書写山ロープウェイ
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書写山ロープウェイ(しょしゃざんロープウェイ、英語 Mt.Shosya Ropeway)は、兵庫県姫路市の書写山上にある名刹・圓教寺付近と山麓を結んでいる索道(ロープウェイ)である[1][2]。姫路市が施設を保有しているが[3]、指定管理者制度の導入により、運営業務・施設管理は神姫バスが行っている[2][3][4][5]。
歴史
[編集]- 1958年[4][6](昭和33年)3月19日 - 姫路市交通局(後の姫路市企業局交通事業部)が運行するロープウェイとして開業。
- 1992年(平成4年)10月1日 - リニューアルし開業[4]。なお、国土交通省へはこの日を開業日として届出している[5]。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 運営が姫路市観光交流推進室(現在の姫路市観光スポーツ局観光文化部観光課)に移管、神姫バスが指定管理者として運行を開始[7]。
概要
[編集]- 営業距離:781メートル[3][4][5]
- 高低差:211メートル[3][4]
- 最大勾配:27度53分[4]
- 最高運転速度:5メートル毎秒[4]
- 支柱:1基[4]
- 乗車時間:3分50秒[4]
- 定員:65人(全長6メートル、全幅2.4メートル、全高3メートル)
- 方式:3線交走式[4]
- 駅数:2駅(起終点駅のみ)
かつては現施設の北側に平行して安全索道製3線交走式ロープウェイ(定員31名)が存在し、搬器を更新(初代:帝国車両製、2代目:大阪車輌工業製)しつつ運行されていたが、老朽化と輸送力の不足などから1992年(平成4年)に現施設に代替された。3代目のゴンドラは「しろまるひめ」と「かんべえくん」、いずれも姫路市マスコットのラッピングを施した2機が稼働していた[3][4]。2018年3月にワイドな視界の客車に更新された[8]。2台のゴンドラはかつては「そよかぜ」「さちかぜ」と名づけられていた。
- 過去の客車[9]。
駅一覧
[編集]山麓駅(書写駅) - 山上駅(書写山上駅)
- 駅名の表記について、公式サイトでは「山麓駅」「山上駅」としている。
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山麓駅
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山上駅
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山麓駅内にある乗車券の自動販売機
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山麓駅内にある乗車券販売所
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ロープウェイの運転時刻表
特徴
[編集]- 跳ね上げ式桟橋 - プラットホームに跳ね上げ式桟橋が設けられており[4]、乗車時には降ろして安全にゴンドラに乗れ、進入・発車時には跳ね上げて、比較的高速でもプラットホームにぶつからずに入れる利点がある。
- ガイドの添乗 - 録音ではなく、女性ガイドが添乗して、ロープウェイおよび書寫山圓教寺の説明を行っている。
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横から見たゴンドラ。
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正面下から見たゴンドラ。
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ゴンドラの内部。
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山麓駅に停車中のゴンドラ。右に写っている女性はゴンドラのガイド。
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ゴンドラに貼られているプレート。
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現在ロープウェイに使用されているケーブルの見本。
利用状況
[編集]年間乗車人員の変遷は下記のとおり[11]。
- 1993年(平成5年) : 54万1,274人
- 1994年(平成6年) : 47万2,796人
- 1995年(平成7年) : 42万7,491人
- 1996年(平成8年) : 45万6,649人
- 1997年(平成9年) : 42万4,162人
- 1998年(平成10年) : 39万8,028人
- 1999年(平成11年) : 38万5,556人
- 2000年(平成12年) : 36万0,143人
- 2001年(平成13年) : 35万9,668人
- 2002年(平成14年) : 38万3,795人
- 2003年(平成15年) : 39万3,225人
- 2004年(平成16年) : 38万2,560人
- 2005年(平成17年) : 35万8,572人
- 2006年(平成18年) : 35万3,080人
接続交通等
[編集]- 姫路駅から山麓駅(書写山ロープウェイ停留所)まで、神姫バスの路線バス(8系統)が連絡している[1]。所要約25分。
- 山上駅から圓教寺摩尼殿までは、山道を0.8キロメートルほど歩くか、寺運営の有料マイクロバスを利用。開山堂(奥の院)まではさらに徒歩約0.7キロメートル。
脚注
[編集]- ^ a b “信仰の山に弁慶の伝説 書写山円教寺(もっと関西)”. 日本経済新聞. (2017年12月6日) 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b “播磨平野を一望「書写山ロープウェイ」展望デッキの愛称募集”. 神戸新聞NEXT. (2022年2月12日). オリジナルの2022年2月12日時点におけるアーカイブ。 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e “ロープウエーにも「かんべえくん」-姫路・書写山、大みそかは終夜運行”. 姫路経済新聞 (2013年12月28日). 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 中島信『絶景!日本全国ロープウェイ・ゴンドラ コンプリートガイド』扶桑社、2017年9月10日、152-153頁。ISBN 978-4-594-07781-5。
- ^ a b c d 国土交通省鉄道局 (監修)『令和三年度鉄道要覧』電気車研究会、2021年10月1日、375頁。ISBN 978-4-88548-134-5。
- ^ 姫路の歴史について - 姫路市
- ^ 企業概要 神姫バスの歴史 - 神姫バス
- ^ 書写山ロープウェイについて
- ^ 書写山ロープウェイ開業60周年 新客車で運行します
- ^ 交通新聞社発行「JR時刻表2011年4月号」[要ページ番号]、前掲同発行「携帯全国時刻表2011年3月号」[要ページ番号]、JTBパブリッシング発行「JTB時刻表2010年3月号」[要ページ番号]
- ^ 姫路市統計要覧 | 姫路市
参考文献
[編集]- 中島信『日本のロープウェイ・ゴンドラ 全ガイド』千早書房、2010年、89頁。ISBN 978-4-88492-444-7。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 書写山ロープウェイ
- shoshazan-ropeway (@SRopeway) - X(旧Twitter)
- 書写山ロープウェイ Mt.Shosha Ropeway (mt.shosha) - Facebook
- 書写山ロープウェイ (@mt.shosha_ropeway) - Instagram
- 書写山ロープウェイのご案内 - 姫路市観光スポーツ局観光文化部観光課