ですが、一応プロジェクト全体に影響するものになるつもりでやっているそうです。(総投票数が余りに少なかったりすればまた別かも知れませんが。)
質問やご意見などありましたらお気軽にどうぞ。
(10月15日)
ウィクショナリー
ウィクショナリーの記事数が今月初め頃、10000本を超えたというニュースがありました。meta:Current events
現在では記事数は1万2000本以上です。辞書だからどんどん記事が作成できるのか、というと必ずしも それだけが理由ではないようで、Unicodeのデータベースなどを利用したBotで漢字関連の記事を数千件作成したのが大きいようです。
日本語版でもたまに活動しているNanshuさんが作成したもので、(NanshuBot)がそれで、投稿記録を見ると既に7500件以上もの記事を自動作成しています。以前同じようなことを(これまた日本語版でも活動している)TakuyaMurataさんが英語版で提案し、ウィクショナリーの方に向いている、などの反論にあっていましたが、ウィクショナリーの方ではBotを受け入れたようです。
(10月14日)
寄付金
ウィキメディア財団ではPaypalなどを通じた寄付金を受け付けるようになりましたが、その総額が当初の目標額であった7,000ドル(米ドル換算)を超えたそうです。米ドル以外にカナダドル、ユーロ、イギリスポンド、の通貨での寄付が寄せられていますが、達成の主な理由は、5,000ドルの寄付があったことが挙げられていました。(寄付をした方の名前は公開されていません。)
ジンボ・ウェールズさんも驚いています。:)
http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikipedia-l/2003-October/012518.html
記事数30万達成のプレスリリースをして、目標額を達成、サーバーを新しく増設する、というのが当初の計画だったのだと思うのですが、リリースよりも先に目標額を達成してしまった形になるようです。
(10月10日)
それを受けたアップグレードの計画が以下にあります。アドバイス募集中だそうです。
http://mail.wikipedia.org/pipermail/wikitech-l/2003-October/006427.html
(10月13日)
8月
GNU FDL
ウィキブックスなどのプロジェクトは、まだ初期段階にあります。そこで、この際GNU FDLを採用しない可能性を検討してみてはどうか、という議論がここ2ヶ月ほどウィキブックス用のメーリングリストであるtextbook-lで行われています。7月分 8月分 論点は多岐に渡っていて、以下にリストする内の最後の3項目はまだはっきりよくわかっていないのですが、こんなものが出ています。
- GNU FDLはライセンスの内容がそれほどわかりやすくない
- コンテンツが自由なものに留まることはGNU FDLで保証される
- クリエイティブ・コモンズのAttribution+Share Alike ライセンスの方がよいのではないか
- もしクリエイティブ・コモンズのライセンスを採用したら、ウィキペディアからコピー&ペーストして来ることがライセンス違反になるのではないか。
- 二重ライセンス方式などの工夫は可能か
- リチャード・ストールマンとローレンス・レシッグにはたらきかけて、GNU FDLの次のバージョンとクリエイティブ・コモンズの一部のライセンスが互換性を持つようにすることは可能か
- ストールマンにはたらきかけてウィキペディアが使えるような別のライセンスを作ってもらうことはできるか(それが現在のGNU FDLの後継ライセンスとして何らかの形で指定される必要があります)
- 国際法や各国の法はどのような側面にどのように適用されるのか
- GFDLを使って開発したウィキブックを再利用する際に、他のライセンスにしたい、あるいは一部のライセンスの条項を守らずに済ませたいというニーズがあるのをどうするか。(教科書の出版社など)
- 例えば履歴や著者名のリストなどを掲載しないで済ませたい場合が想定されているようです
- 匿名のユーザは投稿・編集できないことにして、問題が起きたらそれらのユーザに連絡し、許諾をもらえる体制にするのはどうか
- ヨーロッパにおける著作権法に照らして、匿名ユーザから、特定のライセンスに基づくウィキメディア上での使用許可や、著作権の移管は可能か
ジミーさんはストールマン氏やレシッグ氏と話す機会もちょくちょくあるようなので、互換性の話題について切り出すのに機が熟する(自分の考えや気持ちがまとまる)のを待っている、というようなところだそうです。
(8月31日)
新プロジェクトの立ち上げは歓迎
ウィクショナリー(辞書)、ウィキブックス(教科書などの本)、ウィキクウォート(警句など)など関連プロジェクトはいずれも最初は英語からスタートします。これは英語中心主義とかアメリカ中心主義とかいう(ウィキペディアが持つとしばしば非難される)性質にあたるかどうか、Intlwiki-lで、いろいろと議論がありました。
ジミーさんとしては、英語でも他の言語でも、ウィキメディアの目的にあったプロジェクトなら、歓迎だそうです。[24] ウィキメディアの目的、原則については、参加者に開かれていること、開発された資源が自由に利用できること、中立的な観点を尊重すること、を挙げています。
(8月31日)
"簡単な英語"版
http://simple.wikipedia.com/ は簡単な英語を使ったウィキペディアです。記事を簡単な英語で書くことで、英語を母語としない人が読んだり、投稿したり、ここから他の言語へ翻訳したりしやすいように、という狙いがあるそうです。
多言語間翻訳のために各言語版の人が簡単な英語で情報をやりとりできる場のようなものを目指すとよいのではないか、という意見を最近何度か目にしました。
現在のページ数は200ページ程度とまだ小さいです。全ページのリスト
(8月24日)
デフォルトスキンの新デザイン
特殊ページへのリンク、ロゴ、などなどについてのレイアウトを決めるのが「スキン」の部分ですが、今のスキンを新しいものと変えようという試みをTarquinさん(英語版、フランス語版のユーザ)がやっているようです。
単に新しいスキンをオプションとして追加するわけではなく、ログインしていないユーザなどが最初に見ることになるページのデザインを決めるもの。
それぞれ以下のページが基本的な情報提供のページになっています。
http://meta.wikipedia.org/wiki/Montparnasse_skin
http://meta.wikipedia.org/wiki/Paddington_skin
それぞれのTalk(日本語版のノートに相当するもの)のページでコメントも受け付けています。
(8月24日)
インターフェース変更
英語版では最近、インターフェースの大幅な変更が行われました。Wikipedia: 名前空間などのページの黄色がちょっと薄い色になったり、記事に自動的に目次が生成されるようになったり、セクション毎に編集できるようになったり、といったものです。バグを直したりユーザのフィードバックを受けたりして一応落ち着いたら各国語版にも実装する予定だそうです。
他にもいろいろな機能がテストウィキでテストされています。
- テストウィキ:http://test.wikipedia.org/
(8月3日)
既に変更版が日本版にも実装されました。何がどう変わったのか全容は把握できていないのですが、まだ日本語版でほかの方がやっていないと思われるものが2つあります。
- 「最近更新したページ」の一部分が変更できる
- 画像を右寄せで表示し、本文がその左側に配置されるようにできる
前者はWikipedia:Recentchangesを編集すると、その内容が、現行のページ上部のテキストの代わりに表示されることになります。
後者は、英語版の画像使用の方針のMarkupのセクションに例があります。またそこからリンクされているメタペディアのページでそれをどう変更したらよいかについて議論の最中のようなので、また仕様が変わることになるかも知れません。
(8月23日)
英語版の記事数15万本、全言語版の記事数30万本
もうすぐ英語版の記事数が15万になります。3週間以内、とあるユーザの方が見積っていました。報道発表を用意しようという動きがあります。 (Wikipedia-lの投稿)
10万本になった時にはワイヤードニュースでとりあげられ、記事が日本語にも翻訳された結果、日本語版にも多くの人がやってきました。(2月初め頃)
今回は10万本の時ほどニュース性はないように思うのですが、ウィキペディアの全言語版の総記事数が現在27万本強で、それが30万になる時にプロジェクト全体で売り込むのがいいんじゃないか、という案も出ています。 (Wikipedia-lの投稿)
ウィキメディア協会(Wikimedia Foundation 非営利法人)の設立なども含め、ウィキペディアの存在をアピールしようという動きがあるようです。(これはWikipedia-l のリストから)今まではジンボ・ウェールズさんのポケットマネーに全面的に依存していましたが、法人設立に伴って広く寄付を募ろう、という狙いがあります。現在は寄付が免税になるようにするための法的な手続き中だそうです。
他に、www.wikipedia.org のアドレスを英語版ではなくて全プロジェクト共通のメインページのような形で使ってはどうか、というアイディアもあります。これは積年の課題でなかなか議論がまとまらないような印象がありますが。
(8月3日)
続報:どうやらこの件は全言語版の30万本の方になるようです。メタペディアの方で、英語のプレスリリースを用意しています。30万本に到達する数日前にはこれを完成させ、ボランティアが各言語に翻訳して世界同時発表、というような計画です。プレスリリース原稿
うまく時間がとれたら日本語にも是非翻訳したいので、僕(Tomos)は一応ボランティアを申し出ておきました。が、もし他にも協力して下さる方がいたら原稿のノートのページに書き込んでおいて下さると心強いです。
(8月5日)
関連プロジェクト
ウィキペディアでは以前からウィクショナリー(ウィキ方式の辞書)を開発していますが、最近では本や教科書の編修( http://textbook.wikipedia.org )がスタートし、引用、名言集( http://quote.wikipedia.org )をスタートさせる話も出ています。
(8月3日)
CNNで報道
CNNでウィキペディアがとりあげられるそうです。アジア・太平洋の時間で月曜(8月4日)の朝、とあったのでもう放送されたのだと思います。香港で学校の先生が生徒40人ほどにウィキペディアを使って共同執筆を実体験させた、という話が主になるはずだとか。(英語版の井戸端への投稿。)
(8月3日)
その他、短信
オランダ語版は記事数がもうすぐ1万本です。(Wikipedia-lへの投稿)
(8月3日)