宇奈月温泉スキー場
宇奈月温泉スキー場 | |
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Unazuki Onsen Ski Land | |
宇奈月温泉街から見た宇奈月温泉スキー場。 | |
所在地 |
〒938-0282 富山県黒部市宇奈月温泉字大原[1] |
座標 | 北緯36度48分44秒 東経137度35分4秒 / 北緯36.81222度 東経137.58444度座標: 北緯36度48分44秒 東経137度35分4秒 / 北緯36.81222度 東経137.58444度 |
正式名称 | 黒部市宇奈月温泉スキー場[1] |
別名 | 宇奈月スノーパーク[2][3] |
所有者 | 黒部市[1] |
運営者 | 黒部市[4] |
管理者 | 宇奈月大原台[5] |
開業日 | 1956年[4][6] |
標高 | 550 m - 320 m |
標高差 | 230 m |
最長滑走距離 | 1,100[2] m |
最大傾斜 | 38[2]度 |
コース数 | 2[2]本 |
索道数 | 2[2]本 |
公式サイト | unazuki-snowpark.com |
宇奈月温泉スキー場(うなづきおんせんスキーじょう)は、富山県黒部市宇奈月温泉にある黒部市営のスキー場である[4]。2011-2012シーズンから愛称として「宇奈月スノーパーク」を使用している[5]。
概要
[編集]1920年(大正9年)から1921年(大正10年)にかけて、山田肝が東洋アルミナムの社員たちにスキーの練習をさせたのが始まりである[7]。1926年(大正15年)1月に宇奈月スキークラブが創立し、同年2月14日に第1回北日本スキー大会が開催され[8]、昭和初年には朝香宮が来場する[7]など、大正時代からスキーが盛んであった。その後、1956年(昭和31年) に富山県内で最初にリフトを備えたスキー場としてオープンした[3][4][6]。当初民間の営業であったが、町営(合併により市営)となった後[4]、廃止が検討されたこともあったが[6]、黒部市の運営によって営業を継続している[6]。
スノーボードは全面滑走可能。宇奈月温泉雪のカーニバル(2月第1土曜日)や花火大会などのイベントが開催される。なお、スキーシーズン中は休業日が別途設定されている(年度により変動があるため公式サイトを参照)。
スキー場存廃問題
[編集]2017年(平成29年)8月、黒部市は宇奈月温泉スキー場の利用者数が低迷している状況から宇奈月温泉スキー場検討委員会を設立。委員会の開催を通じてスキー場のあり方について検討を始めた[9]。一度廃止が検討されたものの[3][4][6]、利用者数が一定数に達したことなどから2026年度(令和8年度)まで運営を継続させることが決定した[3][4][6][10]。ただし、来場者数の状況次第では廃止される場合もあり、これ以降の営業継続は未定となっている[3][4]。
歴史
[編集]- 1954年(昭和29年)12月:リフト設置[11]。
- 1956年(昭和31年):県内初のリフト付きスキー場として正式オープン[11]。同年2月、同スキー場運営のための宇奈月スキーリフト社が設立(当時は宇奈月温泉観光協会、宇奈月温泉旅館組合、宇奈月商工会、富山地方鉄道が出資していた)[12]。
- 1965年(昭和40年):宇奈月スキーリフト社が宇奈月町と富山地方鉄道が第3セクター方式の運営となる[12]。
- 1994年(平成6年):富山地方鉄道が宇奈月スキーリフト社の運営から撤退、宇奈月町のみの運営となる[12]。
- 1995年(平成7年)9月:同年に解散した宇奈月スキーリフト[13]から宇奈月町(2006年3月31日に黒部市と合併)に経営が引き継がれた[14][15]。運営は宇奈月町体育振興事業団に委託された[13]。
- 2006年(平成18年):2006-2007シーズンはほとんど積雪がなかったため1日も営業することができなかった。これはスキーリフトが設置されて以来はじめてのことである[16]。2007-2008シーズン限りでの廃止が検討中であったが、2009年度(平成21年度)から黒部市の直営に代わり、スキー場の管理・運営を民間組織の「宇奈月大原台」(宇奈月温泉スキー場を含む大原台活性化組織)[17]に業務委託し運営が継続されることとなった[5]。
- 2011年(平成23年):愛称として「宇奈月スノーパーク」を採用[5]。
- 2022年(令和4年)2月26日・2月27日:第15回山岳スキー日本選手権の会場となる[4][6][18][19][20]。
- 2023年(令和5年)1月27日 - 1月29日:第16回山岳スキー日本選手権の会場となる[4][20]。
設備
[編集]コース・リフト
[編集]- 廃止
- 第2号リフト(1965年12月設置[23])
- 第5号リフト(1967年12月設置、1993年解体[16])
- 第6号リフト(1978年設置、2008年解体[16]、距離504m)
- 第7号リフト(1978年設置、2008年解体[16]、距離170m)
メインとなるコースは中 - 上級者向けのアルペンコース(滑走距離1,200m、最大傾斜35度)である[8]。
施設
[編集]交通アクセス
[編集]補足
[編集]かつては『パパママ温泉、ぼくスキー』のコマーシャルにより、当スキー場が宣伝されていた[7]。
脚注
[編集]- ^ a b c 黒部市宇奈月温泉スキー場条例
- ^ a b c d e f 『ニッポンのゲレンデ 2023』実業之日本社、2022年12月24日、192頁。ISBN 978-4-408-06418-5。
- ^ a b c d e f g h “とやま観光ナビ キッズゾーンが充実した宇奈月温泉のスキー場「宇奈月スノーパーク」”. とやま観光推進機構 (2022年12月12日). 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j “【富山】宇奈月100年 (7) スキー場存続正念場”. 読売新聞オンライン. (2023年1月8日). オリジナルの2023年1月7日時点におけるアーカイブ。 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b c d “広報くろべ 2012年1月号” (PDF). 黒部市役所企画政策課. p. 7 (2012年1月1日). 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b c d e f g “宇奈月温泉スキー場 新たな歴史 山岳スキー日本選手権”. 北陸中日新聞Web. (2022年2月27日). オリジナルの2022年2月26日時点におけるアーカイブ。 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b c d 『宇奈月町ところどころ』(1983年10月10日発行)103頁。
- ^ a b 『宇奈月町ところどころ』(1983年10月10日発行)104頁。
- ^ “黒部市宇奈月温泉スキー場検討委員会の設置について”. 黒部市ホームページ (2018年2月21日). 2018年2月25日閲覧。
- ^ 『北日本新聞』2022年2月22日付18面『宇奈月温泉スキー場 26年度まで運営継続』より。
- ^ a b 『写真アルバム 新川の昭和』(2012年9月9日、いき出版発行)87ページ
- ^ a b c 『北日本新聞』1994年9月15日付朝刊27面『町がリフト会社経営へ 宇奈月温泉スキー場 赤字続きで地鉄撤退』より。
- ^ a b 『北日本新聞』1995年9月22日付朝刊22面『スキー場に1億3400万円 補正予算案』より。
- ^ 黒部市宇奈月温泉スキー場検討委員会報告書(2018年3月、黒部市宇奈月温泉スキー場検討委員会、1頁。)
- ^ 『開湯90周年 宇奈月温泉の歴史を辿る』(2013年10月23日、黒部市教育委員会発行)18頁。
- ^ a b c d 黒部市宇奈月温泉スキー場検討委員会報告書(2018年3月、黒部市宇奈月温泉スキー場検討委員会、3頁。)
- ^ 宇奈月大原台設立趣意書 (PDF)
- ^ “滝沢(遠軽出身)登る先は4年後の「頂」 26年冬季五輪追加競技・山岳スキー”. 道新スポーツ. (2022年3月11日) 2023年1月12日閲覧。
- ^ “山岳スキー日本選手権2冠滝沢空良 26年五輪新競技採用で照準「どうしても出たい」”. 日刊スポーツ. (2022年3月14日) 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b “山岳スキーの活気再び 2023年1月、黒部・宇奈月で日本選手権”. 北陸新幹線で行こう!北陸・信越観光ナビ(北日本新聞). (2022年11月16日) 2023年1月12日閲覧。
- ^ 『うなづき 饗の言葉 宇奈月町制施行五十年記念誌 文学で巡る宇奈月・浪漫散歩』(2004年7月10日、宇奈月町役場発行)31、38頁より。
- ^ 『うなづき 饗の言葉 宇奈月町制施行五十年記念誌 文学で巡る宇奈月・浪漫散歩』(2004年7月10日、宇奈月町役場発行)45頁より。
- ^ 『うなづき 饗の言葉 宇奈月町制施行五十年記念誌 文学で巡る宇奈月・浪漫散歩』(2004年7月10日、宇奈月町役場発行)31頁より。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 富山県黒部市のスキー場 宇奈月スノーパーク
- 宇奈月スノーパーク(宇奈月温泉スキー場) (@ski_me_unazuki) - X(旧Twitter)
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