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東京急行電鉄株式買い占め事件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

東京急行電鉄株式買い占め事件(とうきょうきゅうこうでんてつかぶしきかいしめじけん)は、東京急行電鉄(現・東急。2019年に100%子会社の「東急電鉄」を設立し、同年10月1日に、鉄軌道事業を移管[注釈 1])の株式の買い占めに係る事件。

概要

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1989年稲川会の会長であった石井隆匡が東京急行電鉄の株式を買い占めていた[1]

石井隆匡は渡辺広康の名義を使用して、1989年度中に大量の東京急行電鉄の株式の売買を行い17億円を儲けていた[2]

「誠備グループ」という加藤暠が率いる株価を吊り上げるグループが存在し、このグループと石井隆匡が組んで東京急行電鉄の株価を吊り上げていた[3]

地産竹井博友などの大物も集結して大相場となっていた。だが1991年に石井隆匡が死去したことで株式を買い占めていた側が崩壊してバブルが終焉する[4]

1991年のバブル景気が崩壊した時に野村證券日興証券と石井隆匡が取り引きをすることで東京急行電鉄の株式を買い進め、発行済み株式の2%強を取得するまでになっていたということが発覚した。この株式を担保に証券会社系列の金融会社から360億円の融資を受けていた[5]

1991年11月、日本証券業協会暴力団関係者との取り引きを禁止する決議を採択した[6]

脚注

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  1. ^ 東京急行電鉄は2006年から鉄軌道事業移管まで公式の略称を「東急電鉄」としていた。
  1. ^ 2017年は「ヤクザの終わり」元年となるのか。猫組長の答え(猫組長) @gendai_biz”. 現代ビジネス (2017年8月4日). 2023年6月14日閲覧。
  2. ^ 【東京佐川急便事件】異聞(28)渡辺広康社長に稲川会会長との関係を問いただす|検察vs政界 経済事件記者の備忘録”. 日刊ゲンダイDIGITAL (2023年6月2日). 2023年6月14日閲覧。
  3. ^ 「ノルマ達成まで辛抱な」証券会社の地獄…絶句した壮絶な光景”. 幻冬舎ゴールドオンライン (2020年7月16日). 2023年6月14日閲覧。
  4. ^ 銀座で1億円遺失、24億脱税疑惑、相場操縦で60億利益の疑い…あの伝説的人物が逝去”. ビジネスジャーナル/Business Journal | ビジネスの本音に迫る. 2023年6月14日閲覧。
  5. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2015年8月28日). “【山口組分裂・緊急再掲】バブルに乗じて東京進出 山口組若頭・宅見勝の生き様とは(4/7ページ)”. 産経ニュース. 2023年6月14日閲覧。
  6. ^ INC, SANKEI DIGITAL (2016年11月18日). “【大手証券に暴力団口座】上場企業大株主に暴力団幹部…証券市場むさぼる暴力団(2/3ページ)”. 産経ニュース. 2023年6月14日閲覧。