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リトル・リチャード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リトル・リチャード
「Forty Acres Fest」にて(2007年)
基本情報
出生名 リチャード・ウェイン・ペニマン
生誕 (1932-12-05) 1932年12月5日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ジョージア州メイコン
死没
ジャンル
職業 シンガーソングライター
担当楽器
活動期間
  • 1951年 - 1957年
  • 1962年 - 2013年
レーベル

リチャード・ウェイン・ペニマンRichard Wayne Penniman1932年12月5日 - 2020年5月9日[2])は、リトル・リチャードLittle Richard)の名で知られるアメリカ合衆国ミュージシャンシンガーソングライターロックンロールの創始者の一人。

チャック・ベリーファッツ・ドミノらと共に、ロックンロールの草分け的なミュージシャンとして知られている。リトル・リチャードに影響を受けたとされるミュージシャンには、ポール・マッカートニープリンスらがいる。ちなみにポール・マッカートニーはヴォーカル・スタイルにおいて強い影響を受けている。またリトル・リチャードのスタイルに多大な影響を与えたミュージシャンにエスケリータが居る。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー」において第12位[3]

経歴

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ジョージア州メイコンアフリカ系アメリカ人の家庭に生まれる。同性愛者であったため、実の父親に疎んじられ白人の家庭へ養子に出される。皿洗いの仕事をしながら歌い続け、1951年から1954年にかけて、友人ジョニー・オーティスの推薦でピーコック・レコードから数枚のシングルを出したがほとんど売れなかった。粘り強くデモテープをレコード会社に送り続け、1955年、スペシャルティ・レコードからデビュー。「トゥッティ・フルッティ」、「のっぽのサリー」、「ルシール」、「リップ・イット・アップ」、「ジェニ・ジェニ」、「グッド・ゴリー・ミス・モリー」といったヒットを飛ばす。エネルギッシュな歌唱法で、草創期のロックに決定的な影響を与えた。激しいアクションでピアノを弾く姿も話題となった。また、映画『女はそれを我慢できない』(1956年)に主題歌を提供する一方、自らも出演した。彼は人種差別ゲイに対する差別が激しい時代に、自ら同性愛者であることを公表し、派手な化粧をして歌っていた。

1957年のリチャード

1957年、人気の絶頂期に突如引退を発表し、アラバマ州オークウッド大学に入学して神学を修め牧師となった。しばらくはロックを罪深い悪魔音楽として遠ざけゴスペルを歌っていたが、1962年にロック歌手として復帰。この復帰コンサートの前座を務めたのが、無名時代のビートルズである。また、この時期のサポート・ギタリストの一人に、ジミ・ヘンドリックスがいた。

1986年に、ロックの殿堂入りを果たす。『フルハウス』などテレビドラマへの出演も多い。1990年、ヘヴィーメタル・バンド、リヴィング・カラーの楽曲「エルヴィスは死んだ」にゲスト参加。1992年11月14日と15日の2日間に渡って東京ベイNKホールでの来日公演が予定されたが、告知不足でチケットがわずか50枚しか売れなかったため[注釈 1]に中止となった。

1996年のアトランタオリンピック閉会式で、ピアノを演奏。2006年には、ジェリー・リー・ルイスのアルバム、ラスト・マン・スタンディングにゲスト参加。

2013年9月に、アーティスト活動から引退することを音楽雑誌『ローリング・ストーン』誌で発表した。

2020年5月9日、息子のダニー・ペニマンが死去を公表し、骨肉腫)による病死と伝えている[4]

ディスコグラフィ

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スペシャルティ

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  • HERE'S LITTLE RICHARD (1957)
  • LITTLE RICHARD (1958)
  • THE FABULOUS LITTLE RICHARD (1959)
  • WELL ALRIGHT! (1970)

関連項目

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参考文献

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  • ジョン・ワート『ニューオーリンズR&Bをつくった男 ヒューイ・“ピアノ”・スミス伝』陶守正寛訳、DU BOOKS、2022年11月

脚注

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注釈

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  1. ^ 興業元は当時クールスが所属していた「株式会社アイペク」だったが中止の最終決定は来日の前々日であった。オープニングアクトには11月14日にクールス、11月15日にジョニー大倉が決定していた。

出典

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  1. ^ a b c Deming, Mark. Little Richard | Biography & History - オールミュージック. 2020年11月24日閲覧。
  2. ^ ロックンロールの創始者の一人、リトル・リチャードが死去”. amass (2020年5月9日). 2020年5月9日閲覧。
  3. ^ Rolling Stone. “100 Greatest Singers: Little Richard”. 2013年5月26日閲覧。
  4. ^ NME. “リトル・リチャード、その死因が明らかに”. 2020年5月11日閲覧。

外部リンク

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