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ジン・ジュンホン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジン・ジュンホン
基本情報
ラテン文字 Jing Jun hong
出生名 井浚泓
生年月日 (1968-10-13) 1968年10月13日(56歳)
国籍 シンガポール
生誕地 上海
身長 163[1]cm
体重 58[1]kg
獲得メダル
女子卓球
シンガポールの旗 シンガポール代表
アジア競技大会
2002年 釜山 団体
アジア卓球選手権
1992年 ニューデリー ダブルス
アジアカップ
1994年 上海 シングルス
コモンウェルスゲームズ
2002年 マンチェスター ダブルス
2002年 マンチェスター 団体
2002年 マンチェスター シングルス
2002年 マンチェスター 混合ダブルス
東南アジア競技大会
1995年 チェンマイ英語版 シングルス
1997年 ジャカルタ英語版 シングルス
1999年 バンダルスリブガワン ダブルス
1999年 バンダルスリブガワン 混合ダブルス
1999年 バンダルスリブガワン 団体
2001年 クアラルンプール英語版 ダブルス
2001年 クアラルンプール 混合ダブルス
2001年 クアラルンプール 団体
2003年 ハノイ英語版 ダブルス
2003年 ハノイ 団体
1997年 ジャカルタ 混合ダブルス
2003年 ハノイ 混合ダブルス
1997年 ジャカルタ ダブルス
1997年 ジャカルタ 団体
1999年 バンダルスリブガワン シングルス
2001年 クアラルンプール シングルス
中華人民共和国の旗 中国代表
アジア卓球選手権
1990年 クアラルンプール ダブルス
■テンプレート ■プロジェクト:卓球 ■選手一覧

ジン・ジュンホン英語: Jing Jun Hong中国語: 井浚泓; 拼音: Jǐng Jùnhóng、1968年10月13日 -)は、中国上海出身のシンガポール国籍の元卓球選手。シンガポール代表として1996年アトランタ2000年シドニー2004年アテネの3大会連続でオリンピックに出場した。2009年からはシンガポール女子卓球代表のコーチを務めている。

若年期

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1968年10月13日、ジン・ジュンホンは、中国・上海で教師とエンジニアの両親の下に生まれた[2][3]。8歳から中国国内で卓球のトレーニングを積み[3]、1988年には卓球女子の国内ランキングで3位になるまで実力をつけた。同年、合宿のため上海に遠征していたシンガポールの卓球選手ロイ・スー・ハンと出会い、1992年に結婚[4][5]。結婚後間もなくシンガポールへ移住した。移住後は卓球を続けるつもりはなかったが、ベトナムで行われた大会に数合わせとして参加し優勝すると、その後も大会への出場を続けた[5]。その後、1994年にシンガポール国籍を取得した[4][5]

卓球選手として

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移住した1992年には、ジンはシンガポール代表として国際大会へ出場していた。代表デビュー戦のベトナムのゴールデンラケット国際大会で優勝[5]。翌年には、スウェーデンヨーテボリで開催された第42回世界卓球選手権に代表選手として選出され、中国代表でオリンピック金メダリストの鄧亜萍を破る活躍を見せた[5]。1995年、シンガポールで開催されたコモンウェルス卓球選手権英語版に出場し、香港代表のチャイ・ポワに次ぐ2位となった[6]。同年にチェンマイで開催された東南アジア競技大会英語版では、シングルスと混合ダブルスで優勝、女子ダブルスで2位となった[7]

1996年のアトランタオリンピックでは、シンガポール代表として女子シングルスに出場。グループステージを3戦全勝で突破し、迎えた決勝トーナメント初戦では、中国の喬紅に敗れ、ベスト16という結果となった[2]。このオリンピックでの活躍が評価され、1997年にシンガポールオリンピック委員会の選出する、スポーツウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞した[4][7][8]。同年にグラスゴーで行われたコモンウェルス卓球選手権では、女子シングルス、ダブルス、団体で優勝[9]。スポーツウーマン・オブ・ザ・イヤーを2年連続で受賞した[8]。その後も1997年の東南アジア競技大会英語版はシングルスで優勝[10]1999年の東南アジア競技大会ではダブルス、混合ダブルス、団体で優勝と、実績を重ねた[11]

2000年のシドニーオリンピックでは、女子シングルスとダブルスで出場。シングルスではグループステージを勝ち上がり、決勝トーナメント準決勝で李菊中国語版に敗れ、銅メダルを掛けて挑んだ3位決定戦でも、陳静に及ばず4位となった。リ・ジャウェイとコンビを組んで挑んだダブルスでは、トーナメント1回戦で敗れ、ベスト16という結果となった[2][7]。2001年に3度目となるスポーツウーマン・オブ・ザ・イヤーを受賞[8]

次のオリンピックまでの4年間で、2001年英語版2003年の東南アジア競技大会英語版2002年コモンウェルスゲームズでメダルを獲得[7]。迎えた2004年のアテネオリンピックでは、前回大会と同じく女子シングルスとダブルスに出場。シングルスは3回戦で敗退、ダブルスはベスト16という結果に終わり[2]、このオリンピックを最後に現役を引退した[4]

コーチとして

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2009年、ジンはシンガポール女子卓球チームのアシスタントコーチに就任[4]。シンガポール代表の馮天薇が女子シングルスに加えて、王越古とリ・ジャウェイと共に挑んだ女子団体を合わせて、2つの銅メダルを獲得する活躍を見せた2012年のロンドンオリンピックでも、代表コーチに名を連ねた[12]

2013年にはヘッドコーチに昇格し[4]、2013年、2014年連続でシンガポール卓球協会の選出するコーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞した[13]。2015年に代表ヘッドコーチを退き、その後はユース育成のチーフコーチを務めていたが、2022年に代表ヘッドコーチに再任した[14]

出典

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  1. ^ a b Biographical information Jing Jun Hong”. olympedia.org. OlyMADMen. 10 June 2022閲覧。
  2. ^ a b c d Jing Jun Hong”. Sports Reference. Sports Reference LLC. 25 January 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。3 January 2016閲覧。
  3. ^ a b Jing Junhong”. Her World. Singapore Press Holdings Ltd.. 2015年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。3 January 2016閲覧。
  4. ^ a b c d e f Jing Jun Hong”. Singapore Women's Hall of Fame. Singapore Council of Women's Organisations. 18 November 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。3 January 2016閲覧。
  5. ^ a b c d e Coach Jing plans for quiet life but ends up in hot seat”. The Straits Times (28 October 2012). 3 January 2016閲覧。
  6. ^ 11th Commonwealth Table Tennis Championships 1994 (Hyderabad, India)”. comtt.org. 2011年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月15日閲覧。
  7. ^ a b c d Jing Jun Hong”. Singapore National Olympic Council. 3 January 2016閲覧。
  8. ^ a b c Singapore Sports Awards”. singaporeolympics.com. Singapore Nationl Olympic Council. 2022年11月15日閲覧。
  9. ^ 13th Commonwealth Table Tennis Championships 1997 (Glasgow,Scotland)”. comtt.org. 2011年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月15日閲覧。
  10. ^ TABLE TENNIS”. seagames.wasantara.net.id. 1999年2月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月15日閲覧。
  11. ^ 20TH SEA GAMES BRUNEI DARUSSALAM”. seagames20.net.bn. 2001年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月15日閲覧。
  12. ^ Keys to bring Singapore table tennis forward”. AsiaOne Sports. Singapore Press Holdings Ltd. (10 August 2012). 21 March 2016時点のオリジナルよりアーカイブ3 January 2016閲覧。
  13. ^ Feng Tianwei named the S'pore Table Tennis Association's Player of the Year”. The Straits Times. Singapore Press Holdings Ltd. (5 February 2015). 3 January 2016閲覧。
  14. ^ David Lee (2022年4月4日). “Table tennis: Jing Junhong to helm Singapore women's team again”. The Straits Times. https://www.straitstimes.com/sport/table-tennis-jing-junhong-to-helm-singapore-womens-team-again