2001年世界水泳選手権
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2001年世界水泳選手権(2001ねんせかいすいえいせんしゅけん)は、2001年7月16日から同年7月29日まで福岡市博多区のマリンメッセ福岡を中心に行われた第9回世界水泳選手権である。
概要
[編集]アジアで初めて開催された世界水泳選手権である。世界で初めて常設ではなく、日本のオートバイメーカー・ヤマハ発動機が制作した50m公認プールを仮設して行われた。
競泳とシンクロナイズドスイミングはマリンメッセ福岡、飛込競技は福岡県立総合プール、男子水球は博多の森センターコート、女子水球は福岡市立総合西市民プール、オープンウォータースイミングは百道浜で行われた。
この大会からオリンピックでは行われない、男子800m自由形と女子1500m自由形、自由形以外の50mが正式種目になった。
大会テーマ曲は、B'zの「ultra soul」だった。終了間際では「GOLD」も使用された。
大会マスコットは河童をモチーフに作られた「ぱちゃぽ」で、大会終了後も日本水泳連盟のマスコットとして引き続き使用されている。
競技結果
[編集]競泳
[編集]男子
[編集]女子
[編集]飛込競技
[編集]種目 | 金 | 銀 | 銅 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男子 | ||||||
1m 板飛び込み | 王峰 中国 |
444.03 | 王天凌 中国 |
433.14 | アレクサンドル・ドブロスコク ロシア |
414.21 |
3m 板飛び込み | ドミトリー・サウティン ロシア |
725.82 | 王天凌 中国 |
717.27 | 寺内健 日本 |
712.38 |
10m 高飛び込み | 田亮 中国 |
688.77 | アレクサンダー・ディスパティエ カナダ |
670.95 | マシュー・ヘルム オーストラリア |
670.23 |
3m シンクロ板飛び込み | 彭勃 王克楠 中国 |
342.63 | ヨエル・ロドリゲス フェルナンド・プラタス メキシコ |
338.49 | アレクサンドル・ドブロスコク ドミトリー・サウティン ロシア |
335.19 |
10m シンクロ高飛び込み | 田亮 胡佳 中国 |
361.41 | エドゥアルド・ルエダ フェルナンド・プラタス メキシコ |
336.63 | ロマン・ボロドコフ アントン・ザハロフ ウクライナ |
336.06 |
女子 | ||||||
1m 板飛び込み | ブライズ・ハートリー カナダ |
300.81 | 呉敏霞 中国 |
297.57 | 張晶 中国 |
294.15 |
3m 板飛び込み | 郭晶晶 中国 |
596.67 | イリーナ・ラシュコ オーストラリア |
552.39 | ユリア・パハリナ ロシア |
543.54 |
10m 高飛び込み | 許冕 中国 |
532.65 | 段青 中国 |
522.54 | ラウディ・トゥアキー オーストラリア |
511.50 |
3m シンクロ板飛び込み | 呉敏霞 郭晶晶 中国 |
347.31 | ユリア・パハリナ ベラ・イリナ ロシア |
320.61 | ディッテ・コツィアン コニー・シュマルフス ドイツ |
303.03 |
10m シンクロ高飛び込み | 段青 桑雪 中国 |
329.94 | エフゲニア・オルシェフスカヤ スベトラナ・ティモシニナ ロシア |
306.90 | 宮嵜多紀理 大槻枝美 日本 |
297.00 |
シンクロナイズドスイミング
[編集]種目 | 金 | 銀 | 銅 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
ソロ | オルガ・ブルスニキナ ロシア |
99.434 | ヴィルジニー・デデュー フランス |
98.287 | 立花美哉 日本 |
97.870 |
デュエット | 立花美哉 武田美保 日本 |
98.910 | アナスタシア・ダビドワ アナスタシア・エルマコワ ロシア |
98.390 | クレア・カーバーディアス ファニー・レトルノー カナダ |
96.704 |
チーム | ロシア | 98.917 | 日本 | 98.083 | カナダ | 97.453 |
水球
[編集]種目 | 金 | 銀 | 銅 |
---|---|---|---|
男子 | スペイン | ユーゴスラビア | ロシア |
女子 | イタリア | ハンガリー | カナダ |
オープンウォータースイミング
[編集]種目 | 金 | 銀 | 銅 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
男子 | ||||||
5km | ルカ・バルディニ イタリア |
55分37秒 | エフゲニー・ベズロウチェンコ ロシア |
56分31秒 | マルコ・フォルメンティニ イタリア |
55分42秒 |
10km | エフゲニー・ベズロウチェンコ ロシア |
2時間01分04秒 | ウラジーミル・ディヤチン ロシア |
2時間01分04秒 | ファビオ・ベンチュリニ イタリア |
2時間01分11秒 |
25km | ユーリー・クジノフ ロシア |
5時間25分32秒 | ステファン・ゴメス フランス |
5時間26分00秒 | ステファン・レカト フランス |
5時間26分36秒 |
女子 | ||||||
5km | ビオラ・バリ イタリア |
1時間00分23秒 | ペギー・ビューシェ ドイツ |
1時間00分49秒 | ヘイリー・ルイス オーストラリア |
1時間00分52秒 |
10km | ペギー・ビューシェ ドイツ |
2時間17分31秒 | イリーナ・アビソワ ロシア |
2時間17分47秒 | エディト・ファンディイク オランダ |
2時間17分52秒 |
25km | ビオラ・バリ イタリア |
5時間56分51秒 | エディト・ファンディイク オランダ |
6時間00分36秒 | アンジェラ・マーラー ドイツ |
6時間06分19秒 |
国別メダル受賞数
[編集]順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | オーストラリア | 13 | 4 | 6 | 25 |
2 | 中国 | 10 | 6 | 4 | 20 |
3 | アメリカ合衆国 | 9 | 9 | 8 | 26 |
4 | ロシア | 6 | 8 | 7 | 21 |
5 | イタリア | 6 | 2 | 4 | 12 |
6 | ドイツ | 4 | 7 | 8 | 19 |
7 | オランダ | 3 | 5 | 1 | 9 |
8 | ウクライナ | 3 | 1 | 1 | 5 |
9 | スウェーデン | 1 | 3 | 2 | 6 |
10 | イギリス | 1 | 2 | 4 | 7 |
11 | 日本 | 1 | 1 | 7 | 9 |
12 | カナダ | 1 | 1 | 3 | 5 |
13 | ルーマニア | 1 | 1 | 2 | 4 |
14 | ハンガリー | 1 | 1 | 1 | 3 |
15 | スペイン | 1 | 0 | 0 | 1 |
16 | フランス | 0 | 2 | 1 | 3 |
17 | オーストリア | 0 | 2 | 0 | 2 |
メキシコ | 0 | 2 | 0 | 2 | |
19 | アイスランド | 0 | 1 | 1 | 2 |
20 | コスタリカ | 0 | 1 | 0 | 1 |
ポーランド | 0 | 1 | 0 | 1 | |
スイス | 0 | 1 | 0 | 1 | |
ユーゴスラビア | 0 | 1 | 0 | 1 | |
24 | 南アフリカ共和国 | 0 | 0 | 1 | 1 |
合計 | 61 | 62 | 61 | 184 |
日本でのTV放送
[編集]- 日本国内におけるテレビ中継の放映権は以前までNHKが持っていたが、今大会ではテレビ朝日が獲得し、ANN系向けに放映された(一部の試合は、福井放送とテレビ宮崎でも放映された)。
- 準決勝・決勝は18:00から行われ、19:00から時差放送で中継された。
- 提供クレジットはCM明けではなく番組途中に提供コメントをせずスポンサー紹介している。途中の提供チェンジもする。(この体制は以後、現在も続いている。)
- 7月23日 - 7月27日は番組自体は21:24まで、21時台の通常番組ではなく、21:36から『ニュースステーション』を18分拡大・前倒しして放送した。
- 7月29日の大会最終日では第19回参議院議員通常選挙と重なった為、19:58から20:10まで『選挙ステーション2001』を放送、20:10から再び『世界水泳』、21:00に『選挙ステーション2001』を放送した。
- テレビ朝日の番宣CMでは3DCGキャラクターの速水亜矢(声 - 深田恭子)が挫折を乗り越えて大会出場を勝ち取るまでのストーリーが4部構成で展開された[1]。22年後に同じく福岡市で開催された第20回世界水泳では、亜矢の娘と言う設定で「世界初のバーチャルスイマー」を肩書とする速水永遠(声 - 橋本環奈)が起用されている[2]。
大会協賛社
[編集]脚注
[編集]- ^ “世界初のVスイマー・速水永遠が『世界水泳福岡2023』をPR! キャラクター原案は「花譜」のPALOW.”. TV LIFE Web (ワン・パブリッシング). (2023年6月13日) 2023年7月29日閲覧。
- ^ “橋本環奈が声を担当するVスイマー速水永遠 「アイドルみたい?」と輝くポーズ話題【世界水泳】”. THE ANSWER (Creative2). (2023年7月7日) 2023年7月29日閲覧。