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全国高等学校女子硬式野球選抜大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全国高等学校女子硬式野球選抜大会
決勝で使用する東京ドーム
開始年 2000年
主催 全国高等学校女子硬式野球連盟加須市
スポンサー 大塚製薬興和
チーム数 54チーム
前回優勝 神戸弘陵(4回目・2024年)
最多優勝 埼玉栄高校(6回)
公式サイト
全国高等学校女子硬式野球連盟
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全国高等学校女子硬式野球選抜大会(ぜんこくこうとうがっこうじょしこうしきやきゅうせんばつたいかい)は、全国高等学校女子硬式野球連盟の主催で、毎年春季(3月 - 4月)に開かれる高校生の女子野球大会。

概要

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兵庫県氷上郡市島町(現・丹波市)に完成した町立スポーツピアいちじまの竣工記念の初大会として2000年から開催されている。2011年に発生した東北地方太平洋沖地震以降には東日本の地域活性化などの目的で、開催地を2014年(第15回大会)から埼玉県に移管している[1]

2022年(第23回大会)から決勝戦を東京ドームで開催することとなり[2]、この大会の試合期間中にはプロ野球が既に開幕しており、デーゲームである土日のどちらかで決勝戦を行うため・選手らが休日に遠征できるようにするため等の理由で、準決勝試合から日程を離して開催している。決勝戦は読売ジャイアンツ戦の試合終了後・ダブルヘッダーとなる夕刻以降に試合を開始する。客席は1階内野席のみ(両翼ポールより内側、一部関係者席を除いた自由席)で有料観覧としており、同日の巨人戦観戦者のみ追加料金なしで観覧できる。試合前には高校生によるイベントが催される。

大会名の通称は「春の大会」「春大(はるたい)」などがある。一部メディアによる大会の略称には「女子センバツ」などという表記が見られるが、男子の選抜高等学校野球大会(メディア通称:センバツ など)が同時期に行われることによってメディアが模倣したもので、正式にはカタカナ表記ではない。全国高等学校体育連盟(高体連)の管轄外ではあるが、全国高等学校選抜大会と同様に「選抜大会」という名称を使用している。

2024年の大会

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「第25回記念 全国高等学校女子硬式野球選抜大会 presented by POCARI SEWAT」(2024年3月21日 - 4月7日)[3][4]

運営

使用球場

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  • 東京ドーム(第23回 - 現在、決勝のみ。読売ジャイアンツの公式戦(2024年:対横浜DeNA終了後に行われる[5]。)
  • 加須きずなスタジアム(加須市民運動公園野球場)(第16回 - )
  • 田ケ谷サン・スポーツランド野球場(第22回 - )
  • 行田市総合公園野球場(第15回・第22回 - )
  • 幸手総合公園野球場(第22回 - )
過去
  • 兵庫・スポーツピアいちじま[注 1](第1回 - 第14回)
  • 埼玉・平成国際大学野球スタジアム(第20回 - 第24回)

歴代優勝校

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開催年 チーム 優勝校 結果 準優勝校 備考
1 2000年 8 神村学園(鹿児島) 20 - 1 福知山女子(京都)
2 2001年 8 埼玉栄(埼玉) 6 - 4 駒沢学園女子(東京)
3 2002年 8 神村学園(鹿児島) 5 - 2 駒沢学園女子(東京)
4 2003年 8 埼玉栄(埼玉) 6 - 5 駒沢学園女子(東京)
5 2004年 6 駒沢学園女子(東京) 5 - 1 埼玉栄(埼玉)
6 2005年 6 埼玉栄(埼玉) 5 - 4 神村学園(鹿児島)
7 2006年 6 花咲徳栄(埼玉) 13 - 6 神村学園(鹿児島)
8 2007年 6 神村学園(鹿児島) 3 - 1 駒沢学園女子(東京)
9 2008年 6 埼玉栄(埼玉) 4 - 1 神村学園(鹿児島)
10 2009年 6 花咲徳栄(埼玉) 4 - 0 駒沢学園女子(東京)
11 2010年 6 蒲田女子(東京) 7 - 5 埼玉栄(埼玉)
12 2011年 東北地方太平洋沖地震の影響で中止
13 2012年 7 埼玉栄(埼玉) 2 - 0 福知山成美(京都)
14 2013年 11 花咲徳栄(埼玉) 10 - 3 蒲田女子(東京)
15 2014年 15 蒲田女子(東京) 4 - 2 福知山成美(京都)
16 2015年 20 京都外大西(京都) 6 - 4 神戸弘陵(兵庫)
17 2016年 19 埼玉栄(埼玉) 2 - 0 駒沢学園女子(東京)
18 2017年 22 履正社(大阪) 1 - 0 埼玉栄(埼玉)
19 2018年 25 神戸弘陵(兵庫) 4 - 0 秀明八千代(千葉)
20 2019年 25 神戸弘陵(兵庫) 1 - 0 クラーク国際(宮城) 大会2連覇
21 2020年 新型コロナウイルス感染症が流行した影響で中止
22 2021年 32 開志学園(新潟) 5 - 3 履正社(大阪)
23 2022年 38 福井工大福井(福井) 2 - 1 神戸弘陵(兵庫) 決勝で初めて東京ドームを使用
24 2023年 45 神戸弘陵(兵庫) 6 - 0 花巻東(岩手) 前年ユース決勝と同組合せ。台覧試合[6]
25 2024年 54 神戸弘陵(兵庫) 9 - 1 東海大静岡翔洋(静岡) 弘陵 大会2連覇は′19年以来。台覧試合[7]

歴代出場校

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連合丹波などの連合チームは所属校が公表されていないものがあるため、未公表で出場した高校は表に記載していない。

出場校 31 地域 出場[] 優勝 準優勝 備考 初出年
あさひかわめいせい旭川明成 01北海道 全回次 0回 0回 2024
こまざわだいがくふぞくとまこまい駒大苫小牧 01北海道 全回次 0回 0回 2022
さっぽろしんよう札幌新陽 01北海道 5[0]回 0回 0回 2018
ほっかいどうくりやま栗山 01北海道 全回次 0回 0回 2024
ひろさきがくいんせいあい弘前学院聖愛 02青森県 全回次 0回 0回 2024
はなまきひがし花巻東 03岩手県 全回次 0回 1回 2022
もりおかせいおう盛岡誠桜 03岩手県 全回次 0回 0回 2023
くらあくきねんクラーク国際仙台 04宮城県 全回次 0回 1回 2019
にほんうぇるねすみやぎウェルネス宮城 04宮城県 全回次 0回 0回 2024
せいざん惺山 06山形県 全回次 0回 0回 2023
がっこうほうじんいしかわ学法石川 07福島県 全回次 0回 0回 2023
いわせにほんだいがく岩瀬日大 08茨城県 全回次 0回 0回 2022
さくしんがくいん作新学院 09栃木県 全回次 0回 0回 2014
えいめい叡明 11埼玉県 全回次 0回 0回 2017
さいたまさかえ埼玉栄 11埼玉県 全回次 6回 3回 最多優勝 2000
はなさきとくはる花咲徳栄 11埼玉県 全回次 3回 0回 2000
しゅうめいやちよ秀明八千代 12千葉県 全回次 0回 1回 2017
こまざわがくえんじょし駒沢学園女子 13東京都 全回次 2回 1回 2000
にほんうぇるねすウェルネス 13東京都 2[1]回 0回 0回 2022
よこはまはやと横浜隼人 14神奈川県 全回次 0回 0回 2013
かいしがくえん開志学園 15新潟県 全回次 1回 0回 2014
ふくいこうぎょうだいがくふぞくふくい福井工大福井 18福井県 全回次 1回 0回 2015
かいせいか甲斐清和 19山梨県 全回次 0回 0回 2024
さくちょうせい佐久長聖 20長野県 全回次 0回 0回 2024
まつもとこくさい松本国際 20長野県 全回次 0回 0回 2021
ぎふだいいち岐阜第一 21岐阜県 全回次 0回 0回 2017
おいすかはままつこくさいオイスカ浜松 22静岡県 全回次 0回 0回 2024
せいせい静清 22静岡県 全回次 0回 0回 2023
とうかいだいがくふぞくしずおかしょうよう東海大静岡翔洋 22静岡県 全回次 0回 1回 2022
けいめいがっかん啓明学館 23愛知県 全回次 0回 0回 2023
しがくかん至学館 23愛知県 全回次 0回 0回 2014
出場校 22 地域 出場[] 優勝 準優勝 備考 初出年
きょうとがいだいにし京都外大西 26京都府 8[0]回 1回 0回 2014
きょうとめいとく京都明徳 26京都府 全回次 0回 0回 2021
きょうとりょうよう京都両洋 26京都府 全回次 0回 0回 2013
ふくちやませいび福知山成美 26京都府 全回次 0回 2回 2012
おおさかたいいくだいがくなみしょう大体大浪商 27大阪府 全回次 0回 0回 2017
りせいしゃ履正社 27大阪府 全回次 1回 1回 2015
こうべこうりょうがくえん神戸弘陵学園 28兵庫県 全回次 4回 2回 2015
こうべこくさいだいがくふぞく神戸国際大附 28兵庫県 全回次 0回 0回 2024
そうかい蒼開 28兵庫県 全回次 0回 0回 2021
しまねけんりつしまねちゅうおう県立島根中央 32島根県 全回次 0回 0回 2021
おかやまがくげいかん岡山学芸館 33岡山県 全回次 0回 0回 2021
こうりょう広陵 34広島県 全回次 0回 0回 2023
さんよう山陽 34広島県 全回次 0回 0回 2022
ひろしまけんりつさえき県立佐伯 34広島県 4[0]回 0回 0回 2019
にった新田 38愛媛県 全回次 0回 0回 2021
こうちけんりつむろと県立室戸 39高知県 6[1]回 0回 0回 2014
こうちちゅうおう高知中央 39高知県 全回次 0回 0回 2021
おりおあいしん折尾愛真 40福岡県 全回次 0回 0回 2016
くまもとこくふ熊本国府 43熊本県 全回次 0回 0回 2024
しゅうがくかん秀岳館 43熊本県 全回次 0回 0回 2021
かみむらがくえん神村学園 46鹿児島県 全回次 3回 3回 2000
おきなわけんりつなんぶしょうぎょう県立南部商 47沖縄県 全回次 0回 0回 2022
連合チーム
連合チーム 出場校 地域 単独出場
経験
備考
ウェルネス連合 ウェルネス 東京都
蒲田女子 24年度–学校再編後の動向不明
都立日比谷

過去(2023年大会まで)の出場校

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単独(連合以外[注 2])で出場していた高校。(2年以上出場なしの場合は以下に含む。)

出場校 地域 出場回
[]
優勝 準優勝 初出年 最終年 連盟 備考
ひろおがくえんこいしがわ広尾学園小石川 13東京都 7回[] 0回 0回 2013 2021 旧:村田女子
きょうとふりつみやづ府立宮津 26京都府 1回 0回 0回 2001 2001 -
ふくちやまじょし福知山女子 26京都府 1回 0回 1回 2000 2000 - 福知山成美と合併。
おおさかふりつやおみなみ府立八尾南 27大阪府 1回 0回 0回 2001 2001 -
そうあい相愛 27大阪府 1回 0回 0回 2003 2003 -
こうべときわじょし神戸常盤女子 28兵庫県 1回 0回 0回 2002 2002 -
しゅくがわがくいん夙川学院 28兵庫県 3回 0回 0回 2001 2005 - SB
ひょうごけんりつささやまさんぎょう県立篠山産 28兵庫県 2回 0回 0回 2002 2004 - SB
ひょうごけんりつこうべしょうぎょう県立神戸商 28兵庫県 1回 0回 0回 2002 2002 -
にちなんがくえん日南学園 45宮崎県 1回 0回 0回 2015 2015 -

メディア

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テレビ

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インターネット放送

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  • MADONNA JAPAN TV YouTubeチャンネル - 一部の試合のみ生配信
  • GIANTS TV(巨人の公式配信サービス) - 決勝生配信

脚注

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注釈

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  1. ^ 丹波市立スポーツピアいちじま:2004年からは、全国高等学校女子硬式野球連盟が夏季(7月 - 8月)に主催する全国高等学校女子硬式野球選手権大会のメイン会場になっている。
  2. ^ 連合丹波などの連合チームは所属校が公表されていないものがあるため。

出典

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  1. ^ 高校3大大会 大会について”. 全日本女子野球連盟. 2024年4月1日閲覧。
  2. ^ 第23回全国高等学校女子硬式野球選抜大会 決勝戦の東京ドーム開催が決定”. 読売巨人軍 (2022年2月4日). 2024年4月1日閲覧。
  3. ^ 第25回記念全国高等学校女子硬式野球選抜大会(2024年) - 全国高等学校女子硬式野球連盟
  4. ^ 決勝は東京ドームのナイターで!『全国高等学校女子硬式野球選抜大会』はチケット販売中 2024.3.16 SPICE
  5. ^ 4月2日に女子高校野球選抜大会の決勝戦を東京ドームで開催”. 読売巨人軍 (2023年3月30日). 2023年4月2日閲覧。
  6. ^ 佳子さまがご観戦 全国高校女子野球選抜大会決勝 神戸弘陵-花巻東”. スポニチアネックス (2023年4月2日). 2023年4月24日閲覧。
  7. ^ 佳子さまがご観戦 全国高校女子野球選抜大会決勝”. スポニチアネックス (2024年4月7日). 2024年4月7日閲覧。
  8. ^ 配信情報”. 全日本女子野球連盟 (2023年3月). 2023年4月25日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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