杉東会
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(杉東連合会から転送)
杉東会(すぎとうかい)は、東京都新宿区に本拠を置く的屋系暴力団。コロビ系的屋団体であり、かつては杉東連合会(すぎとうれんごうかい)と称し、東京都内に勢力を持っていた。現在は他の的屋団体と同じく衰退傾向にある。
歴史
[編集]杉並初代・吉村勘五郎の若者、井川松五郎が吉村親分の許可を得て杉並の東部で露天営業を始め、慶応元年1月8日、家名を杉東会とした。会長に井川松五郎、副会長に岡本梅吉(舎弟)が就いた。
以降、二代目・井川与一、三代目・井川松之助と続き、昭和29年12月に三代目が死去。その後四代目を岡本二代目・岡本春次郎が継承したが、翌昭和30年11月に死去し、後継者が見つからなくなる。
昭和31年2月22日、岡本初代分家野原二代目・野原松次郎の提案により、杉東、杉並、野原、高井戸の四家名が合流した杉東連合会を結成し、初代会長に野原松次郎が就いた。
昭和37年12月8日、野原松次郎会長が死去し、昭和39年3月9日に野原 進(本名: 中井 進)が野原三代目を継承し、杉東連合会会長を兼務した。
その後、野原英三が野原四代目を継承し、杉東連合会会長に就任する。四代目の頃、組織名称を杉東会を改めた。
2010年2月3日、野原英三が死去。同年6月28日に野原朝明(本名: 松川朝明)総家野原三代目分家和田組二代目組長が野原五代目を継承し、杉東会会長に就いた。
歴代会長
[編集]- 初代 - 野原松次郎(野原二代目) ‐ 1948年に新宿駅東口駅前に闇市の野原マーケットを開く[1][2]
- 二代目 - 野原 進(野原三代目)
- 三代目 - 野原英三(野原四代目)
- 四代目 - 野原朝明(野原五代目)
最高幹部
[編集]- 会長 - 野原朝明(総家野原五代目)
- 副会長 - 櫻糀幸雄(下谷三寸十一代目)
- 副会長 - 渡邉龍巳(高井戸十九代目)
- 理事長 - 大木正義(野原一家大木組組長)
- 庭場責任者 - 伊藤邦一(岡田二代目)
- 幹事長 - 石坂武弘(歌舞登家乙黒六代目)
- 本部長 - 高山弘幸(高山二代目)
- 運営委員長 - 野口理(野口二代目)
- 事務局長 - 前田孝之(野原五代目一家)
- 会長秘書 - 根本修二(野原五代目一家)
脚注
[編集]- ^ 新宿の街の形成に大きく影響した「闇市」東京理科大学工学部建築学科石榑督和助教に教えていただく新宿 <前編> 歌舞伎町文化新聞、2020.08.25
- ^ 4組のテキヤが組織した新宿の闇市東京修学旅行プロジェクト