大垣車両区
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(海カキから転送)
大垣車両区 | |
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基本情報 | |
鉄道事業者 | 東海旅客鉄道 |
帰属組織 | 東海鉄道事業本部 |
所属略号 | 海カキ |
配置両数 | |
電車 | 400両 |
合計 | 400両 |
備考 | 2023年10月1日現在のデータ[1] |
大垣車両区(おおがきしゃりょうく)は、岐阜県大垣市にある東海旅客鉄道(JR東海)の車両基地である。
敷地は西側にある養老鉄道養老線の線路脇まで広がっている。
歴史
[編集]- 1884年(明治17年)5月1日 - 長浜機関庫大垣分庫として開設。
- 1889年(明治22年)7月1日 - 大垣機関庫として独立。
- 1915年(大正4年)8月14日 - 名古屋機関庫大垣分庫となる。
- 1925年(大正14年)1月16日 - 米原機関庫大垣分庫となる。
- 1936年(昭和11年)9月1日 - 米原機関区大垣支区となる。
- 1941年(昭和16年)12月1日 - 大垣機関区となる。
- 1950年(昭和25年)5月 - 東海道本線関ヶ原越えの補機運用がなくなり本線運用の蒸気機関車が転出する。
- 1954年(昭和29年)6月1日 - 現在地に移転[2]。
- 1955年(昭和30年)7月15日 - 東海道本線米原電化に併せて、大垣機関区を大垣電車区に改称、電車の配置を開始する。但し、樽見線などに使用する蒸気機関車と気動車は引き続き大垣電車区に配置。
- 1972年(昭和47年)3月 - 樽見線無煙化により蒸気機関車の定期運用終了。その後電車のみの配置となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東海に継承。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 車両検修部門を車両区、運転士部門を運転区へ分離し、大垣電車区から大垣車両区へ名称変更される[3]。
配置車両に記される略号
[編集]「海カキ」…東海鉄道事業本部を意味する「海」と、大垣を意味する「カキ」から構成される。なお、国鉄時代は名古屋鉄道管理局を意味する「名」と合わせて「名カキ」であった。
配置車両
[編集]以下は、2023年10月1日現在の配置車両である[1]。機関車・貨車・客車は配置0両のため省略した。
電車 | 気動車 | 合計 |
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400両 | 0両 | 400両 |
特急形電車
[編集]- 3000番台7両編成2本(I4・I5編成)の計14両が配置されている[1]。
- 当区には書類上の所属で、実際には西日本旅客鉄道(JR西日本)後藤総合車両所出雲支所に常駐している。検査や改良工事も全てJR西日本に委託しており、後藤総合車両所が施工している(書類上は名古屋工場の担当)。
- 寝台特急「サンライズ出雲」、「サンライズ瀬戸」でJR西日本所属編成と共通運用されている。
一般形電車
[編集]- 5000番台の2両編成14本(H1 - H14編成)の計28両が配置されている[1]。
- 飯田線(豊橋駅 - 辰野駅間)、中央本線(辰野駅 - 茅野駅間)で使用されており、出入庫の際は東海道本線を走行する。
- 導入当初は当区へ配置されており、1999年に神領車両区へ転出したが、飯田線用の119系を置き換えるため、2011年10月から2012年3月にかけて当区へ再転入した。
- 4両編成10本(G1 - G6・G10・G11・G14・G15編成)の計40両が配置されている[1]。
- 東海道本線(豊橋駅 - 米原駅間)、武豊線で運用されている。313系の増備により、2006年10月1日のダイヤ改正以降は大多数が普通列車での運用となった。2022年3月12日のダイヤ改正以前は東海道本線の静岡 ‐ 豊橋間でも運用されていた。
- 2012年3月のダイヤ改正前の行楽シーズンには「ナイスホリデー木曽路」として塩尻駅まで入線していた。過去には「ナイスホリデー近江路」として北陸本線長浜駅までの運用実績もある。
- 2015年3月のダイヤ改正前は中央本線(名古屋駅 - 多治見駅間)に入線していた。
- 2022年4月1日時点では15本60両が在籍した[4]が、2022年3月のダイヤ改正で神領車両区から313系が転入してきたことに伴い置き換えが開始され、2022年5月19日にG8・G12編成が[5]、2023年2月14日にG13編成が[6]、同年6月20日にG7編成が、同年8月14日にG9編成が[7]、同年12月20日にG5・G6編成が、その2日後の22日にG10編成が、いずれも廃車されている。
- 1700番台2本及び3000番台以外は東海道本線(静岡駅 - 米原駅間)と武豊線で普通・快速列車として使用されている。
- 1500番台3本、1600番台4本、1700番台1本は東海道本線(掛川駅 - 米原駅間)で常に2編成連結の6両編成で使用されている。
- 1700番台は3本のうち2本は飯田線と中央本線(辰野駅 - 上諏訪駅間、岡谷駅 - 塩尻駅間)、篠ノ井線(塩尻駅 - 松本駅間)で、残りの1本は1500番台または1600番台と連結して6両編成で東海道本線(掛川駅 - 米原駅間)で使用されている。
- 3000番台は2011年10月に119系の置き換え用として神領車両区から転入した車両で、2015年3月のダイヤ改正現在、13本が飯田線(豊橋駅 - 辰野駅間)・中央本線(辰野駅 - 茅野駅間)と東海道本線大垣駅 - 美濃赤坂駅間のワンマン列車を中心に使用されている。残りの3本は予備車で、0番台、1100番台、300番台および5300番台ならびに311系の代走として東海道本線静岡駅 - 米原駅間や武豊線でも運用につくこともある。また神領車両所属時(転属前)に大垣車両区に貸し出されて上記の運用に就いた事がある。
- 0番台・300番台は中央本線(名古屋駅 - 中津川駅間)と関西本線(名古屋駅 - 亀山駅間)でも使用されていた。但し、関西本線に関しては0番台のみ。2015年3月のダイヤ改正前の行楽シーズンに「ナイスホリデー木曽路」として塩尻駅まで入線していた。
- 6両編成の5000番台は東海道本線(浜松駅 - 米原駅間)の快速列車群での運用が中心である。運用数の関係上、検査入場した場合は1500番台・1600番台・1700番台のいずれか2編成併結の6両編成か0番台に300番台・5300番台・3000番台のいずれかを併結した6両編成にて代走される。8両の場合には予備の0番台か1100番台が連結して運用される。武豊線は最大編成が4両であるため、入線することはない。
- 2022年の改正までは詳細な番台によって運用を別けられていたが、改正からは共通運用が中心となっている。
- 2017年3月に発生した踏切事故[8][9]で、Y102編成の長期運用離脱に伴い車両が不足したため、神領車両区から1100番台が1編成(B6編成)転入したが、2020年10月1日付で神領車両区へ戻っている[10]。
- 1500・1600・1700番台は、2022年改正によって神領車両区に315系が投入されたため、2022年3月に同区から転入した。
- 1000番台は、2023年1月から5月にかけて神領車両区から転入した[6][7]。
- 2021年金山駅へのホーム柵設置に伴いドア部分にQRコードの貼り付けが行われた[11][12]。
過去の配置車両
[編集]- 急行形電車
- 近郊形電車
- 旧形電車
- クモハ12形0番台(旧モハ34形)(美濃赤坂、垂井駅用、牽引車代用)
- クモハ14形100番台(旧モハ62形)(美濃赤坂、垂井線用)
- クモハ40形(美濃赤坂、垂井線用、牽引車代用)
- クモハ60形(美濃赤坂、垂井線用)
- クハ68形 70系の編成に混用。クハ55形、クロハ59形からの改造編入車を含む。
- 70系(1966年 - 1968年)
- 80系( - 1978年)
- 事業用電車
- 荷物車など
- クモユニ74形・クモニ83形(1964年 - 1985年)
- クモユニ81形(1962年 - 1968年)
- クモニ143形(1985年 - )
- クモユニ147形(1985年 - 1987年。当初は飯田線色のまま運用)
脚注
[編集]- ^ a b c d e f ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2024冬 交通新聞社、2023年、p.120-125。ISBN 9784330064239。
- ^ 旧・大垣機関区は、大垣駅北東部(現・大垣市林町2丁目)に存在した。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-122-8。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2022夏 交通新聞社、2022年、p.124。ISBN 9784330028224。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2023冬 交通新聞社、2022年、p.359。ISBN 9784330067223。
- ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2023夏 交通新聞社、2023年、p.359-360。ISBN 9784330024233。
- ^ a b ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2024冬 交通新聞社、2023年、p.359,362。ISBN 9784330064239。
- ^ “電車衝突は実は警部補の車だった…愛知の東海道線脱線事故 ”. 産経WEST. (2017年3月3日) 2017年3月3日閲覧。
- ^ “東海道線踏切事故・死亡は愛知県警警部補 ”. 毎日新聞. (2017年3月4日) 2017年3月4日閲覧。
- ^ ジェー・アール・アール編『JR電車編成表』2021冬 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2020年、p.361。ISBN 9784330082202。
- ^ “金山駅 東海道本線ホームへの可動柵設置について”. 東海旅客鉄道. 2022年5月21日閲覧。
- ^ “在来線におけるQRコードを利用したホーム可動柵開閉システムの実証試験について”. 東海旅客鉄道. 2022年5月21日閲覧。