SIM-Drive
種類 | 株式会社 |
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略称 | SIM-Drive、シムドライブ |
本社所在地 |
日本 〒174-0043 東京都板橋区坂下3-1-5 TAJIMA板橋志村坂下ビル4F |
設立 | 2009年8月 |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 4020001087386 |
事業内容 | 電気自動車の研究・開発 |
代表者 | 代表取締役社長 田嶋伸博 |
資本金 | 9900万円 |
外部リンク | http://www.sim-drive.com/ |
株式会社SIM-Drive(株式会社シムドライブ)は、東京都板橋区にかつて存在した自動車メーカー。
概要
[編集]電気自動車、特にインホイールモーターを利用した自動車の研究および開発に特化した企業。
基本的には慶應義塾大学環境情報学部教授でもあった創業者の清水浩が開発したインホイールモーター及びコンポーネントビルドイン式フレームをベースに、複数の企業が参加した形で先行開発車を開発した上で、開発に参加した企業から得られる参加費、並びに得られた技術を外部の企業に有償供与することで利益を得るビジネスモデルを取っている。SIM-WILでは34社が開発に参加、民間企業だけでなく自動車産業の集積がある岡山県も地元企業と共同で参加している[1]。
SIM-Driveという名称は、元々は創業者の清水にちなみ「Shimizu In-wheel Motor-Drive」の略とされたが、後に「Supreme Innovative Machine-Drive」の略と改められた[2]。
2013年3月には創業者の清水が社長を退き、後任に田嶋伸博が就任した。清水は取締役として残りインホイールモーターの研究に専念するとされたが[3]、後に退社して同年9月に別会社(株式会社e-Gle)を立ち上げている。
2014年5月に本社オフィスを神奈川県川崎市から東京都板橋区に移転[4]。
2015年3月16日、新たな電気自動車開発拠点として静岡県袋井市に「SIM-Drive Fukuroi R&Dセンター」を開設[5]。
2017年6月26日付で解散[6]。残存事業は同年9月に田嶋が代表を務めるタジマモーターコーポレーションに吸収され、同社の「SIM-Drive事業部」となった[7]。
開発車種
[編集]- SIM-WIL
- 2012年3月に発表した先行開発2号車。1充電での走行距離が351kmとわずかながら向上した[10]。当初はインホイールモーター型以外に、既存のガソリン車を電気自動車に改造するコンバートEVも開発するとしていた[11]。プジョー・シトロエン・グループやクラレなど34の事業体が参加した[1][12]。2014年に量産化予定[1][13]。
- SIM-CEL
- 2011年9月に開発開始を発表した先行開発3号車。スマートハウス、スマートシティなどとの連携を意識して開発されており、積水ハウス、三井不動産などの住宅関連企業が初めて参加[14]。そのほかデンソー、ダッソー・システムズ、などが26社が参画している[15]。2013年3月27日に完成を発表した[16]。SIM-CELに搭載されるリチウムイオン二次電池の電池容量は日産・リーフの1.23倍にあたる29.6kwh[16]。充電方式は、CHAdeMO方式[16]。満充電時での走行距離は324km[16]。走行エネルギー消費量は、EVとしては世界最良級の91.2wh/km[16]。2015年ごろの量産化を想定しているモデルである[14]。
- SIM-HAL
- 2013年3月27日に事業開始を発表された先行開発4号車。94社が開発に参加[16]。マレーシア政府系企業のArcaコーポレーションが参加を表明している[16]。2014年4月1日に完成を発表した[17]。インホイールモーターとコンポーネントビルトイン式フレームの組み合わせに加えて、今回は4輪独立制御を新たに採用。[18]。満充電時での走行距離は404km。また、新開発のモータSS(SIM Super)投入により、35%軽量化、重量当たりのトルクをこれまでよりも少ない63%の電流密度で、1.5倍に上げた。また、モータの損失は20%減少を実現した[19] 。
脚注
[編集]- ^ a b c 報道ステーション ANN系列 2012年3月28日放送
- ^ SIM-Drive公式サイトより
- ^ “モンスター田嶋がSIM-Drive社長に就任”. Response. (2013年3月27日)
- ^ 本社移転のお知らせ(SIM-Drive公式サイト)
- ^ “EVベンチャーのSIM-Drive、静岡県袋井市に研究開発拠点を開設”. Response. (2015年3月16日)
- ^ 会社清算のお知らせ
- ^ 沿革 - タジマモーターコーポレーション
- ^ “シムドライブ、EV開発プロジェクト1号車「SIM-LEI」発表会”. Car Watch. (2011年5月18日)
- ^ “シムドライブ、電気自動車の先行開発車事業第1号開始”. Car Watch. (2010年1月22日)
- ^ “【SIMドライブ第2号】SIM-WIL 公開…航続距離351km”. Response. (2012年3月28日)
- ^ “シムドライブ、EV開発プロジェクト第2弾を開始”. Car Watch. (2011年1月26日)
- ^ “走行距離351キロのEV=プジョーも協力-慶大発ベンチャー”. 時事通信. (2012年3月28日) 2012年3月29日閲覧。
- ^ “SIM-Driveが走行距離351kmの小型EVを試作、大型車並みの車室容積を確保”. EDNjapan. (2012年3月28日) 2012年3月28日閲覧。
- ^ a b “【SIMドライブ第2号】3号車開発には26社が参画”. Response. (2012年3月28日) 2012年3月29日閲覧。
- ^ “シムドライブ清水社長「車のコンセプトは参加企業の総意で決まる」”. Response. (2011年9月13日)
- ^ a b c d e f g “慶大発SIM-DRIVE、テラ、三菱自動車、さらに米フィスカーまで……一気に転換期を迎えたEV産業の行方”. 週刊ダイヤモンド. (2013年3月27日) 2013年4月12日閲覧。
- ^ 先行開発車事業第4号「SIM-HAL」発表しました。(SIM-Drive公式サイト)
- ^ “【SIM-Drive SIM-CEL 発表】EV試作モデル第4弾の開発に着手…4輪独立制御を新たに採用”. Response.. (2013年3月28日) 2013年4月12日閲覧。
- ^ “SIM-Driveが研究開発から実用化フェーズにギアチェンジ”. マイナビニュース. (2014年4月3日)