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パオロ・マッツァリーノ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本列島プチ改造論から転送)

パオロ・マッツァリーノ(Paolo Mazzarino)は、「イタリア生まれの日本文化史研究家」を自称する覆面作家。(実在しない)イタリアン大学日本文化研究科卒としている[1]。ネット上に「スタンダード反社会学講座」というサイトを開設し、風刺を込めた社会学の解説を行った。2004年にその内容をまとめた『反社会学講座』で書籍デビューした。

その後も主に日本の社会、文化についての著作を出版している。

反社会学講座

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『反社会学講座』は、イースト・プレスより2004年に出版された、パオロ・マッツァリーノの著書である。

現在の社会学は社会学者が私憤のはけ口として、また彼らの都合のよい稼ぎ口として使われていること、そして、社会学を利用したセンセーショナルな報道の多くは理由なく社会不安をあおるものである、ということを主題とし、それら現在の社会学をパロディーとすることで批判した書である。もともとはインターネット上に発表されているものであり、本書はそれに加筆修正を加えている。

本書は以下のような書き出しから始まる。社会学者は社会の中から気にくわない人を見つけ出し、結論と同義の仮説を作り、都合のいいデータを収集して、一般的な社会問題にすり替えて本を書く(論文は誰も読まない)。相互検証が機能していないためこれで問題は起きない…。

2005年には続編の『反社会学の不埒な研究報告』が出版された。

著書

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  • 『反社会学講座』イースト・プレス、2004年。 
  • 『反社会学の不埒な研究報告』二見書房、2005年。 
    • 改題 『続・反社会学講座』〈ちくま文庫〉2009年。 
  • 『つっこみ力』筑摩書房〈ちくま新書〉、2007年。 
  • 『コドモダマシ -ほろ苦教育劇場-』春秋社、2008年。 
  • 『日本列島プチ改造論』大和書房、2009年。 
  • 『13歳からの反社会学』角川書店、2010年。 
  • 『パオロ・マッツァリーノの日本史漫談』二見書房、2011年。 
    • 改題 『誰も調べなかった日本文化史: 土下座・先生・牛・全裸』〈ちくま文庫〉2014年。 
  • 『怒る!日本文化論』技術評論社、2012年。 
    • 改題 『日本人のための怒りかた講座』〈ちくま文庫〉2016年。 
  • 『ザ・世のなか力 そのうち身になる読書案内』春秋社、2013年。 
    • 改題 『世間を渡る読書術』〈ちくま文庫〉2017年。 
  • 『偽善のすすめ』河出書房新社、2014年。 
    • 改題 『偽善のトリセツ 反倫理学講座』〈河出文庫〉2019年。 
  • 『「昔はよかった」病』〈新潮新書〉2015年。 
  • 『エラい人にはウソがある 論語好きの孔子知らず』さくら舎、2015年。 
  • 『みんなの道徳解体新書』〈ちくまプリマー新書〉2016年。 
  • 『会社苦いかしょっぱいか 社長と社員の日本文化史』春秋社、2017年。 
    • 改題 『サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場』角川新書、2020年。 
  • 『歴史の「普通」ってなんですか?』〈ベスト新書〉2018年。 
  • 『思考の憑きもの 論より実践のクリティカルシンキング』二見書房、2021年。 
  • 『読むワイドショー』〈ちくま新書〉2023年。 

脚注

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外部リンク

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