夕ぐれ族
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(愛人バンク事件から転送)
夕ぐれ族(ゆうぐれぞく)は、1982年に実在した売春斡旋組織の名称。および1984年に公開された日本映画。
愛人バンク
[編集]1982年(昭和57年)に、東京都出身で両親は外交官、短大卒を自称(※実際は中卒で、クリーニング店の娘)する女性が、愛人を持ちたい男性と、お金を得たい女性とを仲介し愛人契約させるため、都内に会員制の愛人バンク「ゆうぐれ族」を設立した。創業者の女性社長が、社名と電話番号を印刷したTシャツ姿でフジテレビ『笑っていいとも!』や深夜番組(テレビ朝日「トゥナイト」など)に出演して一躍マスコミの注目を集め、全国に類似した組織が次々と生まれた。当時、女性社長は「会員は男女合わせて2000人以上」「女性会員の多くが女子大生、OL、看護婦」と話しており、実際には“女子大生が主戦力である売春クラブ”であったため社会問題になった。
1983年(昭和58年)12月、女性社長は売春斡旋容疑で逮捕され、全国の愛人バンクは事実上廃業する。その後、女性は 懲役1年執行猶予3年の判決[1]を受けた。2008年2月2日、NHK-BS2の「日めくりタイムトラベル・昭和58年」で、女性元社長の顔にぼかしをかけて「愛人バンク事件」が紹介された。
映画
[編集]夕ぐれ族 | |
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監督 | 曽根中生 |
脚本 | 佐伯俊道 |
音楽 | 本多俊之 |
公開 | 1984年4月20日 |
言語 | 日本語 |
1984年4月20日、にっかつロマンポルノ作品として公開された。映画は実話を題材に性風俗産業の人間模様を描いた。主演の春やすこの濡れ場が話題になった。
キャスト
[編集]- 吉村明子 - 春やすこ
- 人見郁子 - 松本ちえこ
- 藤原雪絵 - 山本奈津子
- 尾崎真理 - 横須賀昌美
- 風間礼子 - 加来見由佳
- 小松桂子 - 久我冴子
- 宇津井 - 竹中直人
- 都築 - 深水龍作
- 宮口 - 石井茂樹
- 金丸 - なぎら健壱
- 室町健三 - 小野ヤスシ
- 風間良夫 - 青山孝
- 吉村公男 - 出光元
- 小百合 - 清水クーコ
- 上野 - 鶴田忍
- 大浜 - 沢田情児
- ディスコの支配人 - 諏訪太朗
- 内藤 - 君島宣仁
- TV司会者 - 宮田光
- カーリーヘアの女 - 小薬佳子
- 婦警 - 渡辺さつき
- ノーパン喫茶の女 - 神宮寺秋生
- 由美 - 鎌田みゆき
- ゆかり - 上田由紀
- 女子高生 - 高橋陽子
- 大窪保彦 - 蟹江敬三
- 教授 - 岸部一徳
- その他 - 中丸新将、水木薫、上田まゆみ、塩野方美、西辻麗、尾越恵子、田辺洋、幸田直子、菅沢恵子、浅井敬子
- バーテン - 深見博(クレジットなし)
- 商事社員 - 上方よしお、井沢清秀(クレジットなし)
スタッフ
[編集]脚注
[編集]- ^ “愛人バンク「夕ぐれ族」筒見待子の転落人生”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 2023年12月27日閲覧。