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森トラスト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森トラスト株式会社
Mori Trust Co., Ltd.
神谷町トラストタワー
神谷町トラストタワー
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
105-6903
東京都港区虎ノ門4-1-1
神谷町トラストタワー[1]
設立 1970年昭和45年)6月10日[1]
業種 不動産業
事業内容 不動産開発、ホテル経営および投資事業[1]
代表者 代表取締役会長 森章[1]
代表取締役 根岸愛子
代表取締役社長 伊達美和子
資本金 300億円[1]
売上高 2629億300万円
(2024年3月期)[2]
営業利益 538億5,300万円
(2024年3月期)[2]
経常利益 589億6,600万円
(2024年3月期)[2]
純利益 413億8,700万円
(2024年3月期)[2]
純資産 5,916億7,300万円
(2024年3月期)[2]
総資産 1兆4,776億4,300万円
(2024年3月期)[2]
従業員数 単独:436名
連結:3,297名(2023年4月現在)
決算期 3月31日
会計監査人 清陽監査法人[3]
主要株主 株式会社森トラスト・ホールディングス 69.56%
森章 1.25%
2007年3月31日現在)
関係する人物 森泰吉郎(創業者)
外部リンク http://www.mori-trust.co.jp/
特記事項:森トラスト株式会社は、自己株式として27.48%の株式を有するが、会社法の規定により自己株式は議決権を有しない為、株式会社森トラスト・ホールディングスが有する議決権は95.91%である。
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森トラスト株式会社(もりトラスト、Mori Trust Co, Ltd.)は、東京都港区虎ノ門神谷町トラストタワーに本社を置くデベロッパーである。会長は森ビル創始者・森泰吉郎の三男・森章。かつては次男・が社長を務める森ビルグループであったが、父の死後の1999年に分離し、経営面ではそれぞれ独立することになった。

形式的には後述する持株会社森トラスト・ホールディングスの傘下企業となっているが、企業の実態としては実質同一であり、森トラストが森トラスト・グループの中心企業となっている。

概要

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都市開発や不動産の所有・賃貸・管理を主な事業内容としており、丸の内トラストシティ東京汐留ビルディング城山ガーデン(旧・城山ヒルズ)、御殿山トラストシティ[4](旧・御殿山ヒルズ→御殿山ガーデン)、赤坂ツインタワー(改築中)、仙台トラストシティなどの運営管理を行っている。また、登記上は持株会社、森トラスト・ホールディングスの傘下にあるものの、森トラストグループの実質的な中核企業、親会社としても機能している。

ホテル事業に積極的で、以前から所有していたラフォーレ倶楽部万平ホテルに加えて、2003年(平成15年)にはヨコハマグランドインターコンチネンタルホテルに資本参加、2005年(平成17年)にはコンラッド東京を開業、さらに2009年(平成21年)にはシャングリ・ラホテル東京を開業している。その他にもホテルオークラリーガロイヤルホテル藤田観光などへも資本参加している。

商業施設では、2001年(平成13年)にパルコに、2002年(平成14年)からロフトにそれぞれ資本参加していたが、ロフトについては2007年(平成19年)3月に保有するロフト株を全てミレニアムリテイリングに売却。さらにパルコについても2012年(平成24年)3月に保有する全株式をJ.フロント リテイリングに売却したことから、商業施設運営からは事実上撤退した。

2007年4月18日には、資金難となっていたアイピーモバイルに資本参加(株式の69.23%を株式会社マルチメディア総合研究所から取得)していたが、同年7月13日には株式のすべてを米国・NextWave Wireless社へと売却することを発表した[注釈 1]。その後アイピー社は経営の混乱の末、結局事業を断念するに至った(同社の記事参照)。

2012年2月には、分譲マンション大手の日本エスリードの株式の32.3%を取得し、同社と資本業務提携を結んだ[6]2013年3月に連結子会社化[7])。

同社は、東京国税局税務調査で、土地評価をめぐり約400億円の申告漏れを指摘されたが、同社は東京国税不服審判所に異議を申し立て、同審判所は課税処分を全額取り消していたことが、2015年6月に明らかになった[8]

沿革

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城山トラストタワー

1970年昭和45年)6月10日に、森ビルグループの、森ビル開発株式会社として設立され、1999年(平成11年)9月に森ビルグループから分離独立した際に、現在の森トラスト株式会社に改名された。

グループ独立時の主要3社は、森トラスト株式会社(旧・森ビル開発)、森観光トラスト株式会社(旧・森ビル観光)、森産業トラスト株式会社(旧・森ビル産業)であるが、森産業トラストは、2003年(平成15年)8月に森トラストに吸収合併されている。また、森観光トラスト(1973年設立)も、2006年(平成18年)4月1日に施設運営部門を会社分割で森観光トラスト株式会社(2006年設立、現・森トラスト・ホテルズ&リゾーツ)を新設して、森観光トラスト資産管理株式会社となった後、同年10月1日に森トラストに吸収合併されている。

2002年(平成14年)から、森ビルとの違いを明確化するために、所有するビル名から森ビルグループと共同で使用してきた「ヒルズ」「森ビル」の文字を外しており、原則としてオフィスには「トラストタワー」「MTビル」を、住宅棟には「トラストコート」「MTコート」を使うようにしている(例:仙台東口の仙台森ビルも、現在は仙台MTビルとなっている)[注釈 2][注釈 3]

2018年(平成30年)9月5日に、三菱地所が実施したアーバンライフ株式会社 (東京証券取引所市場第二部)に対する株式公開買付けが成立し、アーバンライフは9月10日付で森トラストグループから離脱した[9]

森トラスト・ホールディングス

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株式会社森トラスト・ホールディングス
Mori Trust Holdings Inc.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
105-6903
東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー
設立 1951年昭和26年)8月1日
業種 不動産業
事業内容 持株会社
代表者 代表取締役会長 森章
代表取締役社長 伊達美和子
資本金 5,100万円
売上高 307億2,600万円
(2024年3月期)[10]
営業利益 291億7,800万円
(2024年3月期)[10]
経常利益 313億2,700万円
(2024年3月期)[10]
純利益 298億2,800万円
(2024年3月期)[10]
総資産 9,543億1,400万円
(2024年3月期)[10]
会計監査人 清陽監査法人[3]
主要子会社 森トラスト株式会社
外部リンク http://www.mori-trust.co.jp/
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森トラストグループの持株会社。初めは1951年(昭和26年)、森ビルの創業者である森泰吉郎が、泰成株式会社として設立した。

森泰吉郎が逝去したのち、1999年(平成11年)、森ビルグループのうち旧:泰成傘下の企業群は分裂して独立した。翌2000年(平成12年)、泰成は、「森トラストグループ本社」と社名変更し、更に2005年(平成17年)7月1日持株会社であることを明確にするため、現在の「株式会社森トラスト・ホールディングス」に変更された。

現在の主要子会社

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  • 森トラスト株式会社
  • 株式会社森トラスト・ホールディングス (親会社
  • 森トラスト・ビルマネジメント株式会社
  • 森トラスト・ホテルズ&リゾーツ株式会社
  • 株式会社万平ホテル - 1997年2月から
  • MT&ヒルトンホテル株式会社 - 2004年10月から
  • サンマリーナ・オペレーションズ株式会社 - 2016年12月から。サンマリーナホテルを運営する。
  • MTゴルフ開発株式会社
  • フォレセーヌ株式会社
  • 森トラスト・レジデンシャルサービス株式会社
  • エスリード株式会社 - 2013年3月から(東京証券取引所市場第一部)
  • エスリード管理株式会社
  • 綜電株式会社
  • イー・エル建設株式会社
  • エスリード住宅流通株式会社
  • エムティジェネックス株式会社 (子会社・ジャスダック
  • 森トラスト・アセットマネジメント株式会社
  • 城山熱供給株式会社
  • 株式会社アズマックス
  • MTアドテック株式会社

現在の持分法適用関連会社

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主な保有物件

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かつての保有物件

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  • 日産自動車本社ビル新館(「銀座MTRビル」に改称後売却、現・野村不動産銀座ビル
  • 虎ノ門45MTビル(株式会社地下鉄ビルデイング<東京メトロの完全子会社。現・東京メトロ都市開発>に売却され、現・メトロシティ神谷町)
  • 虎ノ門19MTビル(解体され、跡地には第3虎の門電気ビルディングが建設される)
  • 赤坂ツインタワー本館・東館(解体され、跡地に東京ワールドゲート赤坂を整備中)

脚注

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注釈

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  1. ^ 2012年、NextWave WirelessをAT&Tが6億ドルで買収したと発表[5]
  2. ^ なお、新大阪MTビル1号館以外に、「Municipal Transport」を略称した「MTビル」が大阪市内に数ヶ所存在するが、同社とは無関係である。
  3. ^ なお、傘下の森トラスト・ホテルズ&リゾーツが運営するラフォーレ倶楽部の名称に含まれるラフォーレは森ビル側ではファッションビルの名称(例:ラフォーレ原宿)として使用されている。

出典

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外部リンク

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