水星の太陽面通過 (冥王星)
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(水星の日面通過 (冥王星)から転送)
冥王星における水星の太陽面通過(すいせいのたいようめんつうか)は、冥王星と太陽のちょうど間に水星が入り、太陽面を通過する天文現象である。
概要
[編集]冥王星で惑星の太陽面通過が見られる頻度は、太陽系の惑星においてこれが見られる頻度に比べると低い。これは冥王星の軌道傾斜角が、太陽系の惑星と比較して大きいためである。冥王星で水星の太陽面通過が起こるのは、紀元前125000年から125000年の25万年間で29011回である(同じ期間で地球で40540回起こる)。最も直近で起こったのは1949年5月2日である。次回は2031年5月14日に起こる。
冥王星における水星の太陽面通過は、水星および冥王星の公転周期の長さと、冥王星の公転軌道の傾きの関係で、数年間に集中して約3ヶ月(水星の公転周期に相当する)ごとに太陽面通過が起こった後は、約80年、または約160年間は全く起こらなくなるという特徴を持つ。例えば2193年10月16日から2197年5月29日の約3年半では17回の太陽面通過が起こるが、2193年の前は約159年前、2197年の後は約87年間起こらなくなる。
太陽面通過の起こる日
[編集]冥王星における水星の太陽面通過は数が多いので、近年の日時を記す。それ以外の日時に関しては出典を参照。日付は最大食の日付(UTC)。
年月日 | 最大食 | 年月日 | 最大食 |
---|---|---|---|
1945年9月19日 | 12:43 | 2031年5月14日 | 02:38 |
1945年12月16日 | 13:55 | 2031年8月10日 | 04:33 |
1946年3月14日 | 14:24 | 2031年11月6日 | 06:43 |
1946年6月10日 | 15:21 | 2032年2月2日 | 08:52 |
1946年9月6日 | 16:19 | 2032年4月30日 | 10:33 |
1946年12月3日 | 17:16 | 2032年7月27日 | 12:28 |
1947年3月1日 | 18:00 | 2032年10月23日 | 14:24 |
1947年5月28日 | 19:11 | 2033年1月19日 | 16:04 |
1947年8月24日 | 20:09 | 2033年4月17日 | 18:00 |
1947年11月20日 | 20:52 | 2033年7月14日 | 19:55 |
1948年2月16日 | 21:50 | 2033年10月10日 | 21:35 |
1948年5月14日 | 22:48 | 2034年1月6日 | 23:31 |
1948年8月10日 | 23:31 | ||
1948年11月7日 | 00:28 | ||
1949年2月3日 | 01:26 | ||
1949年5月2日 | 02:38 |
同時太陽面通過
[編集]80607年6月23日と86814年9月14日に起こる水星の太陽面通過は、同時に地球の太陽面通過と月の太陽面通過も起こる。