方言ニュース (ラジオ沖縄)
方言ニュース | |
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ジャンル | 報道番組 |
放送方式 | 生放送 |
放送期間 | 1960年[1]9月20日[2] - |
放送時間 | 月曜 - 金曜 13:00ごろから約5分間[3] |
放送局 | ラジオ沖縄 |
出演 |
上地和夫[3][4] 宮城葉子[4] 林京子[4] |
公式サイト | 公式サイト |
特記事項: 番組は『ティーサージ・パラダイス』内での放送[3]。 |
『方言ニュース』(ほうげんニュース)は、1960年[1]9月20日[2]からラジオ沖縄(ROK)で放送されている報道番組である。沖縄県沖縄本島の沖縄方言(ウチナーグチ、首里・那覇方言)でニュースを伝えている[1]。
概要
[編集]現在は『ティーサージ・パラダイス』内で13:00ごろから約5分間放送されているが[3]、以前は同時間帯に放送されていた『民謡の花束』とは独立して放送されていた。1998年から2001年まではCS放送の「はいさい!ラジオ506」でも放送していた。
ラジオ沖縄開局2か月後の1960年から放送されている長寿番組である[1][2]。ウチナーグチを地元のキャスターが担当し、琉球新報の記事をもとに沖縄県内のニュース・話題を取り上げる。当初は共通語を理解できない高齢層向けに開始された番組であり、共通語の普及によって「いつかは失われるべき番組」とされていた。しかし、共通語の普及によってウチナーグチを話せない地元住民が増え、一方でウチナーグチの良さが見直されるようになった現在では、沖縄方言に触れる機会を提供する番組という目的も担っている[3]。ラジオ沖縄の社是「ローカルに徹せよ」に象徴するからか、『民謡の花束』(1960年7月18日開始)とともに開局時から続く伝統番組であるだけに、放送曜日・時間・キャスターなども幾度か変更しながらも番組は継続している。
長年、小那覇全人と伊狩典子の2人が担当していたが[1]、2010年10月15日から糸数昌和が加わり、小那覇が月曜日と水曜日、伊狩が火曜日と木曜日、糸数が金曜日という分担の3人体制となった。2012年4月から水曜日も糸数の分担となったあと、小那覇は同年12月26日限りで引退し、後任は上地和夫が務める[3]。また、伊狩は2017年3月28日で引退し[1][2]、後任は宮城葉子が務める[5]。
番組は、ラジオ沖縄の公式ポッドキャストで配信されているほか、かつては携帯電話(いわゆるガラケー)でも有料のサービスを提供していた[6]。NTTドコモのiモード[6]、au(KDDI、沖縄県では沖縄セルラー電話)のEZweb向けにラジオ沖縄が提供するものであった(現在はいずれもサービスを終了)[6]。
現在のキャスター
[編集]- 上地和夫[4](うえち かずお、月曜・水曜・木曜担当[4]、国立劇場おきなわ企画制作課専門員)[3]:2013年1月9日 -
- 宮城葉子[4](みやぎ ようこ、火曜担当[4]、「てぃーだぬふぁ童唄会」代表)[5]:2017年4月4日 -
- 赤嶺啓子(あかみね けいこ、金曜担当
過去のキャスター
[編集]- 金武良章(きん りょうしょう):放送開始 - 1968年3月(以後5年余中断)、首里方言
- 仲井眞元楷(なかいま げんかい、仲井眞弘多の父):1973年7月 - 1982年1月、那覇方言
- 大里徹(おおざと とおる)[7](新垣淑哲(あらかき よしてつ)ラジオ沖縄社長(当時)の芸名):1982年2月 - 9月(小那覇全人と2人で担当)、那覇方言
- 小那覇全人(おなは ぜんじん、小那覇舞天の長男)[1][3]:1982年2月 - 2012年12月26日、那覇方言と首里方言の折衷
- 伊狩典子(いかり ふみこ、火曜・木曜担当)[1][2][5]:1982年10月 - 2017年3月28日[5]、首里方言
- 糸数昌和(いとかず まさかず、月曜・金曜担当、那覇市の金物卸商だるま商事創業者):2010年10月15日~2019年4月29日
- 林京子[4](はやし きょうこ、金曜担当):2019年5月10日 -
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h “「やふぁやふぁ」と方言ニュース35年 伊狩典子さん、あす引退”. 琉球新報デジタル. (2017年3月27日). オリジナルの2017年3月27日時点におけるアーカイブ。 2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c d e “radiko.jpの配信が続々スタート!沖縄発のおすすめラジオ番組”. radiko news (2017年10月24日). 2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “小那覇さん“卒業” ROK「方言ニュース」キャスター30年”. 琉球新報デジタル. (2012年12月27日) 2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『ラジオ番組表 2022年/秋号』三才ブックス、2022年11月1日、108頁。ISBN 978-4-86673-338-8。
- ^ a b c d “「にふぇーでーびたん」 伊狩さん、方言ニュース卒業”. 琉球新報デジタル. (2017年3月29日). オリジナルの2017年3月29日時点におけるアーカイブ。 2023年4月2日閲覧。
- ^ a b c “ラジオ沖縄がケータイサイト開設-方言ニュースや着声など配信”. 那覇経済新聞 (2007年9月26日). 2023年4月2日閲覧。
- ^ ラジオ沖縄編 『ラ・ラ・ラ、ラジオ沖縄 ♪ローカルに徹せよ』 ボーダーインク、2010年、146頁 ISBN 978-4-89982-186-1。読み方については2010年7月3日の小那覇全人による同内容の放送による。
関連項目
[編集]- ROKニュース:方言ニュースオンエア以外の時間帯に同局で放送される通常の定時ニュース番組。県内関係のニュースで琉球新報社からの記事提供協力を受ける点は同じであるが、ニュース読みは同局の社員アナウンサーが担当、当然ながら標準語で放送される。
- 安盛の暁でーびる:「おはようふるさと便り」のコーナーで、琉球新報の地域面から特に気になった話題をパーソナリティの盛和子がウチナーグチで読み上げている。