李万建
李万建 | |
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各種表記 | |
チョソングル: | 리만건 |
漢字: | 李萬建 |
発音: | リ・マンゴン |
英語表記: | Ri Man-gon |
李 万建(リ・マンゴン、李 萬建、리만건、Ri Man-gon、1945年 - )は、朝鮮民主主義人民共和国の政治家。
経歴
[編集]李万建は、その出自も含め、若年時代の行動が一切詳らかでない人物とされる。
2010年9月に朝鮮労働党中央委員会委員に選出されたのが表舞台に登場した最初の機会とされる。その直後に朝鮮労働党平安北道委員会責任書記に任命されている[1]。平安北道責任書記就任後、前任者だった金平海一派の勢力を一掃するために30人以上の平安北道党委員会の幹部を粛清したと伝えられる[2]。
2011年12月に金正日が死去した際には、金正日の国葬を執り行う国家葬儀委員会メンバーに47番目の人物として記載された[3]。
2014年に最高人民会議第13期代議員に選出され[1]、2015年12月には軍需工業部長に就任したと伝わる[4]。
2016年5月に開催された朝鮮労働党第7次大会に於いて李万建は党中央委員会政治局員、党中央委員会副委員長、党中央軍事委員会委員に任命され[5]、同年6月に開催された第13期最高人民会議第4回会議で朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員に選任された。
2018年4月12日の朝鮮中央通信の報道により、前日に開かれた最高人民会議第13期第6回会議で、金正恩の提議により李が国務委員から解任されたことが判明した[6]。
2018年10月11日の朝鮮中央通信の報道により、朝鮮労働党中央委員会の組織指導部もしくは宣伝扇動部の活動家であることが判明した[7]。
2019年2月12日の朝鮮中央通信の報道により、朝鮮労働党中央委員会第一副部長に就任していることが判明した[8]。韓国政府当局者によると組織指導部第一副部長であるという[9]。
2019年4月10日の党中央委員会総会で、党中央委員会政治局員、党中央委員会副委員長、党中央軍事委員会委員、党中央委員会部長に再び選出され[10]、翌11日の第14期最高人民会議第1回会議で、再び国務委員に選出された[11]。東京新聞によると組織指導部長に選出された可能性があるという[12]。
2020年2月27日の党中央委員会政治局拡大会議で、「党の幹部を養成する機関(金日成高級党学校)で厳重な不正、腐敗が発生した」として、党中央委員会副委員長・組織指導部長を解任された[13][14]。後に8月9日の朝鮮中央通信の報道により組織指導部第一副部長に降格していることが確認された[15]。
2021年9月29日に開催された最高人民会議第14期第5回会議にて、朝鮮民主主義人民共和国国務委員会委員から召還された[16]。
脚注
[編集]- ^ a b 리만건 UniKorea
- ^ 平安北道幹部30人が粛清 Daily NK 2011年10月04日
- ^ Kim Jong Il Funeral Committee (as of 19 December 2011) North Korea Leadership Watch
- ^ 〈国連対北制裁〉記念写真1枚で制裁対象に含まれた「核開発総責」李万建 中央日報日本語版 2016年3月3日
- ^ 朝鲜劳动党第七届中央委员会第一次全体会议公报 労働新聞 主体105(2016)年5月10日
- ^ 金正恩氏が最側近2人を解任…北朝鮮で最高人民会議 daily NK 2018年4月12日
- ^ 金正恩氏が錦繍山太陽宮殿を参拝…党創建73周年で daily NK 2018年10月11日
- ^ 北朝鮮で労農赤衛軍の指揮メンバー会議 daily NK 2019年2月13日
- ^ 北朝鮮ミサイル・核責任者、組織指導部の二番手に 中央日報 2019年2月19日
- ^ 「自力更生で敵対勢力に打撃を」党総会で金正恩氏 デイリーNK 2019年4月11日
- ^ 常任委員長に崔龍海、首相に金才龍氏…北朝鮮で最高人民会議 デイリーNK 2019年4月12日
- ^ 正恩氏、北指導部を刷新 経済と対米交渉強化へ 最高人民会議 東京新聞 2019年4月13日
- ^ “北朝鮮 キム委員長が新型ウイルスに強い警戒感”. NHK. (2020年2月29日). オリジナルの2020年2月29日時点におけるアーカイブ。 2020年2月29日閲覧。
- ^ “久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ 金正恩氏が最大権力の要を解任、重大な危機の兆候”. 産経新聞. (2020年3月7日) 2020年3月12日閲覧。
- ^ “北朝鮮労働党序列1位部署長の李万建氏、不正腐敗で降格”. 中央日報. (2020年8月10日) 2020年8月13日閲覧。
- ^ 金与正氏、国務委員に選出…北朝鮮で最高人民会議 デイリーNK 2021年9月30日
朝鮮民主主義人民共和国
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