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シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユーズド・トゥ・ビー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
昔は良かったねから転送)

シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユーズド・トゥ・ビー」(Things Ain't What They Used to Be) は、マーサー・エリントン英語版が作曲し、テッド・パーソンズ (Ted Persons) が作詞した、1942年ジャズ・スタンダードの楽曲。

曲名は、「物事は昔の通りじゃない(昔のようにはいかない)」といった意味である。日本語では「昔はよかったね[1]、「昔は良かったね」という曲名で言及されることもある[2]

制作の経緯

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1941年デューク・エリントンもメンバーになっていた米国作曲家作詞家出版者協会 (ASCAP) に対するボイコット運動である、いわゆるASCAPボイコット英語版が起こった。このためエリントンは、自作の楽曲をラジオで放送することができなくなった。そこでエリントンは、息子マーサーや、ピアニストのビリー・ストレイホーンが書いた楽曲を使用することにした[3]。このときストレイホーンが提供した楽曲の中には、「A列車で行こう (Take the 'A' Train」や「チェルシー・ブリッジ (Chelsea Bridge」、「デイ・ドリーム (Day Dream」が含まれていた。また、マーサーは、「シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユーズド・トゥ・ビー」や「ブルー・サージ (Blue Serge)」、「ムーン・ミスト (Moon Mist)」を書いた[4]

ジャズ・ミュージシャンでジャズ史研究者でもあるクリス・タイル英語版によれば、おそらくマーサーが思いついたメロディを基に、父デュークが楽団用の編曲を施した、というのが最もありそうなことだという[4]

おもなバージョン

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この曲は、インストゥルメンタル曲として演奏されることが多い。歌詞を書いたのは、テッド・パーソンズであった[3]。最初に演奏を披露したのはジョニー・ホッジスで、1941年7月3日ハリウッドでのことであった。デューク・エリントンは、1943年の映画キャビン・イン・ザ・スカイ (Cabin in the Sky)』のためにこの曲を演奏した[3]

ドク・セヴェリンセン英語版が指揮するザ・トゥナイト・ショウ・バンド (The Tonight Show Band) によるインストゥルメンタル演奏は、ジョニー・カーソンが司会をしていた1962年から1992年までの時期の『ザ・トゥナイト・ショー』(The Tonight Show Starring Johnny Carson ) のエンディングでしばしば流された[5]

その他のバージョン

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日本人による演奏

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脚注

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  1. ^ 昔はよかったね(ジャズ・アンサンブル)/Lalama編曲: スコアとパート譜セット”. ヤマハミュージックリテイリング. 2019年10月26日閲覧。
  2. ^ THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユースト・トゥ・ビー 昔は良かったね [SHTB-5102]”. アムレス. 2019年10月26日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h Gioia, Ted (2012). The Jazz Standards: A Guide to the Repertoire. New York City: Oxford University Press. pp. 432–434. ASIN 0199937397. ISBN 978-0-19-993739-4. NCID BB13372042. OCLC 1012454942 
  4. ^ a b "Things Ain't What They Used to Be" at jazzstandards.com - retrieved on 27 May 2009
  5. ^ Doc Severinsen - Topic (2014-11-08), Things Ain't What They Used To Be, https://www.youtube.com/watch?v=_T_F581iu60 2019年6月3日閲覧。