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三井鉱山奈井江専用鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
三井鉱山奈井江専用鉄道
路線総延長10.0 km
軌間1067 mm
停車場・施設・接続路線(廃止当時)
STR
国鉄函館本線
HST
奈井江
exSTR+l eABZgr
exBHF STR
0.0 三井奈井江
exSTR STRl
exBHF
向ヶ丘
exBHF
桜ヶ丘
exBHF
6.4 白山
exKBHFe
10.0 東奈井江

三井鉱山奈井江専用鉄道(みついこうざんないえせんようてつどう)は、北海道空知支庁管内奈井江町日本国有鉄道(国鉄)函館本線奈井江駅から、東方の東奈井江までの10.0kmを結んでいた三井鉱山専用鉄道で、最盛期年間45万トンの石炭を輸送したが 、同炭鉱の閉山に伴い1968年(昭和43年)9月30日に廃止された。同系列の三井芦別鉄道と関係が深く、C11形やかつての国鉄東海道本線の花形機8850形などが入線し石炭輸送に活躍した。また、通勤・通学客輸送のため、客車の運行も行なわれた。

歴史

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  • 1947年(昭和22年) - 三井鉱山砂川鉱業所奈井江白山坑開発
  • 1949年(昭和24年)10月1日 - 奈井江駅より砂川方430m地点に三井奈井江駅開設・三井奈井江駅 - 白山坑駅6.4km間専用鉄道開通
  • 1950年(昭和25年)
    • 8850形8864, 8865号機入線
    • 3月 - 旅客輸送認可
    • 10月 - 配給所裏乗降場(後に桜ヶ丘に改称)開設
  • 1951年(昭和26年)
    • 4月 - 白山坑駅を白山駅に改称
    • 12月14日 - 奈井江坑開発に伴い白山駅 - 東奈井江駅間3.6km延長開通
  • 1952年(昭和27年)10月 - 向ヶ丘駅開設
  • 1967年(昭和42年)
    • 6月 - 旅客列車運行停止
    • 7月 - 奥奈井江炭鉱奈井江坑閉山
  • 1968年(昭和43年)
    • 6月 - 山元貯炭搬出終了、貨物列車運行停止
    • 9月30日 - 専用鉄道廃止

車両

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機関車

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客車

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  • ホハフ1 - 1909年大宮工場製の元国鉄ホハフ2858それ以前の履歴はホハフ7550←日本鉄道は391(三等車)
  • ホハフ2 - 1903年大宮工場製の元国鉄ホハフ2632(昭和27年廃車)それ以前の履歴はホロネロ253←ホロネロ5084←イネロ5054←日本鉄道いろ65(一二等合造客車寝台食堂付)
  • ナハフ3 - 1907年新橋工場製の元国鉄オニ9608(昭和27年廃車)それ以前の履歴はホシ7700←ホワシ9160←ナワシ9160←鉄道作業局シ12(3等急行列車に使用された和食堂車)もとは3軸ボギー車であった。一時連合軍に接収されていた(3021)
  • ナハフ4 - 1915年苗穂工場製の元国鉄ナハニ15551(形式15550)
  • ナハフ5 - 1912年神戸工場製の元国鉄ナル17620それ以前の履歴はナヤ16918←ホハ12119←ホハ6982(形式6810)

三井芦別鉄道がディーゼルカーを導入したため余剰となった木製ボギー客車を1958年に購入。

  • ナハフ6 - 三井芦別ナハフ1(1911年大井工場製)元国鉄ナハフ14405(形式14100)ホロフ11215←ナロフ5637(形式5630
  • ナハフ7 - 三井芦別スハ2(1920年大井工場製)元国鉄オル19957であるがそれ以前は不詳(湯口の推定ではスロネフ17553-17561(形式17550)のうちの1両)もとは3軸ボギー車であった。
  • ナハフ8 - 三井芦別スハ1(1921年大井工場製)元国鉄マユニ29003←スイネ27103(形式27100)もとは3軸ボギー車であった。

参考文献

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  • 小熊米雄「8850健在なり」『鉄道ピクトリアル』No.44 1955年3月号
  • 小熊米雄 「三井芦別鉄道」『私鉄車両めぐり特輯』2、鉄道図書刊行会、1977年
  • 信賀喜代治 『鉱山のSLたち』 みやま書房、1973年、56頁
  • 鉄道友の会 客車気動車研究会『日本の食堂車』ネコ・パブリッシング、2012年、8-9頁
  • 湯口徹『北線路』上 プレスアイゼンバーン、1988年
  • 湯口徹『北線路』下 プレスアイゼンバーン、1988年

外部リンク

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関連項目

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